パリ市庁舎の目の前にあるBHVは、日曜大工に関するあらゆる道具がそろうことで有名なデパートです。5階には、アート工芸を紹介するスペースがあり、2~3カ月ごとに展覧会が開かれています。
現在開かれているのは、女性ばかりのテキスタイル作家のグループ「レ・ゼクスプロラトリス Les Exploratrices」による「ラ・メゾン・ドゥ・フィル・アン・エギュイーユ La Maison de Fil en Aiguille 」展。fil(フィル)は糸、Aiguille(エギュイーユ)は針の意味で、de fil en aiguille は、直訳すると「糸から針へ」ですが、それが転じて、「少しずつ」「知らず知らずに」という意味でも使われます。こつこつと針を通して何かを作っていく、手芸のイメージから来た言葉でしょうか。
さて同展は、12人のテキスタイル作家が、糸、刺繍、レース、編み物など、さまざまな素材やテクニックを使って、それぞれの視点で創作したモダンなインテリア・オブジェを発表しています。ランプやタピスリー、ベッドなど、ふだん見慣れているインテリアなのに、ときにロマンチックに、ときにミステリアスなオブジェになっています。
主な作品を紹介しましょう。

54色のシルクの布を使って、椅子と背景が一体化した“テクニクルール”。「素材や形、空間、機能などについて問い直す、色と幾何学のプロジェクト」。Sophie Guyot

円形の会場に、テキスタイルによるアート作品が並んでいます。

真っ青な絨毯に、真っ白な本! Murielle Crochet

穴が開いた4枚の布。光が差し込み、視線が交錯する窓を象徴しているそう。Mireille Guérin

刺繍で飾ったランプと鏡。Emmanuelle Dupont

60個の卵のインスタレーション。陶製の器に載っている卵は、さまざまな素材の生地や糸で覆われています。Claire Beillard

真っ白なシーツの上に、プロジェクターからさまざまなイメージが映し出される“夢”。 Amélie Gagnot

4つの赤いランプ。海と花のイメージが交錯して、「空を泳いでいる」印象を与えてくれる作品。Michèle Forest
写真提供: (C) Les exploratrices
La Maison de Fil en Aiguille
http://exploratrices.com/
場所:BHV – 52, rue de Rivoli, 75004 Paris
2012年3月10日まで













