マンションで緊急地震速報を受けたら? 5秒でできる10の防災行動

※写真はイメージです。
自宅で緊急地震速報を受け取ったとき、あなたはどんな行動をしていますか?

マンションで緊急地震速報を受けたら、5秒でひとつの防災行動ができる

東日本大震災以降、緊急地震速報が私達のふだんの生活に浸透してきました。しかし、速報を受信してからきちんと避難行動をとっている人はどのくらいいるのでしょうか? 速報を受信した携帯電話を握りしめているだけ、というようなことはありませんか?

緊急地震速報が流れてから、強い揺れを感じるまでの時間は、数秒〜数十秒です。もしマンションにいるときには、5秒でひとつの防災行動ができます

5秒でできる10の防災行動

①アイロンなど、熱の出る家電製品のスイッチを切る
②キッチンの火を止める
③テーブルの下に隠れる
④子どもや高齢者を安全な部屋に誘導する
⑤玄関のドアを開けて、避難経路を確保する
⑥いつでも避難できるように、靴を履く
⑦カーテンを閉めて、万一の際のガラス窓の飛散を防ぐ
⑧ペットをケージなどに入れて安全を確保する
⑨背の高い家具や本棚のある場所から離れる
⑩避難袋を持つ

大人の場合は、5秒あれば上記のような行動をひとつできますが、子どもや高齢者の場合はひとつの行動に8〜10秒かかることもあります。それを念頭に置いて、地震到達時間までに何をするべきか、防災行動の優先順位を決めておきましょう

また、朝・昼・夜、どの部屋にいたらどう行動するか、部屋別、時間帯別の防災行動をシミュレーションしておきましょう。ふだんからシミュレーションしておくことで、いざとなっても冷静な行動をとれます。
「目黒巻」による、マンション内での災害時行動イメージトレーニングを!

緊急地震速報をいつでも安心して受信できるために

高齢者の方などが、緊急地震速報を聞いたショックでケガをする事故などもよくあります。
また、シャワー中やバルコニーで洗濯物を干している際には、せっかくの緊急地震速報が聞こえない場合もあります。

緊急地震速報には、テレビや携帯電話などから不特定多数の人に向けて伝えられる「一般利用者向け情報」と、専用の受信機を用いて特定の場所で起こる震度や猶予時間を知らせる「高度利用者向け情報」の2種類があります。

こうしたサービスが導入されているマンションの場合、「どのくらいの震度で情報が伝えられるのか?マンションの共有施設内のどこでも聞こえるのか」などの情報を事前に確認しておきましょう。

マンションの部屋の中の安全地帯はどこか?常に検証しておく

あなたのマンションの部屋は、家具固定などの地震対策はできていますか?
寝室、リビングのうち、どの部屋であれば、倒れてくる家具やものが少なくて、比較的安全か、しっかり把握できていますか?

もし、ものがなにも置いてなければ、廊下が一番安全ですが、ガラスの入った額などが飾ってあったりすると危険です。

寝室や子ども部屋などにしっかりとした防災対策を行ってあれば、そこが地震が起こった際の安全地帯になります。本来ならばすべての部屋に防災対策を施していただきたいところですが、それが無理ならば一室だけでも安全なエリアを設けるようにしてください。
子ども部屋のインテリアは、大地震を意識した春の模様替えを!

地震の際には、家の中のものや家具が、大切な家族を襲う凶器となり得ます。このことを常に考えて、室内の安全対策を考えていただければ、緊急地震速報を聞いたあとの防災行動がより確かなものになるはずです。

防災対策についてはこちらも参考にしてください。
地震防災の教科書~マンションで安全に暮らすためにいましておくこと、いますぐできること。

2015/10/22

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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