マンションの賃貸でも売却でも空室がどんどん埋まる!?話題のホームステージングについてきいてみました!

(写真提供:空間DECO)

賃貸物件のホームステージングやお部屋のインテリアづくり、DIYサービスを提供する空間DECOのルームディレクター森山由佳さんに、お部屋を魅力的に見せる秘訣とメリットをお伺いしました。

ホームステージングとは、売却&賃貸物件を魅力的に見せるためのもの

北欧スタイルのホームステージングの例。こんな部屋ならすぐ借りたくなっちゃいますね!(写真提供:空間DECO)

皆さん、ホームステージングってご存じですか?
ホームステージングとは、住宅やマンションの部屋を売却や賃貸に出すときに、間取りやニーズに合わせたインテリアや家具・小物で魅力的にディスプレイして演出することです。

「実際にその部屋に住んだらどんなライフスタイルが実現するのか」を目で見てわかるようにすることで、たとえば売却物件が相場より高く売れたり、賃貸物件の借り手がスピーディに見つかったりという効果が生まれているようです。

以前の記事で、新築時の価格よりも約2割高く売れたマンション売却の体験談をご紹介しましたが、これもまたその部屋の魅力を最大限に伝える工夫が要因でした。

マンションを高く売るコツを、新築価格の約2割増で売却したマンションマニアさんに学ぶ

ホームステージングによる成約率96%を誇る空間DECO

空間DECOのルームディレクター森山由佳さん。お部屋の条件や間取りに合わせた、さまざまなインテリアスタイルの提案が人気です。

株式会社ビーシーシーが運営する空間DECOは、賃貸物件のホームステージングを中心にインテリアやDIYサービスを提供しています。

空間DECOのホームステージングを導入した賃貸・分譲物件の成約率は、なんと約96%! 
ルームディレクター森山由佳さんの的確なマーケティング戦略と幅広いインテリアスキルが、その成約率を支えているようです。

——ホームステージングはどのような過程で組み立てていくものですか?

森山さん
賃貸物件の場合は、管理会社様や賃貸物件のオーナー様がクライアントとなります。空室を少しでも早く成約へ結びつけるために、ホームステージングを依頼されます。
私達は物件の立地条件・設備・現在の入居者様の男女比や年齢などの情報を詳しくヒアリングして、その部屋を借りたいと思うターゲットのペルソナ(典型的なユーザー像)を明確に設定してから、ホームステージングのテーマを決めます。

空間DECO MIL-SUM(ミルスム)~空室+家具レンタルで見るひとを住むひとに~

——たとえば、不動産オーナー様や賃貸管理会社様が、ホームステージングを依頼する場合、どの程度の予算で考えればよいのでしょうか?

森山さん
私達が提供しているホームステージング用の家具や小物を貸し出すMIL-SUM(ミルスム)(外部リンク)というサービスですと、ワンルームプラン(家具5点、小物15点まで)で約60,000円(税抜)/3カ月〜の予算となります。広いお部屋なら、一部のみをホームステージングすることも可能です。

たとえばこんなお部屋なら、若い男性のスタイリッシュな一人暮らしという感じでしょうか。(写真提供:空間DECO)

空間DECOが提供するホームステージング事例を見ると、「あ、ここに住むとこんな暮らし方ができるんだな!」と具体的なイメージが膨らむインテリアばかり。

ビフォアー&アフターを見比べると、何もないガランとした空間よりも、ひとつのテーマでビシッと決まったインテリアの部屋の方が、住みたいワクワク感が高まります。

グランピングスタイルのホームステージングのビフォア&アフター。壁面に原状回復可能な壁を造作して、壁面をおしゃれに使える提案を行ったところ、設置後3日でお申込みというスピード成約に!(写真提供:空間DECO)

森山さん
インテリアにもトレンドがあり、いまはグランピングスタイルが人気ですね。まるでキャンプサイトのように、コンパクトなイスやテーブル、キャンプ用の小物を使ってお部屋をスタイリングし、大きな家具を揃えなくてもラクに引っ越しができるということを訴求しています。

お部屋にディスプレイされた家具や小物を気に入って「そのまま購入したい!」という入居者様もいるそう。もちろんそのまま購入可能です。(写真提供:空間DECO)

住み手の立場になって考えたインテリア提案やPOPがポイント!

