IoTで共同生活のトラブルが予防できるってホント!? 未来のマンションにも役立つ実験についてきいてみた!

「IoT学生寮プロジェクト」イメージ図。

集合住宅には、騒音などの問題や、コミュニケーション不足といった課題があります。こうした課題解決に、IoTやAIが役立たないものでしょうか?
IoTスマートホーム™による生活モニタリング実証実験「未来の家プロジェクト」を手掛けているand factory株式会社さんに、現在新たに取り組んでいる「IoT学生寮プロジェクト」のお話を伺いました。学生寮の課題は、集合住宅の課題と共通項が多そうですよ!

IoT導入で共同生活のトラブルや課題解決を図る「IoT学生寮プロジェクト」

and factory株式会社の池田幸司さんは、「未来の家プロジェクト」および「IoT学生寮プロジェクト」を担当されています。

「IoT学生寮プロジェクト」は、and factory株式会社と、学生寮「チェルシーハウス国分寺」を運営する特定非営利活動法人NEWVERYが取り組むプロジェクトです。
学生寮にand factory株式会社が提供するIoTシステムを導入することで、共同生活で起こりやすい小さなトラブルを抑制し、共同課題に取り組める環境づくり目指します。

——学生寮で起こりやすい小さなトラブルとはどんなものですか?

池田さん
「主に共有部のトラブルですね。深夜の騒音問題やキッチンの食器洗い忘れ、洗濯機に衣類を入れたまま回収し忘れているなど、さまざまなケースをヒアリングしています。」

——それは、マンションの共用施設でもありがちなことですね。ゲストルームが騒がしかったり、パーティルームのキッチンに忘れ物をしたりすることもあるかもしれません。小さなトラブルも、積み重なると大きな不満になり、人間関係を壊してしまいそうです。

and factory株式会社と学生たちとのプロジェクトキックオフミーティングの様子。

チェルシーハウス国分寺では、学生たちは、自治的に共同生活を営んでいます。

池田さん
「チェルシーハウス国分寺には20以上の異なる大学に通う学生54名が暮らしています。共用部にはキッチン、リビング、ゲストルーム、スタディールーム、フリースペースなどがありますが、常駐のマスターがいないので、学生達は自分自身で生活の仕組みやルールを作っていかなくてはいけません。学生達は地域開放型イベントも開催しているので、共同生活で起こる小さなトラブルは我々が提供するIoTで解決し、学生達にはより大きな問題に注力する環境を提供することが期待されています」

——学生寮の住民は大学生という共通項はあっても、育った環境も背景も異なるでしょうから、マンションと似ていますね。IoTによってどんな風に問題解決が出来るか楽しみです。

池田さん
「2018年2月からスタートしたばかりのプロジェクトで、寮へのIoTシステムの実装は2018年7月以降の予定ですが、IoTが自然な形でトラブルになる前に予防していければと考えています。たとえば夜間に共有スペースで騒ぎ過ぎた際にセンサーが音を検知し、Google homeが『少し静かにしましょう』と行動を優しく促してくれるような取り組みを考えています。システムを導入することで寮生が窮屈な思いをする、または監視されているような感覚を持たせないよう配慮しながら体験設計することを心がけています」

マンションの問題解決や共用スペースでのコミュニケーションを促す仕掛づくり

マンションのパーティルームやエントランスホールで、コミュニケーションを深めるには?

——マンションという集合住宅で、IoTができることはどんなものでしょう?

池田さん
「スマートホステル『&AND HOSTEL』では、旅行者が集うラウンジに人体検出カメラを設置していて、人が集まってラウンジが賑わってきたら部屋にプッシュ通知を行って、コミュニケーションを促す仕組みがあります。マンションの共用部分にも、住民が集ってコミュニケーションを深めるホステルのラウンジ的な場所があれば役立つのではないでしょうか?」

——情報交換のためのラウンジっていいですね。誰もが集えるエントランスホールが住民の交流シーンに活用できれば、もっとコミュニケーションが深まりそうですね。

もし話題のIoTがマンションにあったら?スマートホステル「&AND HOSTEL」に学ぶ未来の専有部分

マンションの騒音問題をIoTの力で解決するには?

池田さん
「学生寮では、共用部のフリースペースがうるさくなりすぎたら、アラートを鳴らして注意喚起するということも考えています」

——それは、マンションの騒音トラブルにも役立ちそうです!
マンションの騒音トラブルで多いのが、「小さい子供の足音」「楽器の音」「ペットの鳴き声」なんです。自分の部屋に、これ以上うるさくすると階下に迷惑がかかるという騒音センサーがあったら、自然と注意するようになりそうですね。

思わぬ生活音が騒音トラブルになる可能性も!あなたは大丈夫

マンション自身がAI化しちゃう!?

マンションそのものがAI化したらいいなあ。

And factory株式会社さんが手掛ける「&AND HOSTEL」や「IoT学生寮プロジェクト」でのソリューションを、未来のマンションに活かしていけば、いろいろなことが可能になりそうです。

たとえば、ホステルのラウンジが賑わってきたら宿泊者に知らせるプッシュ通知は、管理組合やマンションコミュニティのイベントに活用できると、館内放送をして参加を促すより効果的かもしれません。IoTを活用してマンションのコミュニケーション力が自然と上がっていけば、そこで暮らす生活価値を上げることにもなりますし、それが結果的には資産価値アップにつながりそうです。

もしマンション自体がAIを搭載して、「水漏れしてます」「耐用期間が過ぎました」など、自分自身で建物診断を行い、修繕計画を立てていくようになったりしたら凄いでしょうね。なんだか妄想がどんどん膨らんでしまいました!

少し先の未来はvoiceとスマホの2軸へ

最後に、少し先の未来はどんなものが主流になっていくのかについて、池田さんに伺ってみました。

池田さん
「現在はスマホが主軸ですが、voice(音声)で操作するスマートスピーカーは、スマホと共に家の中心になり、今後はvoice(音声)ですべてをコントロールしていく方向へ発達していくと思います。スマホとvoice(音声)の2軸が両立して、大きな進化を遂げていくでしょうね。
スマートスピーカーは、現在のように受動的なだけでなく、たとえば室内の湿度や気温をアドバイスするなど、今後ますます能動的になっていくはずです。スマートスピーカーは、今後のIoTやAIの発達に欠かせない起爆剤的存在として、さまざまなもののHUBになっていくのではないでしょうか。
and factoryもIoT体験を設計できる領域を広げていき、どういうシーンに最適な環境を整えればよいかをプロデュースしていく方向を目指したいと考えています」

今後は未来のマンションにも、IoTやAIを搭載したスマートスピーカーとスマホは欠かせないものになっていくはず。マンション・ラボ編集部としては、「早く未来のマンションに会いたい!」そんな気持ちでいっぱいです。

and factory株式会社(外部リンク)

Smartphone Idea Companyとして、スマートフォンが持つ事業可能性に対して取り組む。最先端のIoT空間を楽しめる体験型宿泊施設スマートホステル「&AND HOSTEL」を全国で展開。「未来の家プロジェクト」、「IoT学生寮プロジェクト」など、未来を見据えた協業プロジェクトを推進中。オフィスには、国内外30以上のIoTデバイスを常時展示した、近未来のIoT空間を体験できる「スマートショールーム」を開設している。

※「IoTスマートホーム™」はNTTドコモの商標です。
※「&AND HOSTEL」はand factory株式会社の商標または登録商標です。

2018/05/28

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