パリのアパルトマンをイメージ。生まれ変わった百貨店プランタンのメゾン館

パリの百貨店プランタンのパリ・オスマン本店のメゾン館(インテリア館)が、5月にリニューアルオープンしました。3フロアにまたがる同館のテーマは、「パリのアパルトマン」。大規模な改装を行ったことに加え、パリのインテリア・デザイナーのなかでも人気の高いサラ・ラヴォワンヌさんとのコラボとあって、注目を集めています。

新しいメゾン館は、2階(日本の3階)がリビングルーム、3階(同4階)がキッチン、4階(同5階)がベッドルームに分かれていて、オスマン様式のアパルトマンのデザインが取り入れられています。

オスマン様式とは、19世紀にパリを含むセーヌ県の知事だったオスマンの下で行われた都市整備に伴って建てられたアパルトマンの様式。メゾン館では、山形模様の寄木細工の床“ハンガリーポイント”、面取りガラス“オランジュリー”などが見られます。

リビングルームに関する家具やオブジェが並ぶメゾン館2 階。床は美しい寄木細工 ©Manuel Bougot

日常遣いの食器から、フランス流のテーブルアートを提案する高級ブランドまでがそろう3 階 ©Manuel Bougot

ベッドリネンは4階。写真に見える面取りガラス“オランジュリー”は、温室に使われることが多いガラス窓です。 ©Manuel Bougot

オスマン様式の広いアパルトマンには、フローリングの廊下が部屋と部屋をつないでいることが多いですが、メゾン館にも各フロアの中央にまっすぐ廊下が続いています。

この大リニューアルのプロジェクトに参画したサラ・ラヴォワンヌさんは、自身のショップを構えているほか、パリのアパルトマンやホテルなどのデザインを手がけています。上品で優雅な雰囲気のなかに色を効果的に取り入れるインテリアは、パリを体現するデザイナーであり、パリジェンヌのアイコン的存在ともいわれています。

サラさんの色といえば、サラさん自身が開発した“ブルー・サラ”。グリーンがかったブルーで、リビングルームをイメージした2階の壁に使われています。このほか、「キッチン・グッズを配置するテーブルには銅鍋をイメージした色を、ベッドルームはあたたかいアーモンドグリーンや淡いピンク色を使って、それぞれのイメージを表現しました」とサラさん。

壁の一部に使われている“ブルー・サラ”。ペンキメーカーからも発売されている大人気の色。 ©Manuel Bougot

 

サラ・ラヴォワンヌさんのコーナー。ブルー・サラのほか、黄色やピンク、黒などサラさんを代表する色でコーディネートされています。

各フロアに飾られた植物や花も印象的です。「室内に植物を飾る習慣は、最近再び流行になってきましたね」とサラさん。

あちこちに植物が飾られています。

サラさんにとってアパルトマンの重要なポイントは、光だそう。「パリは暗い天気の日も多いし、私は空や自然の光が必要なの」。

メゾン館のように広いスペースがない人のために、狭いアパルトマンを広く見せるためのポイントをうかがうと、「鏡を上手に使うこと。鏡が光を反射して、スペースに広がりも見せてくれます。鏡をどう配置するかによって、すべての印象が変わるわよ」と話します。

プランタン・パリ・オスマン本店のモード館では8月19日まで、「サラ・ラヴォワーヌ ラヴズ・プランタン」と題した限定ショップもオープン。ここでは鏡も販売されているので、飾り方や色の組み合わせのアイデアも参考にしてみたいものです。

光の加減で表情が変わるブルーやピンク、イエローの組み合わせが素敵。

サラ・ラヴォワンヌさん ©François Darmigny

→プランタン公式サイト:Printemps Paris Haussmann(外部リンク)


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プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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