フランスではツリーは飾るけれどリースは飾らない?フランス人のクリスマス準備

今年もクリスマスが近づいてきました。今回は、毎年お伝えしている「マリー・クレール・イデ」主催のサロン「クレアシィオン&サヴォワール・フェール Créations & savoir-faire- Marie Claire Idée」とフランス人のクリスマスの過ごし方に関するアンケートについてお伝えします。

まずは「マリー・クレール・イデ」の展示です。今年もクリスマス・デコレーションのためのアイデアがたくさん紹介されていました。

手芸やDIYをテーマに、クリスマス・オーナメントを作るための紙や布、テープなどの材料やキットが売られていましたのでご紹介します。

「マリー・クレール・イデ」のブースにて。木の枝をガラス瓶にさしてツリーに。テーマや色をそろえると、印象的なコーナーができあがります。

毛糸のボンボンをオーナメントに(マリー・クレール・イデ)

多種多彩な色紙やマスキングテープ、ステッカー、リボン、紐、キットなどを提案するTOGA社のブースには、木の板を重ねたツリーが飾ってありました。金や銀のペーパーやボールで飾れば華やかに。

こちらもTOGA社のブースにて。ストライプのストローも重ねればミニ・ツリーに。

日本人パティシエの三浦良子さんが手がける「Nékono yumé」のアイシングクッキー。立てられるので家のデコレーションに。

ジャム瓶にもクリスマス柄の布をかけて、クリスマスプレゼントに(Nékono yumé)

ところで、パリの人たちは実際、クリスマスにどんな飾り付けを行っているのでしょうか? 周囲のフランス人にミニアンケートを実施してみました。

Q1.アパルトマンにクリスマス・ツリーを飾りますか?

大多数がもみの木のツリーを飾ると答え、高さは1mから約2mまで。

「飾らない」と答えた方の理由は、「アパルトマンが小さいから」「子供がいないから」。「飾る」と答えた方の中には「家族で祝っていた頃は大きなもみの木を飾っていたが、アパルトマンの大きさにあわせてツリーも小さくなった」という意見も多く聞かれました。

人工ツリーを買う方の理由は、「環境を考えて」(35歳、男性)。同様の理由から「毎年、不要品や身の回りにあるものを集めて自分でツリーを作る」という女性もいました。

実際のアンケート用紙

Q2.どんなタイプの飾りつけをしますか?

伝統的なクリスマスボールや垂れ下がるタイプのガーランド、人物をかたどったオーナメント、リボンを使って飾るという方が大半。「毎年同じ飾りを使う」という方もいれば、「気になる飾りや色があれば買い足す」という方もいましたが、毎年買い足していくといった決まりのある家庭はなく、その年の気分や子供たちの希望に応じて、飾り付けを行っています。

Q3.クリスマス・デコレーションに流行はありますか? 子供の頃から変化はありますか?

ツリーを買って、ボールやガーランドなどを飾り付ける“伝統”は変わらないようです。伝統的な色は赤と金、雪を象徴する白だそう。

とはいえ近年では、デパートやショップがトレンドを提案したり、個性的なツリーが発表されるなど、デザインや色のバリエーションが増えています。

子供の頃からの変化については、こんな声がありました。「今では子供の意見を聞きながら飾り付けをするようになり、安全面もより考えるようになっている」(62歳、女性)、「幼い頃は自宅の天井に届くほど大きなツリーを華やかに飾って、夢のような心地だった。現在はアパルトマン暮らしであること、予算の関係もあって、ツリーのサイズが小さくなっている」(51歳、女性)

Q4.ご自宅の玄関にリースは飾りますか?

飾らない方が大多数。飾っていない方の理由は「以前は飾っていたが、妻がリースを作らなくなってから飾っていない」(35歳、男性)、「盗まれそう」(35歳、女性)など。

気になった回答は、「リースは1つあるけれど、不和の大本!」という47歳女性の回答。理由を詳しく聞いてみると、「リースはクリスマスに欠かせないモチーフとして飾りたいのだけど、夫にとってリースは喪の象徴。夫の意見を尊重して掛けていない」そう。「大切な一人娘が飾りたいと言えば、彼も飾ると言い出すかもね」とは、その女性の友人のお言葉でした。

Q5.お住まいの住宅ではクリスマスの飾り付けが行われますか?

管理員がいる集合住宅では、ほとんどの管理員がツリーを飾っているようです。パリの古い集合住宅ではホールのない場合も多いので、飾りができない場合も少なからずありますね。「隣の集合住宅に住む子供たちが飾り付けをしてくれる」(45歳、男性)という住宅もありました。

皆さんのマンションではいかがでしょうか?

フランス人にとってクリスマスのデコレーションは、いまも大切な伝統行事の一つですが、アパルトマンの広さや家族構成によって、手間や時間、お金の掛け方が影響されているようです。

11月半ばにデロイト社Deloitte が発表した調査(17カ国1万7000人対象)によると、夫婦と子供2人の家庭がプレゼントや外出などクリスマスのために使う予算は518ユーロ。昨年より30ユーロ減りましたが、ヨーロッパ平均の488ユーロより上回っているそうです。トップは子供とパートナーへのプレゼントで、子供へのプレゼントは一人あたり平均45ユーロでした。皆さんも楽しいクリスマスをお過ごしください。

2014/12/08

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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