千葉市のマンション・ブラウシアと群馬県の農村・川場村が「里山縁組プロジェクト」をスタート

千葉市のマンション・ブラウシアさんが、集住のメリットを活かして地方の農村と地域連携を始めました。都市型マンションと地域活性化の可能性を感じさせる、新たな試み「里山縁組プロジェクト」についてご紹介します。

都市型マンションと農村を結びつける画期的な試み「里山縁組プロジェクト」とは?

千葉市のマンション・ブラウシア(居住者約1,400人)と、群馬県利根郡川場村(人口約3,600人)が、「里山縁組プロジェクト」でつながる!

人がたくさん住んでいるけれど農産物などの「モノがない」都市部のマンション、農産物や自然環境は豊かだけれど人口減や空き家などの「人がいない」問題を抱えている地方の農村。

「この2つがつながって活発に交流できれば、双方にメリットが生まれるのでは?」というのが、マンションと地方をつなげる「里山縁組プロジェクト」のコンセプトです。

(写真上向かって右から時計回りに)ブラウシア管理組合 副理事長 加藤 勲さん、オブザーバー 高田 豪さん、オブザーバー 吉岡大輔さん、東邦レオ株式会社 田中尚吾さん。

マンションが近隣の地域コミュニティと連携する事例はありますが、農村・漁村地域とマンションがつながる事例というのは初耳です。このプロジェクトを推進するブラウシア管理組合の皆さんと東邦レオ株式会社の田中尚吾さんにお話を伺いました。

吉岡さん
ブラウシアは、駅から3分という利便性のいい都市部のマンションです。でも週末くらいは緑豊かな場所でのんびりしたいと思うこともあります。
しかしマンションの立地は変えることはできない。じゃあ、マンションにとっての「第二のふるさと」をつくって住民が自然を楽しむことができないかと考えたのが、東邦レオさんと推進する「里山縁組プロジェクト」です。

東邦レオ 田中さん
我々東邦レオは、以前からブラウシアさんの植栽管理とコミュニティ形成活動のお手伝いをさせていただいております。今回は、我々東邦レオと川場村の老舗酒造の永井酒造さんとが、いわば仲人となって、川場村とブラウシアさんを引き合わせる役割をさせていただきました。
都市部のマンションと地域の農村・漁村とが、自然・文化・産物・人の交流を行えれば、双方にとってこんなに良いことはありません。ブラウシアさんと川場村のエンゲージが成功すれば、他の都市部のマンションにも展開していけるのではと大いに期待しています。

植栽×コミュニティを推進する東邦レオさんの記事はこちら。

植栽がマンションの暮らしを豊かにする!コミュニティや価値を育む、植栽の可能性を考える

千葉県・ブラウシアと群馬県・川場村とのお見合い! 一泊二日の旅で意気投合

2017年7月、ブラウシア理事会が川場村に1泊2日の旅へ出かけ、川場村 宮内副村長と地元の永井酒造株式会社の永井社長に、ブラウシアの紹介を行って意気投合しました!

群馬県利根郡川場村は、「農業プラス観光」を地域振興の基本理念として、長年地域振興を行ってきました。1981年には東京都世田谷区と縁組協定を締結し、川場村に世田谷区民健康村を設けるなど、都市部の自治体との交流活動も活発です。とはいえ、今回のブラウシアとのお見合いは、マンションと村をつなぐという画期的な出来事でした。

高田さん
人口約3,600人の川場村と、人口約1,400人のブラウシアという規模感も良かったですね。ブラウシアにとっても「第二のふるさと」ができ、農業プラス観光を推進する川場村にとっても世田谷区よりも小さなコミュニティであるマンションと、お互いの顔が分かる関係を築くことで新たな村の活性視点が得られるはず。ともかくこの一泊二日の旅で、川場村の人達と、人と人としてわかりあえたというのが一番大きいですね。

地域とマンションの交流も、やはり基本は人と人の交流。理事会のメンバーと村民の皆さんが、お互いに腹を割って語りあったことで、「里山プロジェクト」の推進に拍車がかかったようです。

最近は、住んでいなくてもその地域を応援する仲間のことを「関係人口」と呼び、総務省が地域活性化のために推進しています。「里山プロジェクト」は、マンションが「関係人口(※)」
としてその地域を応援するサポーターであり仲間として関わっていくことなのですね。

※関係人口:観光や移住・定住とは異なる方法で、地域やそこに住む人々と多様に関わる人々を指します。「関係人口」は、地域外の人材による地域づくりの担い手として期待されており、現在総務省がその展開を推進しています。

マンションの夏祭りで川場村マルシェが大盛況、なんと30分で売り切れに!

