未来のマンションって、こんなにスゴいの!? IoTを活用したスマートホームの取り組みを紹介

「未来の家プロジェクト」

AIやIoTを活用した未来のマンションは、どんなものになるのでしょうか?
現在IoTスマートホーム™による生活モニタリング実証実験「未来の家プロジェクト」に関わるand factory株式会社さんに、そのプロジェクトの概要と、未来のマンションの可能性についてお話を伺いました。

居住者の健康状態を可視化するIoTスマートホーム™「未来の家プロジェクト」

「未来の家プロジェクト」は、横浜市、NTTドコモ、and factory、富士通コネクテッドテクノロジーズ、相鉄グループの協業による実証実験です。

——自分のマンションに帰ると、自動的に照明が点いて、
——すでに室内は適切な温度と湿度に設定されている。
——食卓に並んだ食事は、栄養管理が考えられたレシピ通りに出来上がっていて、
——寝る前には今日のトータル摂取カロリーや一日の運動量がデバイスから報告される。

高齢になっても健康に暮らせる「健康寿命」を伸ばすことが重要な現代、こんな空想のように自分の住んでいる部屋そのものがセンサーとなって、健康状態を可視化してくれたらどんなに良いでしょうか。

IoTとAIを通じて、快適で健康な暮らしを実現するための実証実験「未来の家プロジェクト」は、まさにそんな未来の家を実現するための取り組みです。

「未来の家プロジェクト」(外部サイト)

本プロジェクトで体験設計とUI/UX設計を担当しているのが、日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」を手掛けたand factory株式会社です。以前マンション・ラボでも「&AND HOSTEL」を取材し、IoTの可能性について紹介しました。IoT+AIで、未来はさらに便利になりそうです。

もし話題のIoTがマンションにあったら?スマートホステル「&AND HOSTEL」に学ぶ未来の専有部分

鏡の前に立つだけで体重計測、食事プレートからカロリー計測、すべて自然にセンシング

「未来の家プロジェクト」を担当するand factory株式会社の池田幸司さんにお話を伺いました。

——「未来の家プロジェクト」実証実験は、すでに昨年から始まっているそうですね?

池田さん
「はい、2017年12月25日〜2018年2月28日の期間、そうてつローゼンミニさちが丘店敷地内にあるトレーラーハウスを『IoTスマートホーム™』化して、合計7名の被験者(30〜40代)に1週間生活をしてもらいました。被験者には、自宅にいるときと同じように生活してもらい、実験前後での被験者の状態・意識・行動の変化について評価や検証を行いました。今後も、場所や条件を変えて行う予定です」

「IoTスマートホーム™」では、被験者は洗面所に立つだけで、鏡に表示されたモニターから、体重、睡眠時間、消費&摂取カロリーを知ることができます。

——具体的にはどんな情報が得られるのでしょうか?

池田さん
「洗面所の鏡の前に立つだけで、自動的に体重をセンシングし、睡眠時はベッドマットの下の睡眠計が、スイッチを入れることなく自動的に睡眠時間を計測してくれます。リビングでは、ストレス状態の計測を行い、快適な温度と照明環境を演出します。こうして得られたデータを、将来的に役立てていく予定です」

ベッドマットの下の睡眠計が、自動的に睡眠時間を計測。被験者はベッドに寝るだけで、昨晩どの位眠れたのかがわかります。これだけでも今すぐ欲しい機能です!

——以前、マンション・ラボの読者から、「ベッドの布団がセンサーになっていて、寝ているだけで健康関連データを収集して、アドバイスしてくれるようになってほしい」という声をきいたことがありました。お話を伺っていると、こういうことも遠い未来の出来事ではないのですね。

池田さん
「そうですね。私達がスマートホステル『&AND HOSTEL』で培ったIoT技術や蓄積したノウハウをもとに、生活の中で意識することなく自然にセンシングができる環境づくりが整いつつあります」

ダイニングテーブルに出来上がった食事を置いてスマホで撮影するだけで、摂取カロリーや栄養素を自動解析してアプリに表示。ダイエットが、はかどりそうです!

