戸建ての防災ではなく、マンションならではの防災計画を考えましょう。

危機管理アドバイザーという仕事。

みなさん、こんにちは。危機管理アドバイザーの国崎信江です。

危機管理アドバイザーという言葉、聞き慣れない方も多いかもしれません。
たとえば地震などの自然災害や犯罪といった突発的な危機に際して、未然に防げる手立てや対策をアドバイスすること。それが危機管理アドバイザーの仕事です。

私自身、文部科学省や国土交通省、気象庁などの防災関連専門医委員に所属しており、最新の防災情報を講演やセミナーを通して広く多くの人にお伝えしています。

女性として、母として、家族を災害から守りたい。それがきっかけでした。

危機管理アドバイザーとして活動する前は、私も自然災害や犯罪に対して、何の危機感も持っていませんでした。

防災について危機感を感じたのは、やはり阪神淡路大震災がきっかけです。大震災によって巨大地震がもたらす被害に大きな衝撃を受けました。

倒壊イメージ

「もし自分がこんな大震災に遭ったら?」
「大切な子どもや家族を守れるだろうか?」
「家族と遠く離れた場所で震災に遭ったら?」

世界各地の自然災害のニュースを見る度に、皆さんそうお考えになると思います。ただ残念ながら、それは一時的な感情で終わることも少なくないでしょう。

誰もが抱くこの思いを一時的な感情に終わらせることなく、私が継続して防災対策を考えてきたのは、 被災地に赴き災害対応の課題を感じ、防災関連の専門委員になって今後発生する災害の実態を知ったからです。

何より自分の命に代えても守りたい家族の存在とともに、「これから私たちを襲う地震が何もしないで生き残れるほど甘くない」 と認識しています。

大切な人を失って後悔する前にできるだけのことをしたい、 そんな思いから家庭や地域の視点で社会の防災対策を考えています。

マンションには、マンションならではの、独自の防災計画があります。

地震などの自然災害はいつ発生するかは予測不可能ですが、地震が発生した際に備えて防災の準備をしておけば、少しでも被害を抑えることはできます。

ただ、今までの防災計画は、一戸建て住宅の防災が基本でした。現在の都市部では戸建てよりマンションが増えています。免震・耐震マンションや高層マンションには、従来の戸建ての防災計画では合致しません。

戸数の多いマンションでは、居住者自身が行う防災の他に、マンション全体で行える防災対策があります。実際、こうしたマンション防災に積極的に取り組んでいる管理組合やマンション住民の皆さんの例も数多くあります。こうした事例は今後の記事で都度紹介していきたいと思います。

このブログではマンションに特化した防災対策をお伝えしながら、自分たちで自分たちの命を守るためにできること、その大切さに一人でも多くの方々が気付いて、いますぐ取り組んでくださることを願っています。

次回記事では、地震を知るための情報や心構えをご紹介します。

2011/02/14

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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