イニシア千住曙町に聞く!マンションの資産価値向上には、建物の管理とコミュニティ形成が必要!

写真提供 イニシア千住曙町

写真提供 イニシア千住曙町

前回に続き、イニシア千住曙町の取り組みをご紹介します。今回は、気になる「資産価値向上のための取り組み」のお話を伺いました。

ハード面とソフト面からこのマンションに住みたくなるようファクト(事実)を積み重ねる

マンションの資産価値向上のためには、マンション建物の管理などのハード面、コミュニティづくりなどのソフト面の両方に取り組むことが重要です。イニシア千住曙町では、どのように資産価値向上の取り組みを行っているのでしょうか?

広報 水谷さん
「このマンションに住みたくなるような『ファクト=事実』をつくっていくことと、外に向けた積極的な情報発信は不可欠だと思います。情報発信は、前の記事でお話したように、公式ホームページやSNSを活用した積極的な発信です」

イニシア千住曙町に聞く!マンション公式ホームページ&ブログ・SNS運用を成功させる5つのポイント

広報 水谷さん
「住みたくなるような『ファクト』とは、ハード面とソフト面です。ハード面では、植栽や施設を維持するだけでなく、もっと都市型マンションとして上質に進化していくこと。ソフト面では、たとえば安心した子育てを支援する施策や、年配の方々も楽しく過ごせるイベントを通じて、あらゆる世代が満足できる企画を催していくことです」

ハード面の施策「マンションは見た目が9割!」

イニシア千住曙町では、ハード面での品質向上を優先しています。ハード面での施策を具体的に見ていきましょう。

・8年目で共用施設のリフォームを実施

2017年にリフォームした、ゲストルーム(洋室タイプ)と住民が集うリバービューラウンジ。(写真提供 イニシア千住曙町)

稼働率が80%以上もある和洋2タイプのゲストルームやリバービューラウンジを8年目でリフォーム。壁紙や畳・カーペットの傷み、備え付けのテレビを58インチに取り替えなどを行って、一新しました。
普通なら大規模修繕を待ってからリフォームという段取りになりそうなところ、住民が活用し、中古物件の購入検討者が見る機会の多い共用施設に手を入れることで、資産価値向上に貢献しています。

・水景施設の復旧

エントランスとパティオの間にある水景施設は、昼夜共に雰囲気あるシーンを生み出しています。(写真提供 イニシア千住曙町)

2011年の東日本大震災の影響で使用できなくなった水景施設を、2017年に復旧。水面が煌めく景色は、マンションの雰囲気を一層良く見せてくれます。確かに見た目で、マンションの第一印象はぐんと変わります。

イニシア千住曙町の應田さんは、「人は見た目が9割と言いますが、実際マンションもそうです。誰でも見える部分で良さを判断するもの。だから、外観、エントランス、共用部、植栽には優先的にお金をかけるようにしています。まとめてあとで修繕するよりも、こまめにメンテナンスをする方が、傷みもひどくなく修繕費も安価で済むことが多い。もう大規模修繕という概念自体が古いのではないかという気もしています」と言います。

他にも、利用されていなかった共用部分のコンビニを撤廃したことで、年間1,500〜2,000万円の黒字化にも成功しました。住むうちに住民のニーズが変わっていくのは、よくあること。常に必要・不要の判断をしながら、見直しやメンテナンスを行っていくことが大切です。

ソフト面の施策「あらゆる世代が楽しめるコミュニティづくり」

イルミネーション点灯式では、東京電機大学モダンジャズ研究会のメンバーを招いてのジャズ生演奏と、グラスワイン販売で大人向けイベントにチャレンジ。(写真提供 イニシア千住曙町)

イルミネーション点灯式では、東京電機大学モダンジャズ研究会のメンバーを招いてのジャズ生演奏と、グラスワイン販売で大人向けイベントにチャレンジ。(写真提供 イニシア千住曙町)

