クリーンなマンションをみんなの手で! ~ハイタウン塩浜にみる、コミュニティの素晴らしさとは~

千葉県市川市の緑に囲まれた広大な敷地にあるハイタウン塩浜。総戸数577戸を誇る、一大マンションタウンです。こちらで、マンションの定期イベント「クリーンデー」が行なわれるということで、その様子をうかがいにお邪魔しました。

「団地全体で協力してイベントをやり、コミュニティを少しでも活発にしたいんですよ」

と話すのは、イベント前にご挨拶させていただいた、ハイタウン塩浜第二住宅自治会会長の高桑さんと、同じくハイタウン塩浜第二住宅管理組合理事長の横山さん。お二人とも、この団地での暮らしが長く、コミュニティ活動にも長年携わっておられます。

「これだけの世帯数があっても、まだまだ参加していない人が多いんですよ。先日防災訓練を行なったときも、150名程度しか集まりませんでしたから。団地の規模からいくと、10%にも満たない。だからいろんな住民の方に集まってもらえるように、マンネリ化しない新しいイベントを、企画しては開催しています。正月の餅つき大会や、お花見や夏祭りといった1年に一度のイベントもあれば、年に数回行なうものもあります。今回の「クリーンデー」は年4回行なっているんですよ。ちなみにこのイベントも、これまではみんなで敷地内の清掃をするだけでしたが、今回は植栽管理をお願いしている東邦レオさんに協力してもらい、ベランダの土の無料回収や不用品バザーなども併設して行なうことになりました。参加者も普段より多くなると期待しています。」

と、高桑さんと横山さん。
その言葉通り、集合時間が近づくにつれて、小雨にもかかわらず、住民の方が続々と集まってきました。

午前10時。いよいよクリーンデーの開催です。
集まった住民の方々は、ビニール袋を片手に、数名のチームになって持ち場へと向かいます。みなさん、和気あいあいと実に楽しそうです。自分たちのマンションを、自分たちできれいにするのですから、愛着も沸きますよね。

集まった参加者の方々。住民同士の交流がこういうところからはじまるんですね

特別イベントの説明をする東邦レオの吉田さん(左)と自治会長の高桑さん(右)

熱心に清掃する住民の方。こういった活動が、マンションをより暮らしやすくするんですね

その間、敷地内のテニスコートに用意されたバザー会場では、不用品や古い土を持参する住民の方々の姿が見受けられました。ガーデニングに使う土の処分には、お困りの方が多いとききます。

「ベランダガーデニングを行なうと、必ず古くなった土が出ます。でも、処分するにはお金もかかりますし、面倒なんですよね。私たちは、マンションの植栽管理を行なっているので、土の取扱は業務の範囲内ですから、今回のようなイベントを企画しました。敷地内で回収できれば、住民の方にとっては楽チンですからたくさん集まりますし、回収した土はちゃんとリサイクルして、こちらの敷地にある花壇などに使っていただけるようにしています。」

と話すのは、東邦レオの吉田さん。

「それに、あわせてベランダガーデニングに使っていただけるお花や土の販売も行なうことで、より多くの方にお越しいただけるようにしました。土って結構重たいので持ち帰りが大変なんですけど、ここで購入いただければ台車でご自宅まで運べますし、もし足りなければすぐに買い足しに来ることができますから、喜んでいただけると思います。」

確かに、ベランダガーデニングを楽しむ方には、とっても便利で嬉しい試みですよね。

不要な土を持参する居住者の方。廃棄は面倒ですから、こういったイベントは助かります

雨の中、たくさんの人がガーデンキャラバンに訪れました。それにしてもガーデニングの人気はすごいですね

購入したお花や土は、スタッフがご自宅まで台車で運んでいました

クリーンデー開始から30分ほど経ったあたりから、清掃を終えた住民の方々が続々と戻ってきました。

イベントの事務局になっている集会室の軒先にはテントが張られ、お菓子やコーヒーが振舞われていました。ちょっとお邪魔すると、カップに芳しい香りのハーブティー注ぐ女性が。少しだけお話しをうかがいました。
「私はガーデニングの会に参加しています。敷地内の花壇などを使って、さまざまな植物を育てています。今回は、夏に植えたハーブを摘み、レモンハーブティーとして皆さんに振舞おうと思い、参加しました。そうですね、マンションで取れたハーブを使っていますから、自家製ハーブティーです(笑)」

と、なんとも嬉しそう。こういったイベントやコミュニティについて、どう感じているのでしょうか。

「私も以前はマンションの中に知り合いなど全然いませんでしたが、ガーデニングの会を知って、『これなら私もお手伝いができるかも』と思って参加したんです。このマンションではいろいろなイベントがあって、とってもいいと思いますよ。住民全員が参加するのはもちろん難しいとは思いますが、1人でも2人でも参加する人が増えてくれたら嬉しいですね。こういう楽しみ方は、まさに団地ならではだと思いますから」。

マンション製のハーブティー。美味しさも倍増ですね

ガーデニングの会の花壇。住民の手でマンションに緑が増えます。

今回の取材で一番印象的だったのは、「団地のみんなで楽しく暮らそう」という自治会・管理組合の取り組みが、住民にしっかり根付いている、ということです。自治会長のお話しと、最後にお話しをうかがった女性の方の「いろんなイベントを行なうことで参加者の間口を広げたい」という意見が同じであることが、それを物語っているように思います。長年の積み重ねが、少しずつ住民の方々の間に浸透している様子をみて、あらためてコミュニティづくりには「継続性」と「みんなで暮らしている」という意識が大切で、だからこそ磐石のおつきあいができる、そう感じさせられました。

2012/11/22

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