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3.11、その時マンションの緊急地震速報はどう作動したのか?

3.11から、早くも1年が過ぎようとしています。
マンション・ラボをご覧の皆さんも、被害の程度に違いはあれ被災された方として、その恐怖や不安はまだまだ続いていることと思います。
今回は、マンション・ラボ編集部が、あらためて地震への備えの大切さを再認識するために、マンション向けの緊急地震速報サービス「SCOOP(スクープ)※」が導入されている、練馬区のマンションにお住まいのYさんにお話しをうかがいました。
3.11のあの日、緊急地震速報はどう作動し、どのような点で役に立ったのでしょうか。

緊急地震速報サービス「SCOOP(スクープ)」について

緊急地震速報サービスSCOOP(スクープ)は、気象庁から発信される緊急地震速報を、大きな揺れが到達する前に各戸のインターホンからお知らせするサービスです。

主な特長
・一般の緊急地震速報はTVや携帯電話電源が入っていなければ受信できませんが、SCOOPは常時通電されたインターホンからお知らせするため安心です。
・地震の発生する前/発生中/発生後では、対処方法が異なります。SCOOPは、状況に応じて適切な行動指針をアナウンスしてくれるので、非常時にも冷静に対応できます。
・エレベーターの自動停止やエントランスの自動ドアの開錠など、共用設備との連動も可能なため一層安心です。

SCOOPの詳細についてはコチラ

子どもが留守中に、突然鳴り出した緊急地震速報。その時とった行動とは

編集部 3.11の地震の時、どのような状況だったのでしょうか?

Yさん 私は仕事で職場にいました。自宅のマンションには、高校生の息子が一人で留守番をしていました。

編集部 ご自宅の様子について、息子さんはどのようにお話しされていましたか?

Yさん 我が家の緊急地震速報サービス「SCOOP」は、インターホンから発報されます。3.11以前からも地震のたびに鳴っていたのですが、この時は、いつもと違う鳴り方だったそうです。

編集部 どうように鳴ったのでしょう?

Yさん 揺れのくる20秒ほど前に鳴り出したようです。普段と違う様子だったため最初はビックリしたようですが、「トビラを開けて閉じ込めを防いでください」「安全な場所に移動して、倒れてくるもの、おちてくるものから身を守ってください」というように、揺れが来る前にどうしたらいいかをアナウンスしてくれたので、その通り行動できて助かったといっていました。また、カウントダウンしてくれたおかげで、心の準備ができて良かったとも話していました。

編集部 なるほど。でもYさんはお子さんのそばにいられなかったわけですから、相当心配だったのでは?

Yさん それは本当に心配でした。今回のことで特に感じたことは、親が不在の時や家族がバラバラの時に地震で被災する可能性が高いものの、普段から子供たちに地震の時の対処法を伝えるのはとても難しいということです。たとえTVや携帯から地震速報が鳴ったとしても、子供一人ではどうしたらいいか判断できるはずがありません。そんな状況でも、せめて自宅にいた際に、どうやって安全を確保するのか、いつ地震がくるのかをカウントダウンしてくれるSCOOPの存在は、本当に頼もしく、安心できると感じました。

編集部 ご自宅で何か被害はあったのでしょうか?

Yさん 帰宅したら棚が移動していたのには驚きました。また食器棚から物が落ちて壊れるなどの被害がありましたが、家族全員が無事だったことを考えると軽微なものだったので助かりました。

 

Yさんが普段から心掛けていることとは

編集部 Yさんは、地震に対する備えの意識が高いように思われますが、何か理由があるのでしょうか?

Yさん 特別意識が高いとは感じていません。ただ、阪神淡路大震災などの大きな地震のニュースなどを見ていて、子供たちを守るためにも、自然と地震への備えをしてきたように思います。何も特別なことはしていません。

(Yさんの主な備え)
・非常用持ち出し袋を用意
・洋服をバッグなどにたくさん詰めている
・固定グッズを使ってTVを固定している

編集部 マンション・ラボの会員の皆さんにアンケートを行なった際、今回の地震を通じて「ご近所づきあいの大切さを知った」というご意見が多数寄せられたのですが、Yさんはご近所づきあいについてはいかがですか?

Yさん 何か特別なことをしていたり、積極的にというわけではありませんが、普段から両隣や上の階の方などは挨拶しているので、何かあったときはやはり顔見知りがいるだけでも心強いですね。

 

Yさんにお話しを伺って個人的に印象的だったのは、地震はいつ起こるかわからないし、その時どうしたらいいかはよほど訓練されていない限り冷静に対処するのが難しいということです。家族が一緒にいるときならまだしも、恐らくみんなバラバラの時に被災する可能性が高いわけで、そんな時にどうしたらいいのかを教えるにも限界があります。
SCOOPのような緊急地震速報があれば、自宅での被災リスクを少しでも減らすことに役立つと思います。
しかし一方で、すべての方がこのようなサービスを利用できるわけではありません。
そのために、やはり今できる限りの備えをしっかりとしておくことが、本当に大切だと感じました。

皆さんも、今一度地震への「備え」について、ぜひご家族で考えてみてはいかがでしょうか。

※写真はイメージです。

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防災施設のレポートや、新しい防災訓練の試みといった、マンションの防災に役立つさまざまな情報を、取材やインタビュー、アンケートなどを通じてご紹介します。実際に行ってみたくなる、試してみたくなる、そんな身近に役立ててもらえるような情報が満載です。
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