経験が人の心を強くさせる〜マンションのお部屋で被災体験のススメ

経験は、人の心を強くします

人は、初めて経験することに対して、無力でみじめな気持ちに陥りがちなものです。しかし、一度でも何かしら経験していると、心の余裕につながります。被災時は、その経験や体験が人の心を強くさせ、明日を生きる希望にもなるのです。

「もし首都直下型地震が起きたら? マンション室内に避難エリアを」でも、セーフティーエリアにした廊下や玄関で一度寝てみることを紹介しましたが、ご自分のお宅で少し被災体験をしてみることをおすすめします。

一度やってみると、どれだけ寒いか暑いか、どうしたらより過ごしやすくなるのか、経験から対処法が見えてきます。

「電気・ガス・水道、ライフラインが使えない日体験」を家庭内で実施

たとえば、半日でも一日でも、水や電気、ガスが使えない日として「ライフラインが使えない日」体験を、ご家庭でやってみましょう。小さいお子さんと一緒にゲーム的に楽しんでやってみるのもいいですね。

「今日の何時から何時までは、電気・ガス・水道が使えない」などのルールを決めて、いつもと同じ生活を過ごしてみるのです。このような経験をしておけば突然の停電や断水にも慌てることなく対処できます。

食事、トイレ、情報、手洗い、照明、など生活に必要なものを補完するために災害用に用意していたものを使ってみたり、身近にある物で知恵を絞ってみたりと、あらゆる方法で不便さを乗り切ることにチャレンジしてみましょう。

たとえば、
・トイレは非常用トイレを使用する
・備蓄した水や備蓄品を使ってカセットコンロで料理をつくる
・電気が使えないなかで、暑さ・寒さ対策を考える

など。
実際にやってみることで、我が家の消費の目安がわかり、日頃の備えの基準値が見えてきます。それに、経験することで不自由な状態をどうしたらいいのか、いろいろな知恵が働くはずです。その場にある材料でお料理を工夫したり、節約したりするのは、主婦のお得意技。ゲーム感覚で楽しめるような防災疑似体験デーを毎月設けてみてもいいかもしれませんね。

以下の記事もご参考にどうぞ。

カセットコンロのガス一本で、家族の三食はどのくらいまかなえるのか?
 国崎流「流通備蓄」のススメ:災害時にカセットこんろを!

※マンションによっては、管理規約でカセットこんろを使用いただけない場合がありますので必ずご確認ください。

家族で一日にどのくらいの水を消費するのか?
[地震対策・水の備え]マンションで1家族に必要な飲料水の備蓄量は?


節電や節水は、エコ、節約、防災につながり、いいこと尽くし。我が家の防災備蓄基準を考える上でも、一度疑似体験をしてみることをおすすめします。

こちらのコラムも合わせてご覧ください。
もし首都直下型地震が起きたら?マンション室内に避難エリアを!

2014/04/25

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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