ペットの『抜け毛』でご近所に迷惑をかけない工夫

こんにちは。ドッグアドバイザーの高田由香です。

前回から「マンションなどの集住環境でペットを飼育する際のマナー」についてお話しておりますが、今回は「抜け毛」についてお話致します。

犬は、犬種によりますが「換毛期」にはかなりの量の毛が抜けます。「換毛期」とは、春と秋に多量の毛が抜け換わる時期のこと。

換毛期には、気温と日照時間が関係しています。春から夏にかけて生えてくる毛は密度が少なく、粗めの毛です。秋から冬にかけては、ふわふわのアンダーコートがたくさん生えてきます。犬の毛が抜け換わることは健康上大切な事ですから、飼い主がいかに抜け毛で周囲に迷惑をかけない工夫をするのかが大切です。

抜け毛でご近所に迷惑をかけないための3つのポイント

1.犬の抜け毛対策をしっかりと

一番大切なことは、こまめにブラッシングをすることです。ブラッシングをすると体から抜け毛が落ちることを防ぐことができます。

お散歩から帰って来た後にお手入れをする方が多いようですが、お散歩前にブラッシングをすれば、マンション内で毛を落とさずにすみます。ブラッシングは皮膚や毛の健康を保つことにも効果がありますので、愛犬の健康維持にも役立ちますよ。

また、換毛期によそのお宅に犬連れでお邪魔したり、犬同伴OKなお店に入る時などは、服を着せることも対策のひとつです。ただし、着慣れない服に緊張して動かなくなってしまったり、着せられる事を断固拒否して暴れてしまう犬も少なくありませんから、換毛期に備えて、普段から「楽しい事をする時は服を着せる」などして、練習をしておくことも良いでしょう。

2.共用部分でのお手入れは絶対にNG

「家の中でブラッシングすると、毛が飛び散って掃除が大変だから」と、バルコニーやマンション内の広場でブラッシングする方がいます。実際に私がご相談を受けた中には、「自分の家では犬を飼っていないのに、バルコニーに干した洗濯物に犬の毛がついている。」というものがありました。

その時は、隣の方がバルコニーで中型犬のブラッシングをしていることが原因でした。マンションにはペットの毛に対するアレルギーがある方が住んでいる可能性もありますので、ブラッシングは室内で行いましょう。

3.室内のお掃除をしっかりと

これも実際にあるマンションで起きた事なのですが、「マンションの廊下に毎日のように犬の毛のかたまりが落ちている。ペットの飼育規約には『マンション内ではペットは抱くこと』となっているのに、なぜ…?」というご相談を受けました。

原因は、ある犬を飼っているお宅が、玄関のドアを開閉する度にその家の犬の毛が風に乗って家から出てきていたこと。このケースではマンションの廊下でしたが、バルコニーの戸の開閉時にも同じ事が起きます。「室内に落ちている毛は、自分たちが我慢すればいいから」と思わず、周囲のことも考えて、しっかりとお掃除をしていただきたいと思います。


飼い主がしっかりと愛犬の抜け毛対策をしていれば、愛犬がトラブルの原因になるという悲しい事態に陥らずにすみます。
ぜひ、工夫を楽しみながら抜け毛対策をしてみてくださいね。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2013/09/09

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