古典的風水を知る~形法風水と風水四神~

はじめに ― 形法(けいほう)風水とは

形法風水とは、風水診断の手法の一つで、最も古くからある古典的な風水です。土地の起伏や川の流れ、丘の高低差などの地形を見て、吉相であるとか凶相であるとかいった判断するものです。

風水四神 ― 玄武, 青龍, 朱雀, 白虎

古典的風水では、基本的には北に山があり、左右に丘があり、南側が開けている場所が良い風水の場所と考えました。背後の北側にある高い山は玄武、東の山は青龍、西の丘は白虎、南側に平地があり少し離れたところにある丘は朱雀というように、四種類の聖獣で、その地形を表します。

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「玄武」は蛇の尾を持つ黒い神亀です。「青龍」は緑色の龍です。昔は青と緑の区別はありませんでした。今でも「芝生が青い」「青信号」というように緑色のことを青と言いますよね。青龍というのは、現代で言うところの青ではなく、実は緑色のこといいます。「白虎」は白い虎です。「朱雀」は朱色の鳳凰ですから、孔雀をさらに華やかにしたような赤い鳥です。

その聖獣がそろっている土地を、四神相応(しじんそうおう)の地と呼びます。玄武は北にある高い山、青龍は東にある山、白虎は西にある丘、朱雀は南にある平地です。青龍や白虎は、山だけでなく東にある川が水龍に、西にある道が白虎になぞらえられることもあります。また、南にある海や湖水や河川を朱雀とみる場合もあり、山朱雀と水朱雀というように、区別した呼び名もあります。

このように、形法風水では、自然の創造物の中に風水四神を見出して、気が溢れ充満しているポイントを探し出します。京の都を例に取ると、北の船岡山が玄武、東の大文字山が青龍、西の嵐山が白虎、南にあった巨椋池が朱雀と考えられます。鴨川を青龍、山陰道を白虎に見立てたのではないかという説もあります。

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この風水四神は、もっと古くから見られます。国宝に指定されている壁画を有する高松塚古墳や、近年になって壁画が発見されたキトラ古墳は、7世紀末~8世紀の初めと推定されている飛鳥村にある円墳ですが、内部には四神がそれぞれに呼応する方位に色鮮やかに描かれています。以前、私が訪れた韓国の古墳にも風水四神が描かれていて、記事にしたことがあります。
韓国・百済の古都にまつわる風水を探る~前編~

風水四神は、インテリア風水でもよく取り入れられています。例えば、北に亀の置物を飾ると、サポート運が上がると言われています。置く場所は、東西南北ではなく、玄関を朱雀として、玄関から見て右を青龍、奥を玄武とする考え方も主流です。(白虎は基本的には、インテリア風水には使いません)例えば、玄関に赤い玄関マットを置いたり、鳥の置物を飾ったりすると、ラッキーチャンスが入ってくると言われています。玄関から見て一番奥には、亀の置物を置いたり、もちろん本物の亀を飼ってもいいですね。

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風水四神にまつわる言葉

風水四神は黒、青、白、朱を表すということや、それぞれ呼応する方位があるというお話をしましたが、呼応する季節や時間もあります。

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人生の年代を示す青春、朱夏、白秋、玄冬という言葉はここから来ています。「論語」の孔子のことばを借りれば、学を志す16歳から30歳になるまでが青春です。立身の30、不惑の40、天命を知る50を過ぎるまでが朱夏というわけです。耳に従う60歳の前後が白秋で、詩人の北原白秋の名はここからとっています。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)をこえずという年代が玄冬となります。

最後に―――
このように、形法風水とは、地理を観察して良い気に満ちている土地を探り当てる古典的な風水です。地形を観察して玄武・青龍・白虎・朱雀の風水四神を当てはめ、その勢いから、「気」の質を見極めて、良い土地かどうかの判断を下します。現代の住環境では、形法風水を適用することは難しいのですが、風水の基本として風水四神の考え方は忘れてはならない基本です。インテリア風水に取り入れるのも良いことなので試してみてくださいね。

2016/12/12

プロフィール

工藤 沙美

中国正統派風水の理論を、モダンインテリアで表現する英国式風水コンサルタント。心理学と子育ての経験を活かした親身なアドバイスや、英国公認インテリアデザイナーとして風水を取り入れたインテリアセンスが人気。講演会や執筆のほか、個人や企業の個別風水相談を中心に活動中。


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