マンションでペットを飼った時の共有部分での配慮と使用方法

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
集住環境でペットと楽しく快適に過ごすために、飼い主さんができることについてお話しております。

今回は、共有部分での配慮と使用方法についてお話致します。

共有部分でのマナーを守って気持ちよくペットと暮らしましょう

マンションには、個人(とその家族)のみが使用する「専有部分」と、そのマンションの住人全員が使用する権利のある「共有部分」があります。
廊下、エレベーター、マンションの敷地内の広場などが「共有部分」というのはわかりやすいと思います。

エレベーターでの出会いがしらでのトラブル

よく起きてしまうのは、「エレベーターでの出会いがしらのトラブル」です。
ドアが開いた瞬間、エレベーターに乗っている(待っている)人や犬に驚いて吠えながら向かって行ってしまう、ということがあります。
飼い主さんは、エレベーター内ではわんちゃんは抱くようにし、「どこかの階で止まって人や犬が乗ってくるかもしれない」という心の準備をして乗るようにしてみてください。

よその人や犬が苦手なわんちゃんや、聞きなれない音やぱっと目に入ったものに反応して興奮してしまうわんちゃんは、バッグに入れて移動してあげるのもひとつですね。

共用廊下でもマナーを守って

廊下を移動する際に配慮したいことは、「粗相」と「抜け毛」です。
他の犬のニオイといった気になるニオイがする場所に、「ニオイつけ(マーキング)」をするのは、犬の本能です。マーキングするのはオスだけかと思われがちですが、実はメスもマーキングをします。

一度マーキングされた場所は、犬達の「おしっこポイント」になってしまうことが多いですから、廊下で粗相をさせないよう、十分に配慮することが必要です。

抜け毛に関しては、犬種によりますが、毛が生え変わる換毛期には歩くだけで毛が抜けるという事態も考えられます。
粗相をさせない注意や、こまめなブラッシングなどの抜け毛を落とさないような対策をすることはもちろんですが、可能であればわんちゃんを抱いて移動することも周囲への配慮ですね。

ペットのニオイと抜け毛に関するコラムはこちらをどうぞ。
ペットの『ニオイ』を抑えるにはどうしたら?
ペットの『抜け毛』でご近所に迷惑をかけない工夫

バルコニーや専用庭でも注意が必要

専有部分の感覚で使用している飼い主さんも多いようですが、バルコニーや専用庭も、実は「共有部分」です(災害時の避難経路として使うことが想定されています)。

バルコニーや専用庭を犬のトイレとして使っている飼い主さんもいるようですが、ペットの規約の多くは「犬の排泄は専有部分で」と明記されていると思います。

ペットの排泄物のニオイは決して好ましいものではありません。規約で禁じられていないとしても、近隣のおうちにニオイが漂ってしまう場所をトイレスペースにしたり、排泄物を片付けないというような行為は、きわめて配慮が不足しています。

共有部分は、ペットを飼っている人も飼っていない人も使用します。
そのため、マンションの住人全員が気持ちよく共有部分を使用するためにも、ペット飼育者が「もし自分がペットを飼っていなくて、それほどペットに関心もなかったら」という客観的な視点を持つことが大切です。
「なんで何もしていないのにエレベーターで吠えられるの?」「なんでこんな所に犬の毛が落ちているの?」と思うこともあるかもな、と想像できますよね。

ペット達が住人の方たちに愛されるかどうかは、飼い主さんの配慮次第、と言っても過言ではありません。飼い主さん、どうぞよろしくお願いいたします、と、ペット達に代わってお願いいたします。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2013/10/08

↑ page top