6月にワークショップ開催決定! マンションに「本でつながる交流の場=ライブラリー」をつくろう!

約1,000名の応募があった「マンションに図書館を作ろう!プロジェクト」について、その後のスタッフミーティングの様子と、6月初旬に開催決定したワークショップの内容についてお伝えします。

プロジェクト名変更!図書館ではなく交流するライブラリーづくりへ

「マンションに図書館をつくろう!プロジェクト」は、本を通してマンション住民の交流の場をつくろうという主旨でスタートしました。本プロジェクトをサポートしていただく、リブライズの地藏真作さんと河村 奨さん、まちライブラリーの礒井純充さん、マンション・ラボ編集部によるミーティングの経緯は以下の記事からご覧ください。

【プロジェクトのこれまでの経緯】
秘密基地でキックオフミーティング あえて「図書館」という固定概念をなくそう
マンションコミュニティを育む取り組み「マンションに図書館を作ろう!プロジェクト」とは?

前回のスタッフミーティングでは、“プロジェクト名に図書館という言葉を使うと、公共図書館のようなルールづくりから始めてしまい、本を通じて人とつながろうという主旨から外れてしまうのではないか”という意見が出されました。

本を活用して、マンションに住む人と人とがつながる。マンション・ラボとしても、その新しいカタチを研究員の皆さんと一緒に考えていきたい。そのため、プロジェクト名からはあえて「図書館」という言葉を外すことにしました。

ワークショップは6月開催予定!

そして、「マンションに住民交流の場としてのライブラリーづくりを行いたい!関心がある!」という研究員の皆さんへ向けて、6月にワークショップを実施することになりました。

礒井さん「参加者の皆さんも、いままでライブラリーをやりたいということについて話し合う仲間もいなかったと思うんです。ここで仲間と知り合い、自分のマンションでどんなことができるのか、アイデアを話し合ってもらうといいのではないでしょうか」

河村さん「皆さんのマンションの規模も環境もさまざまでしょうし、とらえ方や熱意にも温度差があるはずです。このワークショップに参加することで、どんなことができるのか、みんなからやる気をもらえるようなワークショップになればいいですね」

礒井さん「参加者は初対面の人同士なので、自分のマンションにライブラリーができたら置きたい本を1冊選んで持参してもらうといいでしょうね。どうしてその本を選んだのか、その理由について話してもらうとおもしろいですよ」

河村さん「好きな本について話すと、初対面でもすぐ打ち解けますからね」

マンション・ラボ「ワークショップは、1回のセッションで2時間半ほど設けて、礒井さんのまちライブラリー、河村さんたちのリブライズ、それぞれの活動についてお話しいただいたあと、参加者の皆さんがつくりたいライブラリーのアイデアを話し合ってもらいたいですね。どんなアイデアが出てくるか楽しみです!」

礒井さん「まちライブラリーをつくりたいという方々からよく訊かれる質問があります。問い合わせいただいた方からのこれら質問には、電話やメールで答えているんですが、こうしたよくある質問については、事前にまとめて提供するといいかもしれませんね」

河村さん「リブライズのシステムは、子供でも本のバーコードをスキャンして登録できるという直感的なものですが、やってみないとわからない。ワークショップの会場でスキャンして触ってもらえるようにしたいですね。運用や管理方法などは、あとで決めていけばいいので、とにかく交流の場としてのライブラリーづくりをスタートしてもらえることが一番です」

よくある質問をまとめました

リブライズやまちライブラリーでよくある質問を元に、マンションにライブラリーづくりをしたい人達向けにFAQをまとめてみました。必ずしもこの通りということではなく、自由な発想で、皆さんのマンションに合わせてお考えください。

Q. 本の集め方はどうするのか?
A.蔵書ゼロからスタートする場合は、住民や有志に呼びかけて、本を持ち寄るところから始めてみてはいかがでしょうか。一人1冊持ち寄っても、大規模なマンションであればかなりの冊数が集まります。
また、まちライブラリーの「植本祭」(寄贈本を持ち寄るイベント)のように、本を持ち寄ること自体をイベントにして、住民同士の交流の場づくりにすることもできます。

