【災害時のギモン6】被災した場合に本当に必要なものとは?

みなさん、こんにちは。税理士の井庭です。
いざという時のために、避難グッズの準備をされている方も多いと思います。あれもこれもと用意していくうちに、「結局生活に必要なもの全部」となりかねないので、持ち出しできる量や備蓄するスペースなど考えれば、取捨選択する必要がありますよね。

今回は、震災や自然災害で被災した場合に備えて、本当に必要なものや決めておくべき事について、お話ししたいと思います。

1.本当に必要なもの

被災した場合、本当に準備しておくべき必要なものは以下の通りです。

①身分証明書 ②お金 ③その他(左記①②以外)
・現金 ・通帳
・印鑑 ・運転免許証
・健康保険証 ・パスポート
・常備薬 ・笛
・ナイフ ・軍手
・サランラップ ・知識
①身分証明書・通帳等

これは当たりですよね。金融機関からのお金の引き出しについては、【災害時のギモン1(お金の引き出し)】でお伝えした通り、身分証明書があれば通帳・印鑑等がなくてもスムーズに応じてもらえます。さらに、【災害時のギモン2(怪我をした場合の病院)】で触れたとおり、怪我をしてしまった場合にも、身分証明書や健康保険証があったほうがスムーズにことが運びます。

また、避難の途中に、水に濡れたり雨が降ってくることもあるでしょう。通帳やパスポートなどは水に濡れてしまったら使い物にならなくなる可能性もあります。ここで防水対策として役立つのが、「密封できるビニール袋」です。通帳やパスポートなどは「密封できるビニール袋」に入れて保管しましょう。

②お金

震災が発生した際、かならず金融機関が利用できるとは限りません。むしろ、銀行ATMすら利用できない状況を想定しておくべきです。

避難グッズを用意している人の中には、現金を準備している方も多いと思いますが、多くの方が千円札や一万円札を数枚準備しているでしょう。ただ、紙幣も濡れてしまっては使えなくなる可能性がありますので、こちらも先に触れた「密封できるビニール袋」に入れ、防水対応しておくとよいでしょう。

ただし、再開したスーパーなどで現金を使えるようになったとしても、スーパー側がお釣りを用意できていない可能性が考えられます。つまり、1,500円分の買い物しかしていないのに10,000円札しか持っていないとすると、「10,000円札で支払いをしたが、お釣りが貰えずに8,500円損をした」という状況もあり得るわけです。このような事態を想定し、現金については紙幣だけでなく、硬貨も併せて準備すべきだと考えます。ちなみに一番効率が良いのは500円玉ではないでしょうか。紙幣よりも重たいですが、『水害に遭遇する』『お釣りを出してもらえないこと』を想定した場合、使い勝手が良いと思います。

まわりくどくなりましたが、結論としては、紙幣に加えて必ず硬貨も持っておきましょう。できれば500円玉を20~30枚程度用意しておくと良いと思います。

③その他

(イ)常備薬
毎日服用しなければ重篤な病状を発生させてしまうような人の場合、お薬は命を つなぐライフラインと言っても過言ではありません。
震災を免れて避難することができたとしても、薬を持っていなかったことで命の危険にさらされている人が実際にいます。お金の準備も大事ですが、持病を患っている人は常備薬を必ず避難グッズの中に入れておいてください。

(ロ)笛
命をつなぐ重要なアイテムの2つ目は『笛』です。
なぜ笛?と思うかもしれませんが、実際に震災に遭遇し、瓦礫の下敷きになってしまった場合、まだ生きているにも関わらず発見されずに残念ながら息絶えてしまう人がいます。このような事態を避けるために、助けを呼ぶための大きな音が出る笛を常に持っておくことが重要です。
最近は小型の防災笛があるので、これを家族全員分用意しておくことをおすすめします。いざという時に命を守ってくれる存在が、この小さな笛かもしれません。

(ハ)ナイフ
何かと重宝するのが、ナイフですね。レトルトの食品を開ける、蓋を開けるというような用途や、ロープを切ったり、色々な事に活用できます。

(ニ)軍手
ナイフと併せて持っておきたいのが軍手です。救助を行う時などは軍手が必須です。瓦礫を素手で触ることは二次災害に繋がってしまいます。

(ホ)サランラップ
サランラップは新聞紙やタオル等との併用で身体を保温したりできますし、皿の上にラップを被せて食事をすれば清潔であり、かつ、洗わなくて良いため、水や洗剤の節約に繋がります。

(へ)知識
震災等で被害を受けた場合、想定外のことが起こり、気持ちばかりが焦ってしまいます。ただし、【災害時のギモン3(住宅ローン)】【災害時のギモン4(税金)】【災害時のギモン5(地震保険)】でお伝えしたような知識を事前にもっていれば、その分だけ気持ちに余裕が生まれますので、物理的な荷物にならない知識は沢山備えておきましょう。

2.家族で決めておくこと

地震への備えとして、意外と家族で決めておくべきルールを軽視している人が多いように感じます。
いざ自分が災いを逃れ避難することができたとしても、他の家族の安否がわからなければ不安で仕方がないはずです。そんな状況にならないために重要なことは、いざ震災に遭った時の決めごとをルール化しておくことです。

ルール化しておきたい項目は次の2つです。
(1)震災が発生したときの連絡方法
(2)避難場所

(1)の連絡方法に関しては、
家族全員の連絡先を共有しておくことと、子供などには親戚の自宅の連絡先なども教えておくべきです。
(2)の避難場所に関しては、
お住まいの市区町村等で決められている避難場所があると思いますが、学校や仕事など外出中に他の場所にいる場合もどこに避難するのかを家族で決めておくべきです。

3.まとめ

震災中は、想定外のことが連続して起こるものです。しかしながら、想定できることに関しては、漏れなく準備をし、大切な命を守りましょう。

また、避難グッズの備えだけでなく、被害を受けた場合にどのような行動をすればよいのか、どのような行動ができるのか、という「知識としての備え」も常に準備しておくことを心がけましょう。

災害時にまつわるお金のことは、こちらも参考にしてください。
【災害時のギモン1】災害時に通帳・キャッシュカード等がない場合、お金の引き出しは可能なの? 
【災害時のギモン2】怪我をしたとき、保険証・お金がなくても病院に行っていいの?
【災害時のギモン3】被災した場合の住宅ローンの返済はどうなるの?
【災害時のギモン4】被災した場合の所得税(税金)の支払いはどうなるの?
【災害時のギモン5】マンションに地震保険は必要なのか?

【プロフィール】

井庭 麗(いば あきら)
昭和51年神奈川県川崎市生まれ。税理士・米国税理士・行政書士・相続診断士・CFP
井庭麗税理士事務所 代表。
株式会社ワニマル代表取締役

大学卒業後、個人業務・法人業務・相続業務の各分野に特化している3つの税理士事務所を渡り歩き、その間に税理士資格を取得し、税理士登録。登録して3年後の平成25年独立。
独立後は、「楽(ラク)をする」のではなく、「楽(たの)しむ」をモットーに、色々な場所に顔をだし、色々な人から、色々な事を吸収させてもらうスタイルを貫いている。
趣味は地域貢献。

2018/01/29

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