国崎流「流通備蓄」のススメ:災害時にカセットこんろを!

料理に大活躍するカセットこんろを「流通備蓄」する!

毎日の食材や日用品を使いながら備蓄する「流通備蓄」の考え方は、主婦の方々には受け入れやすいものだと思います。いざとなったら家族を守る!そのことを念頭に、普段の買い物や生活を行うという、主婦のコツコツ防災活動が役立つのですから。記事「1週間分の非常食メニュー」では、流通備蓄した食材や冷凍庫のストックを活用して非常食に役立てる方法をご紹介しました。

国崎流「流通備蓄」のススメ:1週間分の非常食メニュー

食べながら備える!国崎流「流通備蓄」のススメ

どこの家庭にもあるものを防災に役立てるのが「流通備蓄」

今回は、災害時に非常食を作るために役立つカセットこんろを取り上げます。電気やガスが使えない間、家族の食事を作るには欠かせません。お鍋のシーズンに大活躍するカセットこんろは、どこのご家庭にもあるもの。ふだんの生活に溶け込んでいるものを防災に役立てるのが、まさに「流通備蓄」なのです。

カセットボンベをいつもより少し多く「流通備蓄」!

カセットボンベ1本がどのくらいの時間使用できるか確認しておく

イワタニカセットガス(オレンジ)内容量/250g

カセットこんろは、機種によってカセットボンベの消費量や燃焼時間が異なります。一度ご使用のメーカーにカセットボンベ1本でどのくらいの時間使用できるのか問い合わせてみてください。
たとえば、イワタニの標準的なカセットこんろ(2,800kcal/h ※1)でイワタニカセットガスを使用した場合、強火での連続燃焼時間は約70分(※2)となります。
家族の人数にもよりますが、災害時に一日約35分調理に使用したとして、2日で1本。

自宅避難生活1週間分の調理に使えるカセットボンベの数は、これを目安にストックしておくとよいでしょう。

「カセットフー 達人スリム」CB-AS-1最大発熱量:3.3kW(2,800kcal/h)(イワタニ)

※1 「カセットフー 達人スリム」CB-AS-1最大発熱量:3.3kW(2,800kcal/h)
※2 気温20~25℃のとき、強火連続燃焼にてイワタニカセットガスを使い切るまでの実測値。

岩谷産業ホームページ
http://www.iwatani.co.jp/jpn/

岩谷産業カセットこんろのページ
http://www.i-cg.jp/cf/index.html

カセットボンベの使用は製造後6〜7年以内が目安

カセットボンベは永久的に使えるものではありません。経年劣化しますので、購入から数年が経っている場合は早めに使って、新しいものに買い替えてください。目安としては、製造から6~7年以内です。カセットボンベのストックは、お子さんの手に届かない安全で湿気のない40℃以下の場所に、必ずキャップを付けて保管するようにしましょう。

カセットボンベを災害時に使用する際の注意

災害時にマンションの室内でカセットこんろを使う場合、注意していただきたいことがあります。

停電時の換気に注意する!

風防効果のあるトップカバーを装備した「カセットフー マーベラス」(イワタニ)

停電している室内でカセットこんろを使用する場合、換気扇も使えません。窓を開けるなど換気に充分注意して使用してください。

また窓からの風で炎が立ち消えになることもあります。
アウトドア用の風防機能を持ったカセット式こんろなどもありますので、ふだんから外で使用することもある方はこうしたものを入手しておいてもよいですね。

使い方は正しく! こんろより大きな鍋や鉄板は載せない

カセットこんろは、ふだんの生活でも、間違った方法で使用すると事故に至る可能性があります。たとえばこんろのサイズよりも大きい鍋や鉄板を使用する、こんろを2台並べて大きいお鍋や鉄板を載せる、こうした間違った方法で使用すると、ガスボンベ本体が熱せられてしまって爆発してしまいます。
カセットこんろを使用する際には、ボンベ収納部分を覆わないように、使用する鍋に注意してください。

カセットこんろは、平常時も災害時も、正しい用法で安全に使用しましょう。正しく使用すれば、災害時に大活躍する器具になってくれます。

※カセットボンベ式の器具はテント内や車内では絶対に使用しないでください。使用中は酸素を大量に消費するため、狭い場所で使用されますと、一酸化炭素中毒や酸欠により窒息死する恐れがあります。また、火災の危険性もありますので取り扱いには注意をお願いします。

※カセットボンベとカセットこんろは同一メーカーのものをご使用ください。

2012/12/13

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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