秘密基地でキックオフミーティング あえて「図書館」という固定概念をなくそう

「マンションに図書館を作ろう!プロジェクト」がいよいよ始動しました。今回は、プロジェクトをサポートいただく、リブライズの地藏真作さんと河村 奨さん、まちライブラリーの礒井純充さんを交えて行った第一回ミーティングの様子をお伝えします。そして、プロジェクトにご応募いただいた研究員の皆さんからの期待の声もご紹介します。

秘密基地で第一回目のミーティング

「マンションに図書館を作ろう!プロジェクト」は、世代を超えて親しまれている「本」を、マンション内の交流の場づくりに役立てようという試みです。

マンション住民の皆さんから、本プロジェクトに賛同して参加したいという研究員を募り、すでに個人図書館づくりを実践しているまちライブラリーリブライズの3名の専門家と一緒に、「マンションに図書館を作るプロジェクト」を支援・推進してまいります。これまでの経緯は以下にまとめてありますので、あわせてご覧ください。

マンションコミュニティを育む取り組み「マンションに図書館を作ろう!プロジェクト」とは?

さてこの日は、リブライズの本拠地「下北沢オープンソースCafe」に集まって、キックオフミーティングが行われました。集まったメンバーは、皆最高に魅力的な人達ばかり。秘密基地で楽しい作戦会議をしているような雰囲気でワクワクします。

プロジェクトを推進するために欠かせないパワーとやる気をいただける皆さん。写真左から、礒井さん、河村さん、地藏さん、マンション・ラボ編集部I。

『図書館』のルール作りではない、楽しくなければ意味がない!

マンション・ラボ「本日は皆さん、お忙しい中お集まりいただいてありがとうございました。マンションに図書館を作ろう!プロジェクトの研究員を募集したところ、なんと900名を超える方々から応募いただきました。本とマンションコミュニティ作りに関心の高い人が多いのだと痛感しています」

礒井さん「それは凄い反応ですよ。その中から、数棟でもいいので実際に図書館ができたらいいですね」

河村さん「本を読む人が少なくなったというニュースも多くありますが、まだまだ本は可能性を秘めていますね」

「このプロジェクト名の『図書館』は誤解を生むよ」と指摘する礒井さん。

礒井さん「ただ『図書館』という言葉を使うのは危険な気がするんですよね。このプロジェクトの目的は、本を使ってマンション内の人と人とが知り合う場づくりですよね? 人は『図書館』という言葉を聞くと、『じゃあ蔵書数は?貸し出しルールはどうする?司書を雇う必要があるんじゃないか』という具合に、仕組み作りの方から始めてしまいがちなんですよ。

そうすると、誰が責任者だとか、管理組合にあげて承認を得ないといけないとか、役所仕事みたいなことになる。我々が考えているのはそうじゃないでしょう? 本を通じて、こんなことができる、あんなことができる、という新しい交流のカタチを見せることだと思うんです」

河村さん「最初から本だけにしないのもひとつの方法ですよね。『図書館』と言う枠を崩して、ブックカフェとかにした方がいいのかも」

地藏さん「とにかくプロジェクト名にも『図書館』という言葉を使わないことでしょうか?」

礒井さん「そうですね。『本でつながる』だけにしておく方がいいでしょうね」

マンション・ラボ「いきなりプロジェクト名がNGになってしまいました(笑)。しかしおっしゃる通りですね。応募者のコメントを拝見していても、まずルール作りから考える方も見受けられました」

礒井さん「図書館のルールありき、器ありき、じゃないんですよ。立派な本棚と本があっても、人は集まりません。楽しいコトが起こるから、人は集まるんです。それがマイクロライブラリー(個人図書館)の楽しさです。それは、お手軽にはできないし、一手間かけたい人じゃないと出来ません。『お手軽に図書館を作ろう!』というと、ただの受け身の利用者になっちゃうから」

河村さん「礒井さんが言うように、利用者にしてはいけませんね。マンションに住んでいると何でも受け身でサービスが供給されるのが普通ですけど、自分が与えて作るという、供給側の楽しさを体験できるといいですね」

礒井さん「人と人とが、お手軽につながるなんてできないんですから。やっぱり人生の楽しみをつくる気持ちでやってほしいんです」

マンション・ラボ「プロジェクトのタイトル変更をしなくちゃいけませんね。いや、プロジェクト名を見直します!」

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2015/04/03

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