マンション防災対策の勘違い—キャスターは対角ロック!本棚はテープで落下防止!

キッチンやリビングなどで使っているキャスター付きワゴンやラック、本棚などに防災対策は施していますか? そして、その対策は間違っていませんか? 防災対策の勘違いを、小さなことから正しくしていきましょう。

キャスター付き家具は、対角ロックが倒れにくい

キャスター付きステンレスラックの転倒実験。前輪のみロックだと、実験のように揺れに弱く転倒しやすい。

キッチンでよく使うキャスター付きラックやワゴン。電子レンジやトースター、食器、ストック飲料などの重いものを載せて使っていることが多いものです。

キャスターはロックできますが、4輪を全部ロック、前輪2つのみロック、後輪2つのみロックでは、地震の揺れに弱く、すぐ転倒してしまいます。

本来、家具はすべて壁面に固定していただきたいのですが、可動式の家具はそうはいかないかもしれません。しかし大きな揺れが発生したとき、ロックすらしていないキャスター付きの家具は、揺れに合わせて部屋中を走り回り、家族を傷付ける凶器になる可能性があります。

少しでもその被害を抑えるために、いますぐできる防災対策として、4輪キャスターは対角上の2輪のみをロックするようにしてください。対角線上の2点を固定することで、揺れを吸収し倒れにくくなります。

本棚の本の落下防止には、棚の手前にテープが効果的

小型振動装置に載せた本棚。手前にテープを貼った棚(向かって左側)、貼っていない棚(向かって右側)を設けて実験。

揺れが始まると、向かって右側の本棚の最上段から本が落下していきます。

最上段の本はすべて落下、続いて上から二段目、三段目の本が落下していきますが、テープを貼っている棚は、一冊も落下していません。

地震発生時に、本棚の家具固定をしていても、中に入っている本が飛び出して人を傷付けることがあります。

本の落下を防止するには、実験のように各棚の手前に厚さ2ミリくらいのテープを貼ります。布テープなら4枚ほど重ねれば充分な厚みが出ます。このテープがストッパーとなって本の落下を防いでくれます。

専門的な落下防止テープなども販売していますが、今日いますぐできる防災として、布テープなどを活用して落下防止対策ができます。これをきっかけに、本棚に危険なものを置いていないか、冊数を減らせないか整理してみるといいですね。

明日、いえ、今日にも、地震が起こるかもしれません。
だからこそ、いま家ですぐできることをやる!という実行力が大切なのです。

10/13・14「ぼうさいこくたい2018」会場で実験

2018年10月13日(土)・14日(日)に「ぼうさいこくたい2018」が開催されます。
危機管理教育研究所は、そなエリア(東京臨海広域防災公園)会場にブースを出展。今回ご紹介したキャスター付き家具の対角線ロックの効果などを、小型振動装置を用いて実際にご紹介します。
ご来場の際には、ぜひ危機管理教育研究所ブースにお立ち寄りください、

ぼうさいこくたい2018※外部サイト

2018/09/21

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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