「無事だと思う」が約40%。首都直下地震、南海トラフ地震などの巨大地震に対する意識調査

「首都直下地震」「南海トラフ地震」など、巨大地震が発生した場合の被害想定が、政府からも発表されています。マンションにお住まいのみなさんは、巨大地震についてどのように考え、どのような対策を行っているのでしょうか?なんと、約4割の方が「自分は無事だと思う」と考えているようです。詳しい結果は以下をご覧ください。

アンケート概要
実施期間 2014年5月23日~5月26日
調査方法 インターネット(マンション・ラボ)
対象者 マンション・ラボ リサーチ会員
有効回答数 2778

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

約7割の方が、巨大地震が近い将来起こると考えている

Q1.首都直下地震や南海トラフ地震など、巨大地震発生の危険が迫っているという情報について、あなたはどう思っていますか?(N=2,778)
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Q2.現在のご自宅エリアで巨大な地震が発生した場合、お住まいのマンションではどのような被害があると思いますか?(複数選択可)(N=2,778)

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まず、7割以上の方が、近い将来に巨大地震が起こると考えているようです。

どのような被害が発生すると思うかをうかがったところ、「停電する(1,950人)」「断水する(1,903人)」「ガスが止まる(1,795人)」と、ライフラインがストップすることを想定されている方が多く、また、エレベータ内の閉じ込めや外壁の損傷についてもたくさんの方が危惧されていることがわかりました。やはり東日本大震災で実際に経験された被害を想定されている方が多いということでしょうか。

次に、自宅での被害想定についてお聞きしてみました。

自宅内で何らかの被害があると想定しているものの、軽微なケガ、あるいは無事だと思う人がほとんど

Q3.巨大な地震が発生した場合、ご自宅の中ではどのような被害があると思いますか?(複数選択可)(N=2,778)

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自宅での被害については、「テレビの転倒・破損(1,669人)」、「食器棚の転倒・破損・食器類の飛散(1,316人)」、「本棚の転倒・書籍の飛び出し・散乱(1,235人)」を想定している方が多い結果となりました。こちらも東日本大震災の際、マンションで実際に発生した被害事例を想定されている方が多いようです。

さらに、このような被害がありながらも、自分自身が無事でいられるかどうかをお聞きしました。

Q4.在宅中に巨大な地震が発生した場合、あなたは無事でいられると思いますか?(複数選択可)(N=2,778)
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実に4割にあたる1,130名の方が「無事だと思う」と回答する結果となりました。さらに、ケガをすると答えた方も、スリ傷や打撲などの軽傷で済むと考えている方が多いようです。マンションでは、耐震や免震などの地震対策が施されていることも多く、また建物も頑丈なためか、比較的大丈夫だと安心されている方が多いようですね。

そこで、自分が無事だと思う方・思わない方と答えた方に、それぞれ理由を聞いてみました。

Q4で「無事だと思う」と回答された以外の方にお聞きしました

Q5.ケガをすると思った理由について教えてください。(複数選択可)(N=1,648)
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Q4で「無事だと思う」と回答した方にお聞きしました

Q6.ケガをしないと思った理由について教えてください。(複数選択可)(N=1,130)
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まず、ケガをすると思った方は、「家具の固定をしていないから(703人)」、「自宅に物が多く、飛んできそうだから(534人)」というように、家具の転倒などでケガをしてしまうのでは?という不安が多いようです。また、「パニックになって冷静な行動ができないと思う」と回答された方も多数いました。一方、無事だと思っている方は、「室内に物が少ない」「固定している」ということを理由に挙げているので、やはり冷静な行動がとれないことを想定し、被害を最小限に抑えるため、しっかり家具の固定を行なっておく必要があると思います。

また、無事だという方の中には「なんとなく」という曖昧な回答も多く見られましたが、巨大地震は、私たちの想像以上の被害をもたらす可能性がありますから、できるだけ対策を講じて、「無事」をより自信のあるものにしていただきたいですね。

想像もできない巨大地震。みなさんが、自分の無事や室内に限らず、不安に感じていることもたくさんあるでしょう。次に、その不安についてうかがってみました。

「家族の安否」に不安を抱えているものの、対策を講じていない方が多い

Q7.巨大地震について特に不安に感じること、怖いと思うことはなんですか?(5つまで選択可)(N=2,778)
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Q8.ご自宅では、どのような地震対策や備えをしていますか?(N=2,778)

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「家族の安否がわからなくなること」と回答した方が2,121人と最も多く、自分自身よりも家族の安否確認について不安に感じている人が多いことがわかりました。ただし、全体の回答数(2,778人)のうち、約43%(1,188人)もの方が「家族の安否確認ルール準備」を行っていないようです。また、同じくトイレについても、不安を抱えながらも災害用トイレを備えている方は少数にとどまっています。不安に感じていることを、そのまま放置しておいては、解決はできません。いま一度、ご家族で地震について不安なことを話し合い、必要な対策を講じるようにしましょう。

最後に、マンション内で助け合える環境ができているかについてもうかがってみました。

Q9.お住まいのマンション内に、もしもの時に助けてくれそうな友人や知人は何人ぐらいいると思いますか?(N=2,778)

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全体の約35%(1,012人)もの方が「1人もいない」と回答されました。助け合えたり、気にかけたりできる環境づくりは、普段の生活でもメリットにつながることが多いと思います。お隣の方や同じフロアの方、あるいはなにか共通の趣味や環境にある方同士でつながっておくことで、災害を乗り越えられる可能性が高まりますから、ぜひ無理のない範囲で、コミュニケーションをとっておくといいと思います。


政府の発表では、巨大地震が30年以内に発生する確率は7割以上と言われています。日本に住んでいる以上防災対策は不可欠と言えるでしょう。今回のアンケートでは、自分自身がケガをしたり、命を落とすと考えている方が少なかったように思います。家具の固定や、物が飛散しない方法など、ぜひ「命を守ること」を第一優先にした防災対策を考えてみてください。

2014/08/15

リサーチ研究員

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