団地住民が巻き起こす地域の場づくり~1日限定!商店街に出現したアットホームデパート~

photo by Yuji Ito

去年の12月、埼玉県北本市にある北本団地の商店街に、一日だけ突如出現した「アットホームデパート」。子どもから大人までの団地住民が中心となって、「百貨店」をイメージしたお店を開くというイベントでした。住民が売り子になって、住民が集う。誰もが主役で楽しそうです。

しかも、住民主体の「アットホームデパート」の生みの親は、現代美術家の北澤潤さんが仕掛けた「リビングルーム」プロジェクトなのだといいます。団地×住民×百貨店×アート!? なんだかおもしろそうなこの企画を探ってみましょう。

団地の中心にある商店街に、一日だけ誕生した「アットホームデパート」

アーケード式の商店街を中心に取り囲むように北本団地が建っています。

北本団地は、JR高崎線「北本」駅からバスで約10分の場所にあります。昭和40年代後半から大規模な住宅開発として北本団地が建設され、首都圏につながる住宅都市として発展してきました。北本団地は、約2000世帯が住む巨大団地。その中心に位置する商店街で、「アットホームデパート」は開催されました。

「アットホームデパート」開催日の様子。団地商店街に続々と人が集まってきました。

古い団地のある町によくあるように、この商店街にもまた、いくつかの空き店舗があり、いわゆる「シャッター商店街」といえる様相を呈していました。「アットホームデパート」は、その空き店舗一つひとつを「百貨店」のフロアに見立てて、住民手づくりのお店で埋め尽くすことによって、「アットホームな百貨店」をつくってしまおうという試みです。

7つの百貨店フロアにつくられたお店は、年齢層さまざまな「市民オーナー」が出店した計13店。それぞれのオーナーの特技やアイデアを活かしたお店が各フロアに並んでいます。たとえばソープカービングやリメイク品を売る「雑貨フロア」、子ども店員がセレクトした洋服を揃えた「衣料品フロア」、ジェルネイルやアクセサリー作りを体験できる「ワークショップフロア」などなど。大人と子どもが一緒になって参加する、ちょっと変わった地域住民文化祭のようでした。

こちらはレストランフロア。大人も子どもも、店員として大忙し!

子ども達がオーナーの「イベントフロア」。いろんなゲームができます。

団地内に隠されたスタンプを探して回る「団地レース」という企画。団地の中にはたくさんの公園があり、子どもたちが楽しそうに走り回っていましたよ。

次のページでは、「アットホームデパート」の生みの親的な「リビングルーム北本団地」の活動についてご紹介します。

次のページ:それは、商店街の一角の「リビングルーム(居間)」から始まった

アットホームデパート

http://athomedepartment.junkitazawa.com/AtHomeDepartment/top.html

2014/05/13

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