これは必読!住んでいる地域の危険度を知って、マンションの防災に活かそう!

2018年2月に、東京都都市整備局が「地震に関する地域危険度測定調査」を公表しました。この機会に、お住まいの地域の危険度についてきちんと確認しておきましょう。

評価方法の変化により、危険度が上昇した地区も!

建物倒壊危険度ランク図2018年2月「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」より

東京都都市整備局では、5年毎に「地震に関する地域危険度測定調査」の結果をまとめて公開しています。
この調査では、都内の市街化区域5177町丁目について、地震の揺れに対する建物倒壊危険度・火災危険度・総合危険度の3つの危険度を測定しています。

東京都都市整備局ホームページ(外部サイト)
※「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」のパンフレットと報告書が閲覧できます。

公開直後は、ニュースで「危険な町」ランキングなどが報道され、不安を感じた方々も多いことでしょう。

今回、危険性を判定する評価方法が5年前とは変わったことで、木造住宅が密集する地域の危険度判定が上昇しました。また極小な道路が多い地域に関しても救助活動の実態に則した評価がなされたことで、災害時活動困難度ランクが上位になった地域もあります。

地域危険度を確認することが、防災の入口

「危険度ランク」のニュースだけを見て、むやみに怖がるのではなく、なぜ危険度が上昇しているのか、しっかりと公開情報を読み込んで確認しましょう。

東京都都市整備局のホームページで、各地域の危険度について、詳細な情報がいつでもすぐに確認できるようになっているのです。マンション防災に活用しない手はありません。
確かな情報を確認することが、防災の入口です。

たとえばお住まいの地域が、以下の危険度のランクが高いようであれば、その点を重点的に防災力を高める活動に結びつけましょう。

・建物倒壊危険度が高い

建物倒壊の危険性のある地域です。ケガ人の搬送訓練や近隣で倒壊の危険度が高い建物や場所を確認しましょう。

・火災危険度が高い

火災の発生による延焼の危険性がある地域です。近隣で木造住宅が密集する地域をチェックし、延焼の可能性や避難経路の安全を確認しましょう。

・総合危険度

上記2つの指標に、災害時活動困難度を加味して総合化した値です。マンション敷地内に救助活動を邪魔する場所はないか、敷地内に危険な共用施設はないか、地域全体の防災を高めるためにご自分のマンションではどんなことができるのか、住民の皆さんでチェックしましょう。

「知らなかった」では済まない、「想定外」をなくすためにできること

被災地でよく伺うのは、「まさかこの土地でこんな災害が起こるとは思わなかった」「危険があるとは知らなかった」という声です。

私達は数々の大災害で「想定外だった」という言葉を何度も聞いてきました。でも、「想定外」をなくすために、できることは必ずあるはずです。

今回の「地震に関する地域危険度測定調査」結果の公表のように、危険な地域があらかじめ指摘されているのであれば、私達の努力次第で被害を軽減するために、災害に向き合えるはずです。

「怖いから危険度ランクを見ない」のではなく、「怖いからこそ危険度ランクを見て、その後の避難行動を考える」ことが重要なのです。

まず、ご家族と一緒に、「地震に関する地域危険度測定調査」結果や、地域のハザードマップを見てどんな防災行動ができるのか考えてみませんか?

正確な災害情報を知ること、それが防災への入口です。

2018/05/18

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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