~ベランダを花で彩る~ 秋のカンタン園芸「球根」編

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「三菱地所のレジデンス ラウンジ」、コンシェルジュの古川浩一です。
去る9月29日、レジデンス ラウンジでは“秋のカンタン園芸”をテーマに、球根の植え方を学ぶイベントが開催されました。当ブログでその模様を一部、ご紹介いたします。

球根で失敗しないためには

ゲストにお迎えしたのは、NHKテレビ『趣味の園芸』でご活躍中の園芸研究家・金子明人さんです。金子さんは園芸の魅力と楽しみ方をわかりやすく発信するため、講演やメディア等で精力的に活動しています。

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「植物は、四季折々に色々な花を咲かせます。球根を大きく3つに分けると、春に植えて夏に咲くものと、秋に植えて春に咲くもの、また夏に植えて秋に咲くものがあります。今回のイベントでご紹介するのは、秋に植えて来年の春に花を咲かせる球根です。10月の半ば~11月くらいまでに植えておくと、来春に花を咲かせてくれます。球根は色々な形をしていますが、この中にすべての栄養分を蓄えています。たとえば植物の種には、根を出し双葉が出るところまでしか栄養分が入っていません。ですからあとは日光を浴びて、水をやって肥料をやって……という過程が必要ですが、球根の場合は基本的に水をやるだけで花が咲きますから、失敗が少ない園芸です。それでも、注意するべきことはあります」

では、球根で失敗しないために必要なことは何でしょうか。

「球根は種と違って、保存が効きません。来年植えればいいと考えても、花は咲きません。ちょうど今、園芸店などでは球根類がたくさん売っていますが、買うのは早い方がいいです。なぜかと言うと、いい球根から先になくなってしまうからです。注意点は、購入したときのビニール袋に入れたままにしておかないことです。球根は呼吸をしていますから、入れっぱなしにしておくと球根が汗をかき、水分がこもってカビが生えてしまいます。球根の保存は密閉性の高いものではなく、紙袋や三角ネットのようなものに入れ、風通しの良いところに置いておきましょう」

球根を植えるときのポイント、球根の選び方

イベントではまず、球根の植え付け方を教えていただきました。

「球根類の植え付けは、“2倍、2倍”と覚えましょう。たとえばチューリップの球根を植えるなら、球根と球根の間隔は2個分空けます。また、深さの間隔もちょうど2個分の深さが必要です。これが球根を庭で植えるときの基本ですが、小さな植木鉢の場合は1つの鉢に一球ということになってしまいます。ただ、それではつまらないですし、三球か五球を入れてしまいましょう。その方法だと次の球根は取れませんし、かわいそうではありますが“見事に咲いたな”という感じになります。鉢植えの場合は、球根を浅く植えて根を広げるスペースを多く取ってください」

植え付けをするときに考えてほしいことは、球根の向きだそうです。

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「みなさんは球根を植えるとき、その向きを考えたことはありますか? チューリップの球根は丸ではなく、栗と同じような半月型をしています。そのことを考慮して植え付けをしないと、芽がバラバラの方向を向いて出てきてしまいます。ですから尖っているところだけを合わせるのではなく、向きを揃えて植え付けをしましょう。その方が同じ向きに出てきて、芽が出てくるときから綺麗で楽しめます」

また、球根を買うときのポイントも教えていただきました。

「球根には国産品と輸入品があり、球根の皮が厚かったり薄かったり、あるいは取れていたりします。よく、皮が取れているといけないと思う方がいますが、実は問題はありません。それよりも一番気をつけなければいけないのは、おしりの部分です。チューリップはおしりの部分から根が出ますから、そこが欠けていたりすると根が出てきません。ですから、上の皮はなくてもいいので、おしりの部分の皮が付いている球根を選びましょう。先ほど“球根を買うのは早い方がいい”と言いましたが、人に触られる分だけ球根の皮が剥けたり欠けたりしますね。だから早く買った方がいいというわけです。また、同じ品種の場合、なるべく見た目が大きいもの、持ったときにずっしりしているものを選びましょう。ただし、これは同じ品種同士の話です。もともと大きくなれない球根もありますから、あくまで同一品種の中で比べてください」

園芸をやるときに大切なことは“なぜ?”という視点

今回はチューリップだけでなく、ほかの球根を一緒に植える方法も教えていただきました。

「たとえば大きくて高さのある植木鉢に、早咲きのチューリップと遅咲きのチューリップを一緒に植えるというのも、長く楽しめていいですね。その際はうまくグルーピングしてください。また、やや深めの鉢を使って、チューリップと一緒にムスカリやクロッカスなどの小球根を植えておくと、同時に咲いてきます。さらにたくさん咲かせるには、横一列に植えるのではなく、二段、三段と植えていくのもお勧めです。二段に植えることをダブルデッカー、三段に植えることをトリプルデッカーと言い、一つの植木鉢にチューリップが15~16本咲くので、とても豪華になります。草花は頭がいいですから、つかえたりせずにきちんと生えてきますから、ぜひやってみてください」

また、球根を植えたあとは家の中に入れずに、外に置いておく必要があるそうです。

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「植え付けをしたら、早く家の中に入れようと考える方がいるかもしれません。暖かい家の中に入れた方がいい、その方が早く咲く――そんな風に思われる方はたくさんいます。しかし、チューリップなど秋植えの球根は、自分の中に体内時計を持っています。零度に近い温度に約一月半触れないと、春だと感じられません。つまり最初から家の中に入れてしまうと、芽が出てこない場合が多いです。たとえ出てきたとしても、花まで辿り着けません。ですから植木鉢で植えた場合は、ベランダに置いておきましょう。もし家の中に入れるとしても、1月の後半を過ぎてからです。その際は窓辺に置くようにしましょう」

園芸上達への近道は、“なぜ?”と思うことだと金子さんはおっしゃいます。

「私は園芸をやるときに“なぜ?”を大切にしています。たとえば失敗したときに“なぜ?”と思うことが、自分のバージョンアップにつながります。先ほどの話で言えば、なぜ家の中に入れてはいけないの? と考えることが重要なわけです。ですからみなさんも、どんどん失敗してほしいと思います。それが園芸上達への近道です」

来年の春には、ベランダが華やかになりそうですね。

「三菱地所のレジデンス ラウンジ」では、今後も様々なイベントや住まいにまつわるセミナーを企画しています。ご興味のある方は、お気軽にレジデンス ラウンジまでお問い合わせください。

コンシェルジュ 古川 浩一(ふるかわ こういち)

注文住宅営業と法人営業を担当し2017年4月より現職へ着任。住まいに関する色々な相談にご対応させて頂きます。レジデンス ラウンジに来て良かったと思って頂けるよう頑張ります。

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