被験者からは、「可視化によって健康意識が変わった!」と言う声も

IoTスマートホーム™の主な機能はこんなに!

——被験者の方からの反応はいかがでしたか?
池田さん
「現在解析中ですが、消費カロリーや体重などの情報が可視化されたことで、自分の健康状態がよくわかり、おかげでスポーツジムでの活動量が増えたという被験者の声を伺っています。IoTスマートホーム™が自動的に計測して、可視化した健康情報を提供することで、被験者に健康上の気付きや注意を促すことができたのでしょう」

——「未来の家プロジェクト」からは、今後具体的にどのようなものが実現していくのでしょうか?

池田さん
「いまお話したように、居住者に健康への気付きを与えて生活改善につながる行動を促すことや、自動的に快適な室内環境を調節することが可能となります。また一人暮らしや遠くに住む高齢のご家族の見守りにもつなげられます。
将来的には、高齢者の見守りサービス、病院から退院するまでの患者さんを見守るリハビリ施設、人間ドックなど、さまざまな展開が可能なのではないかと思います」

もしマンションが「IoT×AI=スマートマンション」になったら?

IoT×AIで、未来のマンションの可能性はぐんと広がりそうです。

——もし未来のマンションがスマートホーム化したらどうでしょう? 健康管理が出来て、住むだけで健康になるマンションとして、新たな付加価値が生まれそうですね。

池田さん
「健康管理はもちろん、部屋中すべてがセンサーになれば、センシングデータを追いかけるだけで、居住者の行動や生活動線を追いかけていくこともできます。センシングデータが蓄積されていけば、安全で住みやすい・使いやすい部屋づくりというのも可能だと思います」

——そこまでいくとマンションの設計段階から発想が変わっていきそうです。専有部では、人間工学に基づいた効率的な間取りも生まれる可能性もあるかもしれませんね。

マンション・ラボ編集部が考えてみた!未来のIoT×AIのスマートマンション

やっぱり、ロボットのいる未来のマンションを想像しがちなのですが…。

住むだけで健康になりそうな「未来の家」のように、未来のスマートマンションもAIやIoTを活用してさまざまなマンションが開発されていくのではないでしょうか?
どんなマンションがあったら便利か?マンション・ラボ編集部が勝手に妄想して考えてみました。

たとえば、
・家族全員の健康管理ができて、共用施設のスポーツジムともデータ共有ができる健康促進マンション
・住民の顔や指紋認証、ドローンや警備ロボットでセキュリティを強化した安心・安全マンション
・地震予知機能も搭載!地震発生時に逃げ込めるセーフティルームのある防災マンション
などなど。

さらにマンションの管理業務を手伝ってくれる「管理組合向けAI」があったら、マンション管理組合の仕事や理事さんの手間が激減するのではないでしょうか? 居住者からのよくある問い合わせにも、過去のデータベースを活用してAIが回答してくれるようになったら、管理組合の理事さんは、重要な決断だけを話し合えばよくなりそうです。

「未来の家プロジェクト」の実証実験は、マンションの未来にも大きな可能性を与えてくれるものに違いありません。

次の記事では、and factoryさんが取り組む「IoT学生寮プロジェクト」から、マンションの共用部の未来を考えてみます。お楽しみに!

and factory株式会社(外部リンク)

Smartphone Idea Companyとして、スマートフォンが持つ事業可能性に対して取り組む。最先端のIoT空間を楽しめる体験型宿泊施設スマートホステル「&AND HOSTEL」を全国で展開。「未来の家プロジェクト」、「IoT学生寮プロジェクト」など、未来を見据えた協業プロジェクトを推進中。オフィスには、国内外30以上のIoTデバイスを常時展示した、近未来のIoT空間を体験できる「スマートショールーム」を開設している。

※「IoTスマートホーム™」はNTTドコモの商標です。
※「&AND HOSTEL」はand factory株式会社の商標または登録商標です。

2018/05/16

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