空間DECOのホームステージングには、「未来の入居者様へ」というボードと、部屋のあちらこちらに「素敵なところ」POPが設置されています。(写真提供:空間DECO)

——森山さんならではのホームステージングの特長はどんな点ですか?

森山さん
家具のレイアウトとPOPカードでしょうか。POPは、私から未来の入居者様へのお手紙。「この有孔ボード収納は、こういう風に活用できますよ」など、使い方のアドバイスや間取りの魅力を伝えるために必ず作って設置します。

住む人の立場になって、それぞれのお部屋の「素敵なところ」を説明するPOP。お部屋のコンセントの位置から、インターネット完備のお部屋なら新たに契約の必要がないことまで、きめ細かく伝えます。

森山さん
ホームステージングって、入居者様をお部屋というステージに上げることだと考えています。空室のお部屋に入ってブレーカーを上げて、照明が点いたとたんに「うわっ素敵!」と感じさせるのは、ショーやステージのオープニングと同じ。内覧のときの動線を考えて、未来の入居者様が部屋に一歩足を踏み入れたときの高揚感まで計算してデザインしています。

さらに森山さんが大切にしているのは、ホームステージングの美しさとリアリティの融合。常に自分が住む気持ちでデザインし、ホームステージングだけで表現できないお部屋の魅力についてはPOPの言葉で補足して伝えるという考え方に、森山さんの“お部屋愛”を感じます。

長期的に考えた空室対策、賃貸コミュニティづくりのコツ

森山さんがホームステージングを担当した賃貸マンション「セシーズイシイ(武蔵新城)」。入居者様に近隣の「たのしいことマップ」の配付や、入居者様限定のコミュニティ・イベントの企画までお手伝いしています。

空間DECOでは、ホームステージング以外に、長期的に考えた空室対策の提案として、入居者限定のコミュニティ・イベントの企画なども提案しています。

——分譲マンションならば長く住む住民同士のコミュニティづくりが重要ですが、賃貸物件でコミュニティ・イベントとはどういうことでしょうか?

森山さん
賃貸物件でも、そこが気に入って長く住んでくださる入居者様がいることが長期的な空室対策になります。「ここに長く住みたい!」と選んでいただける賃貸マンションとなるためには、入居者様同士が知り合えるコミュニティの存在が欠かせません。そこは分譲でも賃貸でも変わらないことだと思います。

空間DECOがお手伝いした賃貸マンションの入居者様限定イベントのちゃんこ大会パーティ。会場のデコレーションから、ちゃんこ鍋までを担当。ちゃんこ鍋は、元女子プロレスラーの森山さんが道場秘伝のレシピで作ったもの。お料理からコミュニケーションが弾みそうです。

森山さん
入居者様限定イベントのちゃんこ大会パーティは、賃貸オーナー様が所有されている近隣のレンタルスペースを会場にしました。ほとんどの賃貸マンションは共用施設がないので、近隣のレンタルスペースや飲食店を活用すればコミュニティ・イベントが開催できます。
コミュニティってすぐに出来上がるものではないので、入居者様同士が知り合えるイベントを定期的に開催して継続することが大切だと思います。でも、こうした手間と時間をかけるほど、その物件を愛するファン的な住民が育っていくのではないでしょうか。


部屋の魅力を最大限に伝えるホームステージング。しかも、ただ空室を埋めるだけではなく、長期的な空室対策としてのコミュニティづくりというのも興味深いですね。
これからマンションの住み替えを検討している方や賃貸オーナーの方、管理会社などの企業の方々の参考にしていただければと思います。

空間DECO(外部リンク)

ルームディレクター 森山由佳さん

宅地建物取引士、ルームディレクター。株式会社ビーシーシーが運営する空間DECOのルームディレクターとして、お客様一人ひとりオーダーメードのお部屋の改造を行う。原状回復が可能なインテリアコーディネイト、DIYのお手伝いサービス、賃貸住宅向けステージング「MIL-SUM」などを手掛ける。元女子プロレスラーという異色の経歴をお持ちの、二児の母。
空間DECO FACEBOOKページ(外部リンク)

2018/11/09

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