2017年8月ブラウシアの夏祭りで、川場村マルシェを開催。長蛇の列ができました。

吉岡さん
川場村は「関東の道の駅ランキング」1位にも選ばれたことのある「道の駅川場田園プラザ」があり、農産物が豊富な村です。
まずブラウシアの夏祭りで、東邦レオさんにも手伝ってもらって川場村マルシェを開催しました。マルシェでは、川場村のビジュアルや説明をポスターにして紹介し、ブランド米「雪ほたか」や飲むヨーグルト、地場野菜を販売しました。女性住民の反応が凄く良かったですね。

バスツアー、クリスマスのコラボディナー、着実に関係を積み重ねていく

ブラウシアさんと川場村は、都市から地方へ観光に行くだけの一方的な関係ではなく、バスツアーや永井酒造さんのコラボディナー開催で行き来を重ね、互いの良さを知りながら関係を深めていきました。

2017年11月の紅葉の時期に、住民40人が川場村へ日帰りバスツアー。永井酒造さんや道の駅、温泉を楽しみました。

2017年12月のブラウシアクリスマス会では、川場村 宮内副町長と永井酒造株式会社の永井社長をお招き。永井酒造さんのお酒とBBQのコラボディナーを開催して、住民に大好評でした。

コラボディナーでは、日本バーベキュー協会上級インストラクターであり、管理組合のFC(フレンドリークラブ)委員長でもある守谷誠さんが、BBQでおもてなし。マンションって人材の宝庫ですね!

加藤さん
永井酒造コラボディナーでは、住民は永井酒造さんの日本酒を堪能。宮内副村長には、我々のマンションを体感していただきたくて、ブラウシアのゲストルームにお泊まりいただきました。

まちづくりシンポジウムを開催!マンションに「第二のふるさと」を

マンションがオープンコミュニティとして、地域と地域をつなぐ役割に関わっていけることを証明したシンポジウムでした。

加藤さん
コラボディナーの翌日には、千葉市の市議、千葉市中央区の副区長、自治会長をお招きして「千葉市×ブラウシア×川場村 まちづくりシンポジウム」をブラウシアで企画・開催しました。
川場村との地域連携が、ブラウシアだけでなく千葉みなと全体に広がっていけば、さらに連携活動が盛んになっていくはずです。

「ブラウシア×川場村 里山体験プログラム」のスタート

2018年6月には、「ブラウシア×川場村 里山体験プログラム」を実施。住民35人で、ブラウシアがオーナーとなった田んぼの田植え体験をしてきました。

田植え後のBBQは格別!地元の方がお料理を持ち寄ってくださって盛り上がりました。

加藤さん
田植え体験は、子どもが田んぼで泥まみれになったり地元の子どもと仲良くなって遊んだり、都会にはない貴重な体験ができました。
田植え後に、地元のおかあさんが、花豆入りのお赤飯、キュウリの浅漬け、たけのこや山菜ミズを持ってきてくださって、ブラウシアの住民がレシピを聞いたり、自然発生的な交流が生まれたのも良かったですね。
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写真からも楽しい体験の様子がわかります。一過的な交流ではなく、お互いの顔がわかる関係を築き上げて、長いおつきあいをしていくのが「里山縁組プロジェクト」の醍醐味ですね。

加藤さん
今後は、川場村冨士山集落活性化協議会とブラウシアとで、農作物オーナー制度や里山体験プログラムを定期的に実施していきます。これから、郷土料理教室、山菜摘み、リンゴやブルーベリーの収穫、稲の収穫など、みんなが「楽しい」と思ってもらえる季節毎のイベントを楽しんでいく予定です。
「里山縁組プロジェクト」を通じて、ブラウシアってこんな地域連携をやっているんだと知ってもらうことで、マンションの資産価値やブランディングにも波及効果があるのではないかと思います。

東邦レオ 田中さん
ブラウシアさんと川場村の「里山縁組プロジェクト」の成功をきっかけに、農村・漁村と都市型マンションの飛び地的な地域連携の街づくりを、我々東邦レオの事業として確立していきたいと考えています。
将来的には、マンションにとっては、シェア別荘などのマンションの福利厚生施設、農産物の共同購入に。農村・漁村にとっては、都市部の新マーケットの拡大、遊休不動産の有効活用など、皆さんにとってのメリットを追求できるプロジェクトとして成長していくことを期待しています。


都市部には数多くのマンションがあります。ブラウシア×川場村のように、マンション×農村、マンション×漁村といった多彩な展開ができれば、地域活性化はぐんと進むはず。
「里山縁組プロジェクト」は、都市部のマンションが、地域社会の問題の改善に役立つという画期的な試みの第一歩です。今後の展開と波及効果に注目していきたいと思います。

ブラウシア
JR京葉線・千葉都市モノレール「千葉みなと」駅徒歩3分にある、2005年竣工、地上20階・地下1階建、総戸数438戸の大規模マンション。活発なコミュニティ活動がテレビや雑誌で紹介されるなど、いま注目のマンション。

ブラウシア管理組合の公式サイト(外部サイト)
ブラウシア管理組合Facebook公式ページ(外部サイト)

東邦レオ株式会社
マンションや商業施設の植栽のメンテナンスを通じて人と人の「繋がり」を生み出しながら、管理組合のサポート・メンテナンスやイベント、賑わい創出・空間改善を実践するしくみを提供する会社。ブラウシアと共に「里山縁組プロジェクト」のプロデュースを行う。

東邦レオ(外部サイト)

2018/09/28

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