家庭でできる防災ゲームで、親子一緒に防災を学びましょう。

お子さんと一緒に、防災をテーマにした遊びをやってみませんか? 遊びながら学べる、学びながら遊べる。

こうした繰り返しが、子どもに自然と防災の知識を覚えさせることにつながります。いくつか簡単にできる楽しい防災ゲームをご紹介します。

間違い探しの伝言ゲーム

伝言ゲームは、災害時のデマの伝わり方をリアルに体験できる遊びです。情報がどこからきて、どう変容していくのか、知ることができます。

小さいお子さんと伝言ゲームを行う際には、簡単な文例から始めて、理解の段階に応じて災害時に連絡を取り合うような文例をつくってあげましょう。慣れるまではゆっくりと話してあげましょう。

伝言ゲームは参加人数が多いほど楽しいので、家族全員で、子供会で、学校で、というように、さまざまな機会に遊んでみましょう。一つの情報が、人づてに口頭で伝わることで、内容が変わってしまうということを理解することが目的なので間違いを楽しんでください。

少しでも正確に伝えようとするときのコツとして、耳で聞いたことを覚えようとするのではなく、話の内容を頭に描くようにイメージすることです。

また話の中で重要な要所を判断する力も求められます。重要な情報はできるだけ紙やメールなどを利用して、正確な情報を一斉に伝えるなど情報の伝達方法を考えるきっかけになるといいですね。

憶測で話を補わないように、災害時に情報を正しく伝える大切さを教えてあげてください。

卵の殻踏みゲーム

地震でガラスが割れて床に散乱したらどうなるのかをイメージさせるゲームです。

ガラスに見立てた卵の殻を洗って乾かした物を、レジャーシートの上に20個ほど置いて、子どもに踏ませてみます。裸足で踏んでみて、これがガラスだったらどうなるのかを想像させることが大切です。

体験した結果、足の保護の重要性、足を保護するための慌てない行動、事前に備えるべきものについて考えさせて、適切な回答に誘導してあげてください。子どもに考える機会を与えて自らの命をどう守るかという意識を持たせることが大切です。

※一緒に遊ぶお子さんに卵アレルギーがないかどうか事前に確認してから行いましょう。

身近にあるぬいぐるみで救助の訓練

車のタイヤがパンクした際に活用するジャッキで、倒れた家具の下敷きになっている人を救助する体験をしましょう。

ジャッキは小さな力で重いものを持ち上げることができます。このように身近にあるものが災害時に役立つことを学びます。救助というシリアスな場面でも子どもが怖がることなく参加できるように、たとえば大きなぬいぐるみと椅子、テーブル、衣装ケースなどを使ってみてもよいでしょう。

この時、ジャッキで手を挟まないように注意することや、身の安全のための周囲確認、ヘルメットや手袋の装着などを指導してください。

さらに、がれきを持ち上げる際には、隙間に固定する物を挟み、持ち上げたがれきがシーソーのように反対側に傾くのを防ぎます。ある程度持ち上げたときもバランスを崩さないように固定するものを探して挟むことを忘れないようにしましょう。

家族が挟まれたときに、近所の誰に救助を求めるのかについても、子どもに伝えておくといいですね。

身近なものを使った緊急時の包帯づくり「お手当」

古いシーツを10センチ幅で切り裂いて、手作りの緊急包帯をつくります。

ジャッキ同様に、身近なもので緊急時に怪我の応急手当に使える包帯が作れるという、子どもの発想力を育みます。

以前、小学校で作成した際には、その手作り包帯に「大丈夫、大丈夫、怖くないよ」などのメッセージやイラストをマジックで書いてくれる子どももいて、読んでいてウルッとしたことがありました。子どもの感性は素晴らしいですね。

家庭では非常品の備えになりますが、ある地域では、園や学校で子どもたちが作った心のこもった包帯をまとめて箱に入れ、避難所の備蓄倉庫に保管してくれている自治体もあります。

災害時要援護者といわれる小さな子どもでも、平時に地域のために減災につながる力を発揮できるという成果を、社会に広めたいですね。


いかがですか? 毎日の暮らしの中で遊び感覚で学ぶことや、家族と体験を共有しながら防災について考えることが、子どもの心に自然に根づいていきます。大人も子どもに教えることによって、自ら学習し、共に学びあえるはずです。ぜひ今度の休日にでもご家庭でお試しください。

※写真はイメージです。

2013/10/04

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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