自分のマンションをペット可にするにはどのような手続きが必要?

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。

ペットブームと呼ばれる時代が始まって20年が経とうとしています。この十数年でペットと一緒に暮らせる集合住宅がぐんと増え、首都圏では新築分譲マンションの約8割がペット飼育可能と言われています。2008年には、18歳未満の子供の数よりもペットの犬猫の数が多くなりました。

それに伴い、マンションに住まわれている方、マンションのオーナーさんから「うちのマンションをペットの飼育を可能にしたい!」というご相談が寄せられることも多くなっています。

ペットの飼育を可能にしたい声が多い いきさつ

ペット飼育可能にしたい いきさつで主なものは…

・ペットを飼いたいという住民が増えている
・ペット飼育不可能であるにも関わらず、ペットを飼育している住民が多い。
・ペット飼育に関する規約がないため、様々な大きさ、種類のペットが飼われていてトラブルが多い。ペット飼育に関する制限を設けたい。
・立地条件が悪く空き室が多いので、ペット飼育可能にして入居者の幅を拡げたい。

などです。

ペット飼育可能にするための手続き

マンション管理規約は、管理組合の運営の基本となるルールで、いわばマンションの憲法です。
マンションの管理規約に「ペット飼育不可」と明示されているマンションについては、管理規約改正の必要があります。管理規約の改正は、特別決議事項で住民の4分の3以上の賛成で改正が可能になります。

マンションの管理規約に「ペット飼育不可」と明確に記されていない場合も、飼育ができるよう定める必要があるため、上記同様、住民の4分の3以上の賛成を得て規約を改正する必要があります。そのうえで、飼育の細則を定めると良いでしょう。細則は普通決議事項ですので、住民の過半数の賛成で承認されます。細則を作る際には、アンケートなどを実施して住民に幅広く意見を聞くことが後のトラブルを回避することになりますよ。

ペット可マンションに変更後の課題

ペット飼育可能にマンションを変更した後も、課題は多くあります。

・ペットに関する規約を守らない飼い主がいる
・管理組合にペットに関する苦情が寄せられ対応が大変
・ペット飼育者が加入する「ペットの会」を作ったが、活動していない

などです。

特にペットに関するトラブルに関しては、当人同士はもちろん、同じマンションに住む住民同士ではなかなか難しいこともあります。トラブルが起きた時の解決方法を事前に考えておいたり、相談に乗ってもらえる専門家を探しておくこともひとつです。

ペットを飼っている人、飼っていない人、動物が好きな人、嫌いな人、すべての方が快適に暮らせるマンションを作っていきたいですね。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2014/12/22

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