好きなモノは自分で作る! ~家族で楽しくDIY~

好きなものに囲まれていると誰だって楽しくなります。長い時間過ごす家がそうだったら、家族みんながハッピーになれます!
料理家の中原美香子さんは、フルリノベーションしたマンションに、旦那さんと一緒にいろいろなものをDIYし、子どもも喜び自分もくつろぐ、エネルギーチャージできる空間をつくり出しています。いったいどんな様子なのか? おじゃましてきました。

探し求めて出会ったマンション

美香子さんは、旦那さんと1歳半のまゆかちゃんの3人家族。料理のレシピを作る仕事を中心に、レシピ本の出版もするフードコーディネーターで、料理教室も主宰(現在、育児休業中)。料理をおいしく撮影する料理写真家でもあります。旦那さんは、建築会社に勤める大工さんで、家ではDIY担当です。

美香子さんたちの住むマンションは、東京都狛江市にある築34年、76平米・2LDKの賃貸フルリノベーションマンション。世田谷区に住んでいた3年前、美香子さんが料理教室を始めるにあたり、広いアイランドキッチンがある物件探しが始まりました。

けれども、世田谷区ではなかなか値段と広さとの折り合いがつかず、不動産屋に飽きられるほど探し回ったとか。そして、苦労してやっと出会ったのがこのマンションでした。

キッチン周りはDIYでいっぱい。木材に黒板塗料を塗りカフェ風看板も設置。カウンター下の食器収納棚も、もちろんオリジナルです。

キッチン周りはDIYでいっぱい。木材に黒板塗料を塗りカフェ風看板も設置。カウンター下の食器収納棚も、もちろんオリジナルです。

子どもと笑って暮らせる部屋づくり

美香子さんがDIYにはまるキッカケになったのは、まゆかちゃんの1歳の誕生日。まゆかちゃん用のキッチンを、旦那さんに作ってもらいプレゼントしたことでした。

作ってもらったキッチンは、“本格木工家具”。専門雑誌に掲載されていた「子どもキッチン」をアレンジして製作。まゆかちゃんも美香子さんも想像以上の出来上がりに感動し、リビングの中で1番好きな場所になっています。

リビングにあるパパ特性の子どもキッチン。どんなおいしいものを作ってくれるのかな?

リビングにあるパパ特性の子どもキッチン。どんなおいしいものを作ってくれるのかな?

「イヤイヤ子どもの遊びにつき合うのは大変じゃないですか。キッチンが本格的でかわいいから、私も“本気”で楽しんでいます」と美香子さん。

歩き始めで好奇心いっぱいのまゆかちゃんを連れての外出は、外食さえもままなりません。家にいる時間が多くなりがちの今だから、家で楽しめる空間をつくることができれば楽しく過ごせる――家の中に好きなモノを自分で作ろう!と思い立ちました。それから、美香子さんたちの“家族で楽しむDIY”が始まったのです。

さて、DIYと言ってもどこから手を付けたらいいかわからないことも多いですよね。美香子さんのお宅から、ヒントを聞けば真似できそうなアイデアを3つご紹介します。

Idea①<生活感はアイデアで隠す>

食器棚と天井を固定する「家具転倒つっぱり棒」がむき出しになっていると、作り出した自分好みの部屋がイメージダウン。つっぱり棒がちょうど隠れる幅の板で隠し、倒れてこないように裏を針金で固定。それでも見える部分は目線がいかないように、植物などを配置しています。

ワイヤーに木の枝やドライフラワーなどを飾り付けたもので、上手に目隠し。見せるアイデアは無限大!

ワイヤーに木の枝やドライフラワーなどを飾り付けたもので、上手に目隠し。見せるアイデアは無限大!

