マンション×家庭菜園を実現したお宅を訪問~屋上菜園がもたらす豊かな暮らし~

土を耕し、種をまき、水をやり、収穫する…。自分で大切に育んだ野菜をいただく「菜園生活」。興味はあるものの「庭のないマンションでは、そう簡単にはできなさそう」と感じている方も多いのでは。しかし、そんな方に朗報です。埼玉県に「菜園生活」を実現した素敵なマンションをみつけました。

「スペースや費用はどのくらい?」「日常の作業はどんな感じ?」マンションでの「菜園生活」が、どのように行われているのか、実際マンションで野菜作りを楽しむ斉藤さんにお話を伺ってみました!

取材協力者・住環境紹介

斉藤真美子さん(仮名)
家族構成:夫婦
居住年数:9年
マンション情報:全26戸 埼玉県最寄駅から徒歩12分の立地

手軽さが魅力!“屋上菜園”の利用方法とは?

埼玉県にある全26戸の、屋上菜園を採用したマンションに暮らす斉藤さん。共用施設の屋上菜園や、自宅のベランダを利用して14種類の野菜を育てています。早速、屋上菜園の利用方法について尋ねてみました。

屋上菜園はレンタル制で、1区画(約3m×80cm)年額4,800円(月額400円)で借りることができます。1区画を借りて3年目になる斉藤さんは、トマト、ネギ、ルッコラ、ニンジン、ミズナ、サニーレタス、コマツナ、パクチー、シシトウ、キュウリ、タイム、ミント、シソを有機栽培で育てています。収穫量は、普段の食卓にプラスアルファの食材として活躍する程度ですが、一人で無理なく畑を耕し世話をする広さとしては、この1区画がベストだとか。

クワなどの農具は収納庫に揃っているので、自宅に保管する必要もありません。水やりは、畑近くにあるホース付きの水道を使えるので便利です。

注意事項としては、マンション内が土で汚れないように靴を履き替えることや、水やりの時間帯が7時~19時と決まっていることなどがあります。マナーを守って農作業を楽しみたいですね。

屋上やベランダ“菜園生活”をはじめたらこんなメリットが!

屋上菜園の最大の魅力は、何といっても“気軽さ”。エレベーターを上がるだけで畑に到着し、水やりや収穫などの作業ができることです。もともと土に触れることが好きだった斉藤さんは、設備があるならぜひ挑戦してみようと野菜作りを始めました。

――「初心者でしたが、インターネットで研究して、試行錯誤しながら野菜を育てることが楽しいです」と嬉しそうに語ります。

種から育ててみると「この野菜はこんな芽や花だったんだ!」と、発見があり、野菜の成長を見るのが楽しく、毎日水やりや草取りをして、“育てる幸せ”を感じているそうです。
そして、実った野菜を必要な分だけ収穫して新鮮なうちに食べられるのも、屋上菜園ならではの醍醐味。

――「サニーレタスは外葉から必要な分だけ収穫すると、株の中心から次々と新葉が出てくるので経済的。自分で育てた野菜は、味が濃かったり、甘かったり、さまざまですが、思い入れがあるのでおいしさもひとしおです」
斉藤さんにとって野菜作りは、趣味のひとつとして気分転換になるだけでなく、生活に潤いを与えてくれる“癒しの時間”にもなっています。

おすそ分けがつなぐ、マンションコミュニティ

斉藤さんのマンションは屋上菜園だけでなく、グリーンカーテンが全戸に設置されていて、今年はゴーヤを育てています。青々とした “緑のカーテン”は、おしゃれなインテリアの効果と収穫の両方を楽しむことができます。

しかし、マンションの限られたスペースでの菜園は、種を買っても余ってしまうことがあるとか。斎藤さんのマンションでは、系列のマンション販売会社が、各マンションのグリーンカーテンで、収穫した種を集める“シードバンク”があります。集まった種を仕分けし、各マンションのエントランスに、「ご自由にどうぞ」と、おいてあることもありました。「自分では買わないような種を、上手く育てられるかな?と考えるのも楽しい。住民同士でも、このように種の交換が進むといいなと思っています」と斎藤さん。お隣の畑のじゃがいもの収穫に出会った時には、おすそ分けをもらったことも。 “菜園仲間”と一緒に、種をシェアしたり、情報交換をしたり、収穫を共に喜んだりと、「おすそ分け」が、程よいマンションでの繋がりのキッカケにもなりそうです。

マンションでの“菜園生活”は、育てる幸せや収穫の喜びだけでなく、共通の趣味を持った仲間をみつけられるのも魅力のひとつですね。

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文:Loco共感編集部 高田まき

2017/10/11

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