マンションの防災訓練にすぐ使える!防災マニュアル「防災パスポート」作りを学んでみた!

4月に行われた、マンション防災マニュアル「防災パスポート(基本防災マニュアル)」の作り方セミナーの様子をご紹介します。まだ防災マニュアルがない管理組合様は必見です!

マンションの防災マニュアル作りのための無料セミナーに参加!

今回参加したのは、新しく開発されたカード式のマンション防災マニュアル「防災パスポート」作りのための無料セミナー(株式会社つなぐネットコミュニケーションズ主催)です。
「防災パスポート」は、災害時にマンション内で被災生活を送るために必要な基本ルールを、項目ごとに記載した基本防災マニュアル。防災マニュアルは自治体や防災関連機関で配布されていますが、まだまだマニュアル作りができているマンション管理組合様は少ないようです。
特にこの「防災パスポート」は、マンションに特化している点、カスタマイズできる点が興味深いところ。本当に簡単にできるのか、セミナー体験の様子をレポートします。

<防災パスポート無償セミナー>

1部:マンション防災の基本的な考え方
2部:参加者によるワークショップ
3部:「防災パスポート」のつくり方

防災パスポート無償ダウンロードはこちら(外部サイト)

土曜日開催のセミナー、約30名もの理事や防災ご担当者が参加! マンション防災への関心の高さがよくわかります。

1部では、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、過去の災害でマンションはどのような被害を受けてきたのか、独自の調査レポートが紹介されました。マンション被害だけがまとめられた災害レポートは一般にはまだ少ないはず。この情報だけでも勉強になりました。

2部は、グループでマンションで起こりうる被害を想定するワークショップ。「自分のマンションならどんな状況があり得るのか?」具体的に想像し、他の人と話し合うことで、自分だけでは見えなかった被害がわかってきます。

被害をボードに並べていくと、みんなが不安に思っていることもわかってきます。マンションの防災訓練にもぜひ取り入れたいワークショップだと思いました。

防災パスポートのコンセプトと作り方について

最後に「防災パスポート」の活用方法についての説明が行われました。「防災パスポート」は、リングファイル形式で、使いたいページだけを取り外せる仕様が画期的です。

「防災パスポート」は、震度6弱以上・ライフラインが停止するほどの大地震に遭遇したときに、マンション内で住民の命を守り、安全な被災生活を送るために必要な基本ルールがまとめられています。
ガイド・いのち・情報・くらし・建物の5つの項目に分けられており、それぞれの項目で起こりうる基本的な課題について、マンションの規模や特性に合わせて「選べる」仕様になっているのが特徴です。たとえば、被災時のゴミ出しルールについて例に取ってみましょう。

・被災時のゴミ出しルール

災害ゴミは、普通のゴミ回収とは別枠の災害ゴミ扱いとなり、各自治体のルールやスケジュールに沿って出さなければいけません。また、被災後は各自治体でのゴミ回収が長期にわたって止まる可能性も高いため、マンション全体でゴミ出し制限を行って家庭内で保管してもらうのか、マンション敷地内に災害ゴミ出し一時保管場所を設けるのか、それだけでも告知方法やルール作りが異なってきます。「防災パスポート」の「くらし」の項目では、ゴミ出しルールが2種類用意されています。マンションの規模によって、敷地内にゴミ保管スペースが確保できるかどうかの状況は変わってくるので、二者択一で選べる点がありがたいですね。

ゴミ出しルール2パターンに合わせて、すぐに使える張り紙まで2種類用意されているのが便利です。

参考記事:国崎伸江「マンションでの災害ごみ(震災廃棄物)の処理ルールを、熊本地震などの災害事例から考える」

※防災パスポート【くらし】ゴミ出しルールは、以下からPDFを無料ダウンロードできます。
ゴミ出しルール各家庭でゴミ保管 (外部サイト)
ゴミ出しルール<2>敷地内に臨時のゴミ保管スペースを確保(外部サイト)

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2017/05/25

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