ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズに学ぶ、マンション・マルシェを成功させる3つの秘訣

(写真提供©アイランズマルシェ)

マンションや地域交流の場で、マルシェがいま人気です。毎月本格的な「アイランズマルシェ」を開催するライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズの皆さんに、マンション・マルシェづくりの成功の秘訣を伺いました。

インドカレー、採れたて野菜、人気のスイーツ、毎月多彩な出店内容

新鮮な地元農園のお野菜は毎回人気!(写真提供©アイランズマルシェ)

茅ヶ崎市にあるライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズは、2012年に竣工した6棟全828戸の大規模マンションです。広大な敷地には、2階建ての共用棟グランドコテージ、中庭、そしてなんとシャワーブース付きサーフボード置き場まであります。

取材で伺った日には、サーフボードを抱えて自転車で海へ向かう住民を見かけました。マンションから海へ直行って、なんだかいいですね。マンションにも、まるでリゾート地のようなゆったりした空気が漂っています。

敷地内にはサーフボードのサインが!

ここライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズでは、毎月1回第4日曜日に「アイランズマルシェ」を開催しています。マルシェには、地元農家の採れたて野菜、テレビで紹介されたハンバーガーやスイーツショップなどが豪華にずらり。

常時10数店の出店があり、9月には過去最多の19店が出店。毎回参加するお店以外に、必ず新しいお店が参加しているのも魅力のひとつのようです。

「アイランズマルシェ」が、マンションの顔となって地域に浸透中

アイランズマルシェを運営するイベント実行委員会の鈴木さんと林さん、管理組合の仲原理事長。

もともと「アイランズマルシェ」は、マンションの付帯サービスとして始まりました。管理会社主導で、契約しているイベント会社が運営していましたが、最初の2年間の契約が終了したところで管理組合が引き継ぎ、継続開催するようになりました。現在では、イベント実行委員会が、お店選びから告知まで「アイランズマルシェ」のすべてを運営しています。

仲原理事長
アイランズマルシェは、最初近隣の地域住民とマンション住民が交流する場づくりとして計画されていたものでした。マルシェという場が、地域住民はもちろんマンション住民同士がお互いに知り合うきっかけになっていました。回を重ねるうちに、「アイランズマルシェ」は、ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズの顔として、次第に地域に認知されつつあります。

マンションでマルシェを成功させるための3つの秘訣

マンション住民による運営で、ここまで本格的なマルシェを成功させるにはどうしたら良いのでしょう? 皆さんに伺った話をまとめると、3つの秘訣があるようです。

(1)月イチのお楽しみ、定期開催で覚えやすい!

8月、9月のマルシェ告知チラシ。多彩な出店内容です。

仲原理事長
我々が引き継いでから隔月開催なども検討しましたが、「やるならやっぱり毎月だね」ということになりました。毎月第4日曜日に定めたことで、マンション内外の皆さんに覚えてもらいやすくなりました。

【POINT】定期開催が覚えやすい

毎月決まった曜日と時間に開催することで覚えやすくなります。「アイランズカフェ」も地域の人が楽しみにやってくるほど、「マンションの顔」になっています。マルシェ運営は、「継続が力」になるのですね。

(2)味と内容にこだわりあり!

インドカレーのキッチンカー。お隣のマンションのシニアが毎回楽しみにいらっしゃるとか。

林さん
マルシェに出店していただくお店選びは、美味しいお店があると聞いたら、必ず自腹で食べに行って味を確かめてからお願いしています。だから出店してもらうお店の味と内容のクオリティにはこだわりがあります。インドカレー店や地元の伊右衛門農園のお野菜などは人気の定番店ですが、毎回新しいお店に出店してもらうようにしています。

もちろん毎月大変ですが、皆さんから「美味しかった」「毎回楽しみ」と言ってもらえることが励みになっていて、「次回も頑張ろう!」というモチベーションになっています。

【POINT】やらされ感ナシ、楽しいからやる

毎月のお店選びは相当大変な作業ですが、林さんは普段からマンションのサークルで美味しいものを作ったり食べに行ったりしているそうです。イベント実行委員だからではなく、楽しいから自ら進んでやるという意識がマルシェに良い効果をもたらしています。スタッフが自分で考えて行動できる、そんな自由闊達な場づくりが秘訣なのではないでしょうか。

(3)みんなで集客をお手伝い!

「アイランズマルシェ」のFacebookページで毎月の出店情報を告知。

鈴木さん
「アイランズマルシェ」の告知は、Facebookページからの情報発信や、商店街の広報誌に掲載してもらったりしています。管理組合も協力して、館内放送での告知や、餅つきなどのイベントを同時開催して集客をお手伝いしています。チラシやポスター制作も、デザイナーの住民にお願いしていて住民リソースを活用しています(笑)。

【POINT】住民パワーを活用する仕組みづくり

大規模マンションには、住民の数だけリソースがあります。「アイランズマルシェ」を通じて、住民みんなが自分の出来ることや得意なことでお手伝いする仕組みづくりが出来上がっているようです。人と人のつながりをうまく活用されています。

小さな輪が重なって、大きなマンションコミュニティをつくりあげる

サークル「enjoy club」による駄菓子屋さん。小さい子どもたちが大勢集まっています。

取材当日は、ちょうど中庭で「夏祭り」を開催する日でした。子育て、釣友会、田んぼの会など、マンション内にたくさんあるサークルが、それぞれテントを張って屋台を設営。なんとDJブースまで設営されているのには驚きです。

夏祭りオープニングセレモニーは、仲原理事長と自治会長による「なかはらよしはら」!大人が本気で遊ぶといいですね〜。

ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズは、子育て世代が多く住んでいます。同じ年代の子どもを持つ住民同士のクラブ、シニアや大人向けの「ワインの夕べ」など、さまざまな切り口による住民同士の交流に取り組んでいます。世代同士のつながりというヨコ軸だけでなく、趣味や関心事のサークルというタテ軸で、世代を縦断する骨太なコミュニティの基盤づくりが出来上がっているようです。

「夏祭り」に参加した多彩なマンション内サークルのチラシ。

またこうした活動からマンションの外の地域活動にもつながっていて、地元の御神輿を担いだりする交流に広がっているようです。夏祭りには、「嶋獅子會」という御神輿による親睦交流サークルの皆さんがお揃いの半被を着て参加されていました。


ライオンズ茅ヶ崎ザ・アイランズでは、いくつもの小さなサークル活動や人の集まりが活発に活動していて、まるで小さな輪が重なるようにつながって大きなコミュニティを構成しています。小さなコミュニティがたくさんあることで、マンションコミュニティをさらに堅固なものにしているようです。

そして、こうしたマンションコミュニティの基盤があるからこそ、マルシェが継続し、成功しているのではないでしょうか。
マルシェを開催してみたいとお考えのマンションの皆様には、ぜひ一度茅ヶ崎の「アイランズマルシェ」を見に行ってみていただければと思います。

他にもマルシェやコミュニティづくりに積極的なマンションをご紹介しています。こちらの記事もご覧ください。

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ライオンズ茅ヶ崎 ザ・アイランズ

神奈川県茅ヶ崎市にある、6棟全828戸の大規模マンション。2012年竣工。26,000㎡超の広大な敷地に6棟を配し、2階建て共用棟グランドコテージ、シャワーブース付きサーフボード置き場などの多彩な共用施設がある。敷地内で毎月1回第4日曜日に開催する朝市アイランズマルシェが地域住民に好評を博している。

Facebookページ アイランズマルシェ(外部リンク)

2017/10/19

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