▼まちライブラリー「植本祭」の様子
本と図書館から始めるマンションのコミュニティづくり①~まちライブラリー~

Q.寄贈された本はどういう扱い?
A.破損・紛失の可能性もありますので、原則寄贈としていただく方がよいでしょう。寄贈を募る際に、「とても大切な本や、ゴミのような古書の寄贈はお止めください」と断っておきましょう。
今回のプロジェクトは、本をきっかけに住民同士が交流できることが趣旨です。寄贈本を多く集めることよりも、どれだけいろいろな人が楽しく関わってもらえるか、その点に注力してください。

Q.遺品の寄贈本の取り扱いについて
A.中にはご家族の遺品の本を寄贈したいというケースもあるかもしれません。しかし寄贈いただく場合には、破損や紛失・処分の可能性もあること、ライブラリーの趣旨を事前にお伝えして、ご理解いただいた上で受け取りましょう。

Q.本の管理方法は?
A.アナログでノートに記載して管理する方法でも、デジタルでリブライズのようなシステムを導入して管理する方法でも、やりやすい方法で管理してください。まずは、自分たちがやりやすく楽しみながらできる方法を選ぶのが一番です。運用方法や管理方法にとらわれず、みんなが交流できることを優先してください。

Q.蔵書の世話は誰がする?
A.ライブラリーには、お世話係が必要になってくるはずです。図書委員を設けてもボランティアスタッフを募っても、どんなかたちでもいいので、誰かが蔵書の状態を見ながら本のライフサイクルをチェックしていけるような話し合いを行ってください。

本も、ライブラリーも、生き物です。その都度、みんなのニーズに合わせて、入れ替えや持ち寄りを考えていきましょう。生きた交流の場を育んでいくことが、コミュニティづくりにつながっていくはずです。

本と人との出会いが広がる!さまざまな可能性を秘めたライブラリーづくり

礒井さん「まちライブラリーでは、4月から5月にかけて大阪を中心に“OSAKA BOOK FESTA+2015”を開催しました。個人、ショッピングセンター、書店、ショップ、大学図書館などにあるまちライブラリーや、趣旨に賛同した公共図書館が、同時多発的に、さまざまなアクティビティが行われました。さまざまな場所で、本と人とが出会っている。こんなにワクワクすることはありません。マンションでも、こうしたブックフェスタに参加して地域と連携していく動きができればもっと広がるんじゃないでしょうか」

http://machi-library.org/event/detail/579/

河村さん「これは他の場所のライブラリー事例でも同じですが、場を共有するだけで、本と人とが自然に出会っていくんですよね。能動的に広がっていく。さらに本だけでなく、囲碁やボードゲームや何か他の楽しみに展開していくケースもある。とにかく誰もが参加しやすい雰囲気づくりを心がけるのが、マンションのライブラリーづくりでは必須でしょうね」

礒井さん「まちライブラリーは、うちの娘が小さい頃に自分の部屋の本棚に“みんなの図書館”と名付けていたことが発想の基本になっています。自分の本棚をみんなに開けば、そこから交流の場ができる。本を貸し借りできて便利さだからとか、何人の人が集まってこんなに稼働しているという効率主義ではなく、楽しいから人が集まる、楽しいから世話する。そんな発想でスタートしてもらえればいいですね。」

マンション・ラボ「確かにお二人のおっしゃる通りですね。マンションに本と人とが出会う場がある。そんな楽しめるライブラリーづくりが、全国のマンションに広がっていけば、マンションコミュニティの新しいかたちが見えてくるに違いありません。我々も、この研究室を通して、そんなライブラリーづくりを実践したいというマンションのお手伝いをしていきたいと思います」


本をきっかけに交流するライブラリーづくりについては、まだまだやってみないとわからないことばかりかもしれません。まずは、6月のワークショップにぜひお気軽にご参加ください。

2015/05/22

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