最新データから読み取る~マンションと地域交流の現状~

東日本大震災を経験し、多くの人々が「緊急時に助け合える事の大切さ」を実感しました。
マンション住まいの人々も例外ではなく、マンション内のご近所づきあいはもちろんのこと、地域連動型の行事も増え、地域と協力しあうことに意識が向くようになりました。震災から6年、今マンションと地域とのつながりはどのようになっているのか、最新のアンケートから探ってみます。

アンケート概要
実施期間 2016年10月7日(金) ~ 2016年10月14日(金)
調査方法 インターネットリサーチ
対象者 マンション・ラボリサーチ研究員
回答数 2,668

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

個人が参加するイベントはお祭りと防災訓練がメイン

今回のアンケートの回答者の内訳はこのようになっています。2,668名の回答者のうち、65.7%が男性、34.3%が女性です。回答者の年齢層は多い順に40代が35.6%、50代31%、60台以上が22.7%です。住居年数に関しては、多くが10年以上の回答で、45.5%。10年未満が38.3%、5年未満が15%と、ある程度の年数住まわれている方々にご回答いただきました。

Q.あなたがよく参加する地域イベントは何ですか?(複数回答可)
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マンション住人が個人として参加している地域活動はどんなものがあるでしょうか。「参加しない」という回答が半数近い43.6%でしたが、参加している方々の回答としては、22.3%が「町内会の主催するお祭り」と答え、同じく22.3%の方が「防災・避難訓練」と回答しました。

アイディアが光る!マンション&地域連携型の活動

Q.お住まいのマンションでは、地域の町内会などと連携してイベントなどを行っていますか?
例:町内会と一緒に防災訓練、地域運動会にマンションチームとして参加している、など。
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お住まいのマンションでは、地域の町内会などと連携してイベントなどを行っていますか?という質問に対し、30.9%が「行っている」と回答しました。具体的にどんなイベントを行っているかというと、以下のようなものが上がりました。

Mさん運動会、防災訓練

ヒデさん地元町内会のお祭り、盆踊り

ゆぃりぃさんもちつき大会、ラジオ体操

ヌンゴさん廃品回収

ももさん近隣の複数のマンションが連携して行う「食」のお祭り

うさこさん七夕飾りやクリスマスツリーを飾るイベント

「廃品回収」や「『食』のお祭り」、おもしろいアイディアですね!古くからある地域のお祭りだけでなく、新しい行事の立案から取り組むことで、マンションと地域のつながりを育む、いいきっかけになりそうです。

かわりゆく地域活動――マンションは地域とつながるべきか?

以前に比べて現在の地域のイベントに変化を感じるかという質問をしてみました。この設問は、回答者の住まう地域、マンションの規模、築年数などが影響して、さまざまな回答が得られました。

レッドスターさんシニア会が出来て種々のイベントを企画するようになった

かなさんマンションができた時と比べて子どもが成長したせいか子ども向けイベントが少なくなった気がします

taqtwoさんどのイベントも毎年継続することで少しづつ参加者が増えてきているように思います。

kayonさん年々防災訓練は参加者がふえていて意識の高さがうかがえるかと思います

makkyさん子どもの数が増えそれに従って子持ちの世代の発言力が強くなっていると思う

また、イベントの主催を経験している方の、「主催者として関わるきっかけ」としては

いっちゃんさん知り合いが主催者で、手伝うことになった

セッピンさんマンション管理組合と自治会の役員だから

とこさんボランティアスタッフとして。知り合いを増やすために参加している。

ポールスミスさんマンションの防災については、3.11の後に購入した事もあり、他人任せではいけないと思い、主導的に動いている。

などがあがりました。自主的に主催側に着くケースと、マンションの理事会関係がきっかけとなるケースに分かれました。

Q.今後、お住まいのマンションと地域の町内会などが協力・連携すべきだと思いますか?
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続いて、「マンションと地域の町内会などが協力、連携すべきか」という問いには、半数近い48.6%が「協力すべき」と答えています。理由としては次のようなものがありました。

angrippaさん災害時の相互協力体制の拡充、子どもの教育や高齢者が安心して暮らせる情報の交換の場が提供されるなど、生活の質の向上が図れる。

babaさんいざというときのためにつながりを強化

maynard-sさん隣人との付き合いの希薄なマンションである上、高齢化が進んているので、何か問題が発生した時に共助できる環境作りが必要。

有事の際、地域との連携をスムーズにするため、日頃からのイベントなどを通して、つながりを大切にする事を心がけている様子がうかがえました。

一方、「マンションと地域の町内会などが協力、連携すべきではない」と回答した10.2%の方々の理由としては

hongomizさん町内会は任意団体。マンション住人が個人的に町内会に加入するのは自由だが、マンション全体として加入をすることはない。

笙さんわずらわしいから。仕事で忙しく、参加できない。

などがありました。「マンションと地域」というくくりではなく「個人と地域」という考え方を優先すべき、という回答が複数あったことが興味深いです。

多様な人々がつながれる機会を作れるように

「地域につながりが生まれ、協力・連携し合うために必要だと思われる取り組みについてアイディアがあれば教えてください」という質問をしました。

グラザカさんペット避難所の共同検討、障害のある子どものいる家庭に特化した避難体制の共同検討とかが、良いと思いますよ。

yunkoさん趣味でつながれる交流。街歩き、散歩、グランドゴルフ、卓球、囲碁、俳句などいろいろなサークルのようなクラブ活動のような。

かっちゃんさん世代をできるだけ超えた参加ができるイベントを継続すること

Palomaresさん知り合いを増やすことが一番大事。団体の共催のイベントで役員どうしは知り合いになりますからいいことですが、参加者どうしも知り合いになれる仕組みができるといいのでしょうね。

agemakiさん家族だけではなく、単身者やお年寄りも参加できるイベント

多種多様なマンション住人と地域が交流しやすいイベントで、参加することで顔見知りが増やせるような仕組みを考え出すことが大切なようです。

いざという時のことを考えると、普段から地域でつながりを持っておくことは大切です。特に、子どものいる家庭や高齢世帯は、有事の際、お互いに助け合うことが必要不可欠になってきます。子育て世帯が率先してイベントや行事を牽引することが、マンションと地域とのつながりを作るために有効ではないでしょうか。

こちらも参考にしてみて下さい。
高層タワーマンションの住民が育む地域コミュニティ~芝浦アイランド自治会の取り組み事例~
町内会のサマーフェスティバルに学ぶ、地域とマンションのご縁作り
顔見知りの人と町を助ける「災害時相互協力協定」 ~福住町の地域防災パワー~

文:Loco共感編集部 コバヤシミズキ

2017/02/21

リサーチ研究員

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