住民であるソムリエが厳選したワインやジュースを販売。理事長もお洒落なスタイルで登場して、場の雰囲気を盛り上げます。(写真提供 イニシア千住曙町)

2017年11月に行ったイルミネーション点灯式では、いつもの子ども向けイベントだけではなく、大人世代の住民にも向けたワイン&ジャズイベントを開催。ふだん見かけない年配の方々も楽しげに参加されて、意外なニーズを発見したそうです。

副理事長 應田さん
「以前住民アンケートを実施したら、ファミリータイプのマンションだと思い込んでいたうちのマンションの4割が、お子さんのいない世帯でした。そこで点灯式で大人向けイベントも開催してみたら、飛び入りで年配のご婦人がマイクを持って唄ってくださったり、69歳の管理人リーダーさんがドラムパフォーマンスを披露してくださったり。オーディエンスも大歓声でした」

ふだんの夏祭りとは異なる層の住民がコミュニティイベントに参加したことで、手応えを感じた管理組合の理事の皆さん。イベントはコミュニティづくりに欠かせない出会いの場です。ソフト面の施策を強化することで、住民同士の交流の場が増えてコミュニティ力を高め、結果的に防災や資産価値向上に役立つはずです。

マンションのブランディング

住民がデザインしたマンションのオフィシャルロゴが、エントランスマットに!(写真提供 イニシア千住曙町)

また、これもソフト面の施策になるのかもしれませんが、イニシア千住曙町ではマンションへの愛着を深めるブランディング施策が充実しています。

住民公募で決まったイニシア千住曙町のゆるキャラ「せんぼのちゃん」はプロモーションビデオまであります!(写真提供 イニシア千住曙町)

たとえば、公式ホームページやエントランスマットに使われているオフィシャルロゴ、住民と関係者による動画「恋するフォーチュンクッキー」の制作、2017年にはマンションのゆるキャラ「せんぼのちゃん」が誕生。これまで数多くのマンションを取材してきましたが、マンションにゆるキャラがあるとは驚きです。夏祭りでデビューした「せんぼのちゃん」は、マンションの子ども達に大人気。理事長は「次はマンションの歌をつくりたい!」そうです。

これら施策が、イニシア千住曙町ならではのブランド化につながっています。住民が自慢したくなるマンション、イニシア千住曙町はそんなマンションを目指しています。

イニシア千住曙町の「お祭りスタッフ募集」ポスターに「子ども達の夏の思い出を創るお祭りスタッフ募集」とあるように、大人達が全力でマンションを面白がって、マンションを楽しくする施策が、結果的にはマンションへの深い愛着や故郷の思い出につながっていくのでしょう。ゆるキャラ「せんぼのちゃん」と遊んだ子どもたちは、大きくなってもきっとこのマンションを故郷と思って帰ってくるはず。住民の深い愛情、それこそがマンションの最上の資産価値ではないでしょうか。

イニシア千住曙町の資産価値は、ハード面とソフト面の「ファクト」の積み重ね、情報発信、そしてマンションのブランディング施策によって、さらに向上していきそうです。また、メディアからの取材対応も、マンションの価値を高めるものと考えてしっかりと対応されています。

資産価値は、数値やハード面だけで語られがちですが、ソフト面やブランド面の充実も指標化されていけば、新たなフィールドの資産価値が生まれていくのではないでしょうか。

次の記事では、気になる「合意形成の手法」について伺います。
前回の記事もあわせてご覧ください。
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イニシア千住曙町

東京都足立区の隅田川リバーサイドにある、2009年竣工、総戸数515戸、地下1階・地上24階建ての大規模マンション。管理組合法人による、活発なコミュニティ形成と活動が有名。2009年度グッドデザイン賞受賞。日本分譲マンション診断機構による防災対応マンション第1号認定。
公式ホームページ(外部リンク)
公式Facebookページ イニシア千住曙町管理組合法人(外部リンク)
公式Twitter(外部リンク)
公式YouTubeチャンネル(外部リンク)

2018/02/07

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