農場直送! フレッシュミルクの自家製バターづくり

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「三菱地所のレジデンス ラウンジ」、コンシェルジュの鈴木美和子です。
去る8月8日、レジデンス ラウンジでは自家製バターのワークショップが開催されました。当ブログでイベントの模様を一部、ご紹介いたします。

広大な農場で、牛を育てる

ゲストにお招きしたのは、北海道江別市で町村農場を営む町村均さんです。町村さんは電通東京本社にて勤務したのち、生まれ育った町村農場に戻って三代目に就任しました。大正6年に同農場を創業した祖父・敬貴さんが残した“土づくり 草づくり 牛づくり”の教えを、今も大切に繋いでいます。

「私自身、町村農場で生まれ育った人間です。一度は東京の会社で勤務しましたが、30歳のときに戻ってきて今の仕事を始めました。町村農場は北海道・札幌の隣町、江別市にあります。北海道の中では比較的、都会に近いところにあり便利なことも多いですが、一方で農業を続ける環境としては地価が高かったり住宅地が近かったりと、悩みの多い地域でもあります」

現在、町村農場には360頭の牛がいるそうです。

「町村農場の畑では、雪がない時期は牛が食べるための牧草やトウモロコシを育てています。この畑の面積は170ヘクタール、東京ドーム40個弱ほどの広さがあります。畑は飛び地で、遠いところでは隣町の山に東京ドーム10個分くらいの畑があります。これだけ広い場所に牛がどれだけいるかというと、現在はホルスタインという種類の牛が360頭います。ホルスタインは日本で一番普及している乳牛で、乳牛市場の9割以上をホルスタインが占めていると思います。360頭のうち牛乳を搾っているのは200頭くらいで、残りは子どもの牛、すなわちお産をする前の牛です。町村農場では自分のところで出産をさせて、赤ちゃんのときから育てます。2年ほど経ってからお産をし、そこで初めて牛乳を搾るわけです」

牛は一日で、どれくらいの牛乳を出すか

では、牛はどのように成長するのでしょうか。

「生まれたときの牛の体重は45kgほどで、まずはミルクで育てられます。赤ちゃんの牛には哺乳瓶でミルクを飲ませますが、町村農場では一度に飲む量は4リットル、一日2回なので合計8リットルを飲むことになります。そして2歳になるころの体重は600~650kg、また雌牛は3歳で成熟しますが、そのときで750kgになります。生後15ヶ月程度で種付けをし、妊娠期間は人間と同じで280日間です」

満2歳で出産をしたら、すぐに搾乳を始めるそうです。

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「搾乳は一日に2回やりますが、牛が一日でどれくらいの牛乳を出すかというと、町村農場の場合は平均33kgです。これがどれくらいの量なのかというと――たとえば牛一頭を、小学校で飼っていたとします。一学年5クラス程の学校で、クラスの平均が30人だとしたら、一頭だけで一学年分の学校給食の牛乳がまかなえてしまうほどの量です。ちなみに約30kgの牛乳を出すということは、毎日30kgの体重を減らすこととイコールですが、別の言い方をすれば毎日30kgの牛乳を体の中でつくっているということでもあります。その源泉は餌と水ですから、すごい量を食べているわけですね」

イベントでは町村農場の人気商品、飲むヨーグルトをいただきました。

「このヨーグルトは町村農場でとれるミルクと練乳、そこに乳酸菌を添加して作っています。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう人がいるかと思いますが、そういう人は飲むヨーグルトを試すといいかもしれません。ヨーグルトに添加されている乳酸菌は、ゴロゴロの原因である乳糖を食べてくれるからです。町村農場の飲むヨーグルトは、コクがありクリーミーですが喉越しはとてもスッキリとしていて、私たちの自信作です」

バターづくりに挑戦

イベントの後半では、いよいよバターづくりに挑戦です。まずは牛乳からバターをつくるまでの道のりを、解説していただきました。

「バターはクリームからつくられるものです。その過程はと言うと、まずは牛乳を搾ります。この搾った牛乳ですが、牛乳工場に入る前は生乳と呼ばれていて、クリームと脱脂乳という2種類の液体に分離することができます。脱脂乳は乾かして脱脂粉乳にし、粉ミルクを作ったりします。クリームの方は主に乳脂肪分を含んだ液体で、ホイップクリーム等に使います。今、皆さんの手元のボトルに入っているのは、生乳からクリームを分離したものです」

このクリームには、約40%の乳脂肪が含まれているそうです。

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「町村農場では、搾った牛乳には約3.8%の脂肪が含まれています。この3.8%を40%に濃縮し、40%の脂肪を含むクリームにしてから今度はバターをつくるわけです。バターを作る方法はシンプルで、クリームから水分を抜くだけです。ですから今日、皆さんにやっていただく作業も、クリームから水分を抜く作業です。水分を抜く方法は極めて簡単で、ボトルを振っていただくだけです。水分が抜けたあとに残るのは乳脂肪の塊、すなわちバターということになります。では5~10分間、ボトルを振ってみましょう。徐々に固形化して、やがて水分(ホエー)とバターに分かれます。分離したら水分(ホエー)を別の皿に移してください。好みで塩を加えて練ると、有塩バターになります」

バターができたあとは、クラッカーに乗せて試食しました。バターから抜いた水分(ホエー)に、ハチミツやレモンを加えて飲むこともできるそうです。「自分でつくったものは、すごくおいしく感じるのではないでしょうか」とおっしゃっていた町村さんが印象的でした。

「三菱地所のレジデンス ラウンジ」では今後も様々なイベントや住まいにまつわるセミナーを企画しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

コンシェルジュ 鈴木 美和子(すずき みわこ)

2005年に藤和不動産流通サービス株式会社(現:三菱地所ハウスネット株式会社)に入社。賃貸仲介営業を5年、売買仲介営業を6年担当した後、2017年5月より現職「三菱地所のレジデンス ラウンジ コンシェルジュ」に着任。お住まいに関する様々なご要望、ご相談を承っております。

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