マンションをアピールせよ!ホームページやSNSで情報発信時代へ~マンションマニアさんの住まい談義vol.4~

マンション・ラボ編集長 伊藤 鳴が、マンション評論家マンションマニアさんに、マンションにまつわるお話を伺うシリーズ。

第4回目テーマは、「マンションの情報発信」です。マンションが資産価値を高めるためには、どんな情報発信をすればいいのでしょうか?

マンションも公式ホームページや公式SNSで情報発信する時代に!?

伊藤
このところ、マンションの管理組合や自治会がホームページやFacebookページなどを運用して、自分達のマンションの活動や魅力を伝えるという動きが活発になっていますね。マンション・ラボが取材した中でも、活発なコミュニティがあるマンションほどホームページやSNSをうまく活用されています。

マンションマニアさん
そうですね。たとえばイニシア千住曙町さんは、充実したホームページを公開されています。新築販売時の図面集やパンフレット資料も閲覧できます。

イニシア千住曙町(外部サイト)

伊藤
新築販売時のWebサイトは、プロが作成していて写真も情報も充実していますから、販売終了と同時になくしてしまうのは勿体ない。以前取材したブリリアマーレ有明さんは、新築販売時のWebサイトを公式サイトに流用したと伺いました。

ブリリアマーレ有明(外部サイト)

マンションマニアさん
イニシア千住曙町のホームページは、居住者専用のクローズドの情報ページを別に用意している一方で、外部向けにはマンションの概要や魅力を伝え、「売買・賃貸情報」まで網羅していて凄いですよ。隣地マンションの情報や売主さんとの協議についてまでしっかりと公開されていますから。

伊藤
うわ、問題点まで公開している点が凄いですね。マンションのホームページに「売買・賃貸情報」があるのはブリリアマーレ有明さんもイニシア千住曙町さんも同様ですね。これからの管理組合はそこまで考えてPRしていかないといけないということでもありますね。

マンションマニアさん
イニシア千住曙町さんは、マンション管理組合理事長の勉強会RJC48(外部サイト)代表のはるぶーさん(外部サイト)がいますからね。もちろんホームページだけでなく、公式Facebookページや公式Twitterもあります。ただ、ここまでPR出来ているマンションさんはまだまだ少ないと思いますが。

情報発信時代には、マンションにも企業理念が必要?

どんなマンションを目指すのか、それがマンションの理念。

伊藤
マンションに公式ホームページや公式SNSがあれば、きっと資産価値向上につながりますよね? 新築と違って、既存マンションの中の情報ってなかなか知る機会がありませんし。買い替えする人にとっては有り難い。

マンションマニアさん
中古マンションを購入するとき、必ずネットで情報収集しますよね。不動産販売サイトに掲載されている物件概要や外観写真などの定型情報や口コミなんかをチェックして、実際に現地に足を運ぶ。でも、マンションの公式アカウントがあって、いままで目に見えなかったコミュニティ活動や近隣の便利な情報がまとめてあれば、購入検討者には凄く役立つし、買いたいと思う人も増える気がします。

伊藤
以前取材した芝浦アイランドでは、分譲2棟・賃貸2棟を束ねる大規模な自治会が、公式ホームページと公式Facebookページから、清掃活動や防犯パトロール活動、季節のイベントなどの情報発信を行っていました。あまりに楽しそうなので、分譲でも賃貸でも住みたくなっちゃいますね。

高層タワーマンションの住民が育む地域コミュニティ~芝浦アイランド自治会の取り組み事例~

マンションマニアさん
マンションのホームページやSNSからの情報発信は益々重要になると思いますが、運用する人達がSNS運用の基本を知っていないと厳しいでしょうね。

伊藤
住民全員がSNSに通じている訳じゃないですもんね。マンション向けのSNS講習会とかあるといいのかな。SNSを駆使しているマンションマニアさんから、何かアドバイスはないでしょうか?

マンションマニアさん
管理組合もひとつの企業だという意識を持つといいのではないでしょうか。マンション管理組合も、企業と同じように理念や方向性を持っていると運用しやすいですよ。

伊藤
確かにそうですね!いままで取材した中で、企業理念を掲げているマンションさんがいくつかありました。千葉県のブラウシアさんは、2013年にマンションの基本理念を策定して、管理組合としての理念やポリシーを住民同士で共有されています。

ガーデニングやfacebook活用、理事全員がグループ制でコミュニティづくりを行うマンション

伊藤
それから、湾岸エリアの超高層マンション、ブリリアマーレ有明さんでは、マンションのヴィジョンを明示した「クレド(Credo)」カードを作成していて、理事会役員から管理員、コンシェルジュ、清掃スタッフにいたるまで、運営に携わるすべての人がそれを規範とされています。

ブリリアマーレ有明さんの
民泊はマンションにとって吉か?凶か?トラブルを避けるために住民が行うべき対策とは?

