マンションの防災対策、ケガしない家具・部屋を考えよう!
みなさん、こんにちは。編集部のナルです。
今年の3月11日で、東日本大震災から丸6年が経ちました。マンション・ラボでは、これまでに、防災に役立つ(と思う)さまざまな情報を発信してきました。特に、家具が倒れたりして怪我をしたり、家具が壊れて生活できなくなる前に「家具固定が必要だよ!」と訴えてきたつもりでしたが。。先日マンション住民の方に行ったアンケートによると、なんと!家具固定している方は、回答者の3割しかいないかったんです!
→東日本大震災から6年、マンション住民の地震対策の現状とは?
正直、ちょっとショックでした。。。
とはいえ、その結果もわかる気がするんですよね。だって、マンションって丈夫そうだし、いつ地震が来るかもわからない上に、「固定っていっても、何を買っていいかもわからん」「取り付け面倒くさい」という中で、一方的に用意しろっていわれても。。という方も多いのではないでしょうか。
でも、このままだと被害が大きくなるので、一日も早くできるだけ安全な環境をつくってほしいというのが、防災に携わる人たちの願いなんですね。
そこでふと思ったわけです。固定はそのまま普及するよう継続的にすすめていくとして、反対に「固定なくても安全な家具づくり」や「住まい方」という発想に変えていくことも大切だと。
以前取材した、日本で初めて「インテリアコーディネーター」を提唱された町田ひろ子先生は、インテリアとして美しいだけでなく、壊れたりしないクッション性のある素材を使うことで安全な環境づくりを「美防災」という新しいスタイルを確立しています。また、拓殖大学のデザイン学科の先生も、倒れにくかったり軽量なので怪我をしにくい家具の研究をされたりしています。
→地震に強いインテリアを目指す「美防災」スタイルで、 美しく豊かなマンションへ!
そこで、もっと極端な例を妄想してみました。
たとえば、『下に重心のある家具』!起き上がりこぼしのように揺れるだけで倒れることはありません。かわいいデザインのものなら、結構需要があるかも。

どんなに揺れても倒れない!
また、『フェルトでできた家具』のように、柔らかい素材のものなら、軽量であれば怪我をしにくくなるかもしれません。こちらもデザインがカワイイものなら、結構人気あるんでは?というかもうあるかもしれませんね。

フェルトでできた家具だから、ぶつかっても痛くない!?
さらに斬新な案として、『床面すべてを収納にしてしまう』!というのはどうでしょう?家具を置く必要がないので、危険度も減るのでは?

収納家具がないので、揺れても安心?
これ以外にも、もちろんたくさんのアイデアがありそうですよね。
世の中には、本当にたくさんの優れたクリエイターやデザイナーの方がいますし、アイデアマンもたくさんいます。そんな方々の力を借りて、「倒れても安心」「危険の少ない部屋」ができれば、新しい選択肢が増え、防災に取り組む人も増えるんじゃないでしょうか。
こういう取り組みをみんなで考え、より安全な環境づくりにつながる日にしたいですね。
2017/03/24