リーズナブルにかわいく、自分好みになるように作るのが美香子さん流。DIY専門のアプリや雑誌などを参考に、千円の棚に100円のラティスを加工し扉をつけたり、もらい物のキャビネットに古材を載せてみたり、“プチプラDIY”でもアイデア次第でイメージ通りできることを実践しています。
そうやって、部屋のほんの一部から始めたDIYは、今では部屋の隅々までの飾りまで及んでいます。

Idea②<本格仕様で大人も子どもも楽しめるおもちゃ作り>

子どもがいるとインテリアなど、子どもの趣向のキャラクターなどで合わせてしまいがち。美香子さんは、“大人も楽しめる”モノをいつも探っています。
旦那さん手作りの子どもキッチンは、魚焼きグリルもついた本格木工家具。蛇口もアンティークのジャンク品を取り寄せ、細部までこだわりました。料理道具などもそろえて配置しています。

本物に見えるケーキやパンは、ママがフェルトでチクチク手作り。子どもキッチンに並べられています。

本物に見えるケーキやパンは、ママがフェルトでチクチク手作り。子どもキッチンに並べられています。

Idea③<ベランダだってあきらめない!>

洗濯物を干したりエアコンの室外機が置かれたりするベランダは、無機質な場所になってしまいます。美香子さんは、室外機にはカバーをDIYし、壁付けのガス給湯器の配管には板で壁を作って目隠し。(ガスや電気周りは素人が手を出せない所なので、管理会社と相談してできる範囲で手を加えています)床には板を張り、椅子・テーブル・好きな花を置いて、“小さなベランダカフェ”にしています。

ベランダでガーデニングもする美香子さん。育てている多肉食植物に使う荒い土は、まゆかちゃんの遊ぶお砂、シャベルや花入れポットは遊び道具になり、まゆかちゃん専用の“遊び場”にもなっています。まゆかちゃんが遊んでいる横でお花の剪定をするのが、美香子さんのお気に入りです。

ベランダで土と花に触れられる時間は、外に行けない日にはとっておきのぜいたく。

ベランダで土と花に触れられる時間は、外に行けない日にはとっておきのぜいたく。

インテリアも生活もナチュラルスタイル

「野菜中心の素材を生かした体にやさしい料理が好き」と言う美香子さんは、料理がきっかけで食器やインテリアもナチュラルなモノを取り入れています。
料理写真家でもあるので、おいしい料理に見えるかどうかは大事なポイント。部屋の中にある小物1つ1つが撮影の背景になります。料理が引き立つように派手な小物は置かずに、優しいインテリアを目指しています。

インテリアで気を付けているのは、きれいになりすぎないこと。古材を部屋の所々に使い、ポイントにレンガやアイアン素材を配置。少し古びた丸みを帯びた素材が、部屋の温かみを自然に演出します。

小物はただ置くのではなく、空間に合うように色や配置にも気を配ります。

小物はただ置くのではなく、空間に合うように色や配置にも気を配ります。

古材やいらない家具は、旦那さんが働く建築現場からもらってきてくれることが多いとか。
大きな車輪のついたアイアン製のカートは、錆を落として色を塗り、中に古材を敷いてアンティーク風カートに! 素材の再利用は日常茶飯事です。

家族で一緒にDIYが楽しい

中原さん家のDIYは、美香子さんがイメージしたものを、週末に旦那さんが作り出します。
ベランダでのDIYはトントン音が出て気になるところですが、住んでいる人たちからは小言を言われたことがないそうです。「このマンションの人たちとは交流が多く、コミュニケーションがよくとれているからかな」と美香子さんは言います。
製作環境にも恵まれ、家族で一緒にDIYすることが、楽しみの時間になっています。

「こだわって探したアイランドキッチン」「気持ちが安らぐ部屋を求めて始めたDIY」は、美香子さんだけが満足するのではなく、家族みんなが楽しく過ごし笑顔になれる“大切な場所”をつくってくれています。

でも、まゆかちゃんも成長していき好みも違ってきます。今は物置になっているという子供部屋も、変わっていくのでしょうね。これから展開される中原さん家のDIYも気になるところです。

自分たちで作った小さなDIYの世界を見ながら、一杯のコーヒーを飲むのが幸せという美香子さん。
―明日への活力がフル充電できる! そんなおうちでした。

文:北村愛(Loco共感編集部)

2016/07/14

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