マンションで植物と暮らす心地よさ ~ボタニカルライフのススメ~

人の心を豊かにし、幸せな気持ちにさせてくれる植物。でも、マンション住まいでは、置き場や育て方の難しさなどから、なかなか踏み出せない人も多いのかもしれません。
マンションでも失敗なく植物を育てるコツにはどのようなものがあるか、「エンジョイボタニカルライフ推進室」(外部リンク)の氏井暁さんに聞いてきました。
*ボタニカルライフ(植物を取り入れた生活)

植物で気持ちが“ニュートラル”になる

氏井さんがこの仕事を始めたきっかけは、ふと疲れた時、太陽の光を浴びて輝く“コケ”の姿に見入ってしまい、「植物のことを考えていると、自分の気持ちが“ニュートラル”になる」ことに気付いたからでした。幼い頃から東京郊外の自然に親しむ環境で育ち、両親の庭いじりの手伝いが大好きだった氏井さんは、この気付きから「趣味でやっていた園芸を仕事にしたい」との思いが強くなっていきました。

まるで小さな庭園に生えているような美しいコケのテラリウム。コケはふたをしても生育することができるため、テラリウムに取り入れるのに最適です。「道草」の作品(エンジョイボタニカルライフ推進室取扱い商品)

その後、発信していた園芸のSNSを通して知り合った植物の企画・卸売会社社長と、「植物を育てることを楽しみ、一般の人に園芸業界をもっと敷居の低いものにし、植物を介して人とのつながりを活発にさせたい」という思いで意気投合。前職の葬儀社の仕事を辞め、「エンジョイボタニカルライフ推進室」を誕生させました。

お気に入りの流木を持つ氏井さん。様々な植物と並んでこのシェアアトリエのシンボルとなっています。

マンションでは無理かも…と諦めないで!植物選びは“ひとめぼれ”でOK!

育てる植物を選ぶとき、「手入れが簡単なものがいいかな」「マンションの部屋でも邪魔にならず育てられるものにしよう」など、自分の園芸スキルや居住環境に合わせる人も多いかもしれません。
しかし、氏井さんは「環境に合わせて育てる植物を決めるのではなく、一緒に暮らしたい植物を見つけ、そのために自分が歩み寄れるかどうかで選ぶことが大切だ」と話します――植物選びは恋愛と同じ、きっかけは“ひとめぼれ”で良いのです。

相手がどこ育ちで何が好きなのかを知り、相手のことを考える――植物が必要とする光量や水量など好む環境を知り、それに近づけてあげられるように工夫する。そうすれば、今の環境で育てるには難易度が高いと思われる植物を選んでも、“共存する”ことが可能となるのです。「その植物のために歩み寄りたい」という思いの強さがあるかどうかが“一緒に暮らす”ために大事なのです。

あなたはどんな植物を育ててみたいですか?「マンションでは無理かも」と思っていたものも、工夫をすれば育てられるかもしれません。流木プランツ:「JHRE」の作品(エンジョイボタニカルライフ推進室取扱い商品)。

氏井さんは水槽にミズコケを入れ、海外で生息するランを育てています。日本とは大きく異なる環境に生息する植物も、工夫次第で共存することができます。

知り合いからもらった海外のラン。生育していた環境に合わせるため湿度を保つだけでなく、カビが生えないように太陽光で動くファンを取り付け、風通しを良くしています。

また、背が高くマンションで育てるのは難しいと思っていたオリーブも、環境に合わせて手入れをすればマンション仕様に育てることもできます。

オリーブの木は、シャレを効かせて器の色をオリーブグリーンにコーディネート。

どの植物と一緒に暮らそうか考えるとき、好きな器を選んでそれに似合う植物を探すという方法もあります。店でよく目にする植物は、植木鉢がプラスチックの簡易的なものであることも多いのですが、これを替えるだけで、見違えるようになります。

ちょこ・湯飲み・茶わんなど骨董(こっとう)市などでお気に入りの器を探して、底に穴をあけて植木鉢にしてしまうのも楽しそうです。

植物も人と同じ。人と接するように愛情を注ぐことがポイント

氏井さんは植物をモノとしてではなく、人と接するように愛情を注ぎます。「植物と共存する」「一緒に暮らす」など、まるで人のことを話すような氏井さんの言葉に、植物への愛情を感じました。この考え方こそが、マンションなど制限のある居住環境であっても、楽しく植物を育てる一番のコツなのかもしれません。

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文:Loco共感編集部 夏梅有希

2017/06/23

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