いますぐできるマンション防災、3つの基本

2018年6月の大阪北部地震、6月から7月にかけての西日本豪雨(平成30年7月豪雨)と、大きな自然災害が続いています。
災害のニュースを受けて、もう一度マンションの防災を見直そうとしている方に向けて、マンション防災の基本を再びお伝えします。

1)まず家具固定が最優先課題

大阪北部地震のニュースを受けて、全国でご自宅の防災対策を見直す動きが活発化しているようです。災害食や家具固定グッズが一時的に売り切れていたという話もよく伺います。

ただ、防災というと、一般の方は水や防災食の購入に走りがちです。

備蓄も大切ですが、まずご自身やご家族が、自宅で倒れてきた家具などで危険な目に遭わないということが先決です。家具の配置を見直し、危険な家具を固定して、安全な部屋づくりを最優先課題としてください。

防災科学技術研究所では、家具を固定していないと命を奪う可能性があることがわかる加振実験結果の動画を公開しています。ぜひこちらの動画を確認してから、家具固定を見直してください。

防災科学技術研究所(外部リンク)

また、せっかくの家具固定も間違った方法で使っているケースをよく見かけます。正しい固定方法をしっかりと理解しましょう。

マンション防災対策の勘違い—突っ張り棒を使った正しい家具固定のやり方
熊本地震から1年、室内の家具固定をしていないと起こりうる危険をいま一度チェック!

2)ふだんから流通備蓄のサイクルをつくる

流通備蓄は冷蔵庫の常備菜まで考える!フリッジストックⓇのススメ

西日本豪雨ではライフラインが遮断されて、コンビニやスーパーから食品がなくなったというニュースをご覧になった方も多いことと思います。

ふだんからコンビニやスーパーを冷蔵庫がわりに使っていると、災害が発生して流通がストップした場合に、たちまち食糧が手に入らなくなります。

個人の備蓄の場合は、乾パンや何十年も備蓄できる防災食ではなく、ふだん食べるものを、少し多めに備蓄し、使った分はまた買い足す、という流通備蓄の習慣を心がけるようにしましょう。生活習慣に防災意識を根付かせれば、災害時にも冷静に行動できるようになるはずです。

[地震対策・水の備え]マンションで1家族に必要な飲料水の備蓄量は?

3)ふだんの行動「いますぐできること」もう一度頭に入れて行動を

防災は、地震が起こったらどうなるかを考える想像力にかかっています。
「もし、こうなったら、どう行動するか」ということを、マンションでも職場でも学校でも考えてみてください。

寝室に危険な家具やモノがないか?
携帯電話やスマホは常に充電されているか?
災害時の集合場所は決めているか?

日常生活の中で、ふだんの行動から、いますぐできる防災行動を考えてみましょう。

また、東京都の防災ブック「東京防災」や「東京くらし防災」は、東京都の防災ページや電子書籍で、全国から入手できます。こうした情報から、必要な防災知識を学ぶことも重要です。

マンション内の被災生活にも役立つ!東京都の防災ブック第2弾、女性視点の「東京くらし防災」配付中

2018/08/24

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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