感染症予防の勘違い—マンション共用部・専有部でインフルエンザにかからない!うつさない!
冬は、インフルエンザやノロウイルスをはじめとした感染症対策を徹底したいものです。ところがいまだに衛生面の勘違いや無頓着さがあるようです。
咳やくしゃみからの飛沫感染は約2メートル圏内
これまでにも冬場の感染症対策についてご紹介してまいりました。一番の対策は、感染症にかからないための手洗い習慣と、うつさないためのマスク着用を日頃から徹底することです。
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→大流行する前に!冬の感染症対策を徹底して家族を守りましょう |
インフルエンザ対策などの大きな勘違いは、ふだんからマスクを着用していると予防になると考えている人が多いことです。しかしマスクは、感染者が他の人にうつさないために着用するものです。
以下は厚生労働省のインフルエンザ予防の啓蒙動画ですが、咳やクシャミのしぶきは約2メートルにわたって飛散します。インフルエンザにかかっている人が、マスクの着用を徹底すると、他の人にうつる可能性が低くなります。
→厚生労働省「マスク着用の重要性(インフルエンザをうつさないために)」MHLWchannelより(外部サイト)
マンション共用部で、咳やクシャミをしない!マスク着用!手で受けたら手洗い
残念ながら、人が多い公共の場で咳エチケットを守っていない人が多い気がします。
ふだんから、咳やクシャミをするときは、
・他の人に向けて咳やクシャミをしない
・咳やクシャミが出るときはマスクを着用する
・咳やクシャミを手のひらで受けたら手を洗う
という3つのエチケットを守るだけで、飛沫感染をかなり抑えられます。
これはマンションの共用部でも同様です。
・エレベーター内
・キッズルームやプレイルームなどの共用施設
・共用トイレ
・オートロックのインターホン
上記のように大勢の人が触れる可能性があるマンションの共用部も、公共の場と同じ環境であると考えて、咳エチケットを徹底しましょう。
マンション共用部に、手指洗浄液や消毒液の設置を
最近のマンションでは、エントランスホールなどの共用部分に手指洗浄液や除菌剤を設置しているところを見かけます。手指清浄液は、手荒れしにくい優しい成分の製品を選べば、頻繁に使用すると思います。「G2TAM」シリーズは、私もふだんから使用している肌にやさしい製品です。
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→e-mansion life「手指用清浄液(G2TAM 500ML)」(外部サイト) 天然大豆アミノ酸を主成分とした人と地球に優しい手指清浄液。 |
このように日頃からマンション全体で衛生面に注意を払い、住民の皆さんの衛生意識を高めれば、災害時のマンション内被災生活での感染症予防にも役立ちます。
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→災害時のマンション内被災生活でもノロウイルスなどの感染症予防の備えを |
トイレの使い方の勘違い、便座のフタを開けたままにするのはNG!
マンションの専有部や共用部、公共の場でもそうですが、意外と多い衛生面での勘違いは、トイレの便座のフタを上げたまま水を流すことです。トイレのフタを上げたままで水を流すと、ウイルスが座面、便器、床にも飛ぶ可能性があることが指摘されています。
→国立医薬品食品衛生研究所「ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について」(外部サイト)
→厚生労働省 感染性胃腸炎(特にノロウイルスについて)(外部サイト)
いまだに便座のフタを上げておくのがエチケットのように考えている人が多いようですが、衛生面でいえば、便座のフタは下げて水を流すのが感染予防になります。
ただし便座のフタ内部には大腸菌やウイルスが飛散していますので、便座のフタ内部も適切に消毒・清掃を行うことが重要です。
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→マンション家庭でノロウイルス感染を予防するためにすぐやるべき3つの対策 |
インフルエンザは、例年12月から3月にかけて流行します。日頃から咳エチケットや衛生面で注意すると共に、流行前に行うインフルエンザの予防接種が効果的です。
この冬の予防対策をしっかりと行いたいものですね。
2017/12/11