東日本大震災から6年、マンション住民の地震対策の現状とは?

2011年3月11日に東日本大震災が発生し、多くの尊い命が奪われました。あれから6年。マンションに住んでいる人々は、いま地震についてどのように考え、備えているのでしょうか?地震への危機感や心配事、さらには対策についてマンション住民約2,300人に対してアンケートを行いました。その結果をご報告します。

アンケート概要
実施期間 2017年1月25日(水)~2017年1月31日(火)
調査方法 インターネット調査
対象者 マンション・ラボリサーチ研究員(分譲マンション居住者)
回答数 2,376

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

大地震がもし起こったら? みんなどこまで想定している!?

Q.大規模な地震が発生した際、あなた自身はどうなると思いますか?
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大地震が発生しても約半数の方が無事だと考えていること、また約3割強の方が「わからない」と答えていることから、大地震による被害が少ない、あるいは具体的な被害想定ができていない方が多い結果となりました。では、自宅マンションへの影響については、どう考えているのでしょう?

Q.大規模な地震が発生した際、お住まいのマンション自体はどうなると思いますか?
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全壊を心配しているのは少数で、外壁へのひびや破損/一部損壊の回答があわせておよそ半数と最も多く、さらに約3割弱の方が「大丈夫」という回答でした。地震に対するマンションへの安心や信頼が高く、それが無事だという考えにつながっているようです。

ただ、完全に安心しているわけではありません。大地震が起こった際、最も恐れている事についてきいてみました。

Q.大地震が起こった際に、あなたが恐れる、心配な出来事にあてはまるものを教えてください。(複数選択可)
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「家族が被害を受けること」という回答が大多数で、他にも「水や食料不足、自宅が被害を受けることによって、生活が困難になるのでは」との不安の声も多く見受けられました。また、「マンションの建物が被害を受けて生活できなくなること」という回答も多いことから、自分のマンションの被害は少ないだろうと思ってはいるものの、暮らせなくなることへの不安も大きいことがわかりました。

ほかにも、こんな不安な声も寄せられました。

花ちゃんさん高層階に住んでいるので火災が心配。

wiehre2011さん外に出る手段が失われた場合どうすればいいのかわからない。

ぱぱちゃんさん立体駐車場の車が心配。

住んでいる階数やマンションの構造によっても被害は異なります。決して不安も少なくないようようですから、自分の住まいや家族の考え方にあった対策などを考えて、少しでも不安を解消できるといいですね。

何をやっている? 家庭での地震対策

続いて、地震対策を行ったきっかけと理由について聞いてみました。

Q.地震対策を行ったきっかけを教えてください。(複数選択可)
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Q.あなたが地震対策を行う主な理由を教えてください。(複数選択可)
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きっかけは、「報道で地震の被害を知り、必要性を感じたから」「大きな地震を経験したことから必要性を感じた」という意見が主でした。対策を行う理由は、「家族の安全を守るため」「震災後も自宅で通常の生活が送るため」との回答が多数を占める結果に。やはり家族が無事で、地震後も自宅マンションで過ごすことを希望する方が多いようです。では、そのためにみなさんどのような地震対策を行っているのかをうかがいました。

Q.あなたがご自宅で行っている地震対策について教えてください。(複数選択可)
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具体的に自宅で行っている地震対策については、非常持ち出し袋や照明器具、調理用熱源の準備や飲料水・食料の備蓄など、“物”を備えている人が多数でした。

なしさん最低でも20日分程度の常備薬を備蓄すること。

ラボチャンさん災害用簡易トイレの備蓄をしている。

yankyfoxさんバール、スコップの常備。

Jimyさん家族でヘルメットを用意している。

さらに、今後取り組もうとしていることについてもうかがってみました。

そばかすさん家族間の連絡方法などを再確認すること。

のんちゃんさん避難場所をきちんと確認しておくこと。

むっちさん野外でも生活できるようにアウトドアの知識を身に付けたい。

みるく1号さん定期的に防災知識を更新したい。

りさんシュミレーションや避難訓練をもっとしたい。

燻製人間さん今用意しているものの点検と確認をしたい。

 

常備薬やトイレなどの問題は、東日本大震災後に大きくクローズアップされていましたね。常備薬を多めに保管する、お薬手帳を常に持ち歩く、携帯用トイレを準備する、といった絶対に必要なものは緊急時にもサッと利用できるよう、普段から心掛けておきたいものです。また、物の用意だけでなく、さまざまな事態を想定しておくことも必要です。特に家族との連絡方法や自宅付近の避難先の確認は、平日の日中など家族がバラバラに行動している際に地震が発生したことを考えると、必須な取り組みといえるでしょう。ほかにもライフラインが停止したことを想定し、アウトドアのノウハウやサバイバルの知識など、いざという時にも頼れるスキルを身に付けておくといいですね。

一方、地震対策を行なう理由として「家族の安全を守りたい」という回答が多いにも関わらず、家具や家電の固定を実施していると回答した人が、全体の3割程度に留まりました。特に阪神淡路大震災などの直下型地震では、家具の転倒により圧死した方が多数にのぼります。家具固定をしないことで、家族が怪我をしたり、家具が倒壊して足の踏み場もなくなり、マンションで生活できない状態になる可能性も考えられますので、今後家具の固定をさらに進めていく必要があるでしょう。

次のページ:各マンションではどのような防災対策を行っているのかも聞いてみました

2017/03/07

リサーチ研究員

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