災害用トイレはどれが使いやすい? 災害用簡易トイレの使用テスト

非常用トイレがない場合の、他の対処方法についても検証

これらテストした非常用トイレがあればよいですが、もしない場合・なくなった場合には、大人用おむつ、新聞紙などで代用することもできます。

災害時には、想像力と適応力を駆使して、いまそこにあるものを使って代用品を拵えるサバイバル能力も必要です。非常用トイレだけでなく、何が防災用品として代用できるか、身の回りを見回して想像力を働かせてみてください。

(1)大人用おむつも便利です

大人用おむつは、高機能で快適です。私も被災地へ支援に向かう際には、これを愛用しています。被災地の救援活動ではトイレもままなりません。被災地の皆さんを押しのけて支援者の私がトイレを使用するわけにはいきませんので、皆さんにご迷惑をかけないように大人用おむつを利用しています。

テストと同じ分量の色水を吸収させてみたところ。大人用おむつは、すぐさらさらになりますので、使用感も快適です。

処分は、ジブロックなどの密閉できる袋に入れれば臭いも防げます。

高齢者の介護などで大人用おむつの買い置きがある家庭では、少し多めに備蓄しておくとよいでしょう。

大人用おむつの比較検証はこちらで詳しくご紹介しています。
マンション防災対策、災害用トイレとして代用できる「大人用おむつ」徹底検証!【試験編】

(2)何もないときは、新聞紙2枚+黒ポリ袋で対応

まったく何の備蓄もないというときには、家庭にある新聞紙とゴミ袋を用います。新聞紙は、吸水性に優れており、ポリマー材などに比べて時間はかかりますが、しっかり吸い取ってくれます。

ゴミ袋(出来れば黒いポリ袋だと排泄物が見えなくてよいですが、なければゴミ袋を利用します)の底に、四つ折りにした新聞紙を一枚、シート的に敷きます。もう一枚の新聞紙を小さく切ってくしゃくしゃにして、その上に敷き詰めます。

最初は水分を吸い込まずにたぷたぷしていますが、染み渡るまで待つと、しっかり吸水されました。

最後に、ポリ袋をしっかり括って処理します。

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2014/08/11

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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