マンションマニアさん
しっかりした理念があると、ひとつにまとまりやすいんです。特に大規模マンションだと、戸数も多いし、意見統一も大変です。でもマンションの理念や方向性が決まっていたら、いろんなことが決めやすくなる。ホームページやSNSから情報発信する上ではすごく大事なことです。

ホームページやSNS運用は、企業SNSを見習え!他をけなさない・私物化しない

初心者もSNSマナーを学ぼう

伊藤
ブラウシアさんは、ホームページでは基本情報をまとめた静的な情報、Facebookページではイベントなどの動的な情報を発信して、うまく運用されているな〜といつも感心しています。

マンションマニアさん
そうですね、ホームページとSNSの使い分けなんかもきちんと考えて、担当者向けの運用マニュアルがあるといいかもしれません。
一番大切なのは、やるからには「継続すること」です。何年も前に更新が滞ったままのホームページやSNSを放置する位だったら、やらない方がまだマシです。マイナスイメージになりますから。

伊藤
更新を継続するための秘訣はありますか?

マンションマニアさん
マンションの場合は、一人に依存しないで複数担当者を置くことでしょうか。ついネットに強い人にまかせっきりになっちゃうことが多いんですが、その人が忙しくなると、更新できなくなるというのは避けなければ。複数の担当がいれば、ネタ探しや更新もつらくないでしょうし、仕事が忙しくなってもカバーできますから。あとは、楽しむことですかね。

伊藤
「SNSでうっかり炎上したら…」と思うと、躊躇する管理組合さんも多いのではないでしょうか?

マンションマニアさん
SNSマナーも、企業SNSを見習うといいと思います。たとえば、決して他をけなさない、公的な立場であることをわきまえて私物化しないなど、しっかりしたSNSマナーで運用されています。さきほどのマンションの理念や方向性に沿って、住民や他の人にとって役立つ情報・おもしろい情報を共有するというメディア的な視点を持つとよいと思います。

伊藤
そうですね。共用施設でのBBQ情報とか、周辺のお店の情報なんかをSNSで見ていると、「このマンションいいなあ」って思いますもんね。

外に向けての情報発信が、結局は内に向けての情報共有になる

情報化時代、外に内に発信することでコミュニティが醸成されていく

伊藤
我々も、管理組合さんから「マンションのホームページを作りたい」というご相談を受けることが最近多いです。当社では、管理組合支援サービス「Mcloud」というWebシステムを提供しています。これは共用施設の予約や理事の皆さんのグループウェア的な役割で、管理組合さんに便利に活用していただいていて好評です。いわば住民向け内部ツールなんですが、このサービス+外部向けホームページやSNSがあればバッチリなのかなと、いまお話を伺っていて思いました。

マンションの防災力を高める!ザ・パークハウス横浜新子安ガーデンから、ITツールの活用方法を学ぶ
管理組合支援サービス『Mcloud』(外部サイト)

マンションマニアさん
結局、外部向けホームページって、住民に向けての情報共有的な意味合いもあるんですよね。「へー、うちのマンションってこんな良いことがあるんだ」という再発見にもつながります。
ホームページやSNSから新しい住民へのウェルカム感が感じられれば、購入検討者も好感を持って考えるでしょうし。それが巡り巡って資産価値向上につながっていくんだと思います。

伊藤
「マンションって立地が一番」とかよく言われますが、それ以外に価値を持たせる意味でも、良好なコミュニティが醸成されていることや、暮らす上での便利さや楽しさをどんどん発信していくことが大切なんですね。
以前マンションマニアさんからマンション売却のアドバイスを教えていただいた取材で、「結局住んでいた人が、そのマンションの魅力を一番よく知っている」という言葉を思い出しました。ホームページやSNSからの情報発信も、住んでいる人が一番魅力を知っているからこそできることですよね。

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マンションマニアさん
そうですね、自分のマンションを売るときでも、なかなかその魅力を伝えられない人が多いのですが、同様に管理組合さんも外部にマンションの魅力を伝える手段を持っていないところがまだまだ多い。ネットをうまく活用して、外部の方に「ほら、こんなにいいマンションなんですよ」とマンションの成長を伝えていけるようになると、中古マンション市場がもっとおもしろくなる気がします。

伊藤
これからの時代はホームページやSNSを制するマンションが、資産価値を制すると言えるかもしれません。駅近という立地条件だけじゃない、魅力的な勝ち組マンションとしてアピールするためにもきちんとPRしていく必要がますます求められてきそうです。本日はありがとうございました。

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マンション評論家 マンションマニアさん

mannmani
年間約80件、通算800件以上のマンションのモデルルームを訪問してきたマンション評論家・マンション購入アドバイザー。18歳からモデルルームに通い始め、20歳で初めてマンションを購入して以来、6回のマンション購入経験がある自身の体験を活かし、2011年のブログ開設以来、公平な立場で分譲マンション探しのアドバイスを行う。不動産関連メディアの記事寄稿、コンテンツ協力など多数。

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2017/12/28

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