マンション修繕工事に伴う騒音とトラブル、そしてその対処法について

マンションをより良い状態で維持していくために必要な修繕工事ですが、大掛かりなために、さまざまなトラブルなどもあるようです。今回は、主なトラブルの内容とその対処法をご紹介します。

マンション修繕工事でよくあるトラブル

(1)騒音・臭い

マンションの修繕工事で居住者がストレスを感じるのが、「騒音」と「臭い」です。
最近では、あまり音の出ない機材や臭いを抑えた水性塗料なども使用されているようですが、人によって「耐えられる・耐えられない」の基準は異なりますから、トラブルも多いのだと思います。この問題の解決策としては、「工事内容や期間の周知徹底」でしょう。修繕工事が始まると、マンションのエントランスなどに「工程表・週間工程表」が掲示されますが、人によっては見落としてしまうこともあります。そのため、各戸に案内などを配布して、工事内容や期間の詳細を周知する必要があるでしょう。
居住者も、予め工事の時間や期間を把握していれば、外出などの予定をたてたり、心にゆとりもできて、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

(2)ベランダ・バルコニーに設置した物の撤去

ベランダやバルコニーに設置してあるもので、工事の妨げになってしまうことがあります。ガーデニング用の鉢植えや、床面に設置したタイルや人工芝、アンテナなどは撤去の対象となります。こうした内容も、着工前に居住者に伝わっていないために、トラブルになるケースもあるようです。そのため、居住者に対し、事前に撤去作業についてしっかりと伝えておくことがトラブル回避のポイントといえますし、居住者も共用部分であることを認識し、普段からあまりものを置かない、管理規約で禁止されている行為は行わない、などの理解と協力が必要です。

(3)作業によるプライバシーの問題

マンションの外壁工事を行う場合は、周囲に足場を組み立てます。作業中は、作業員が意図せずとも、部屋の中を見ることが可能な状況となります。居住者には、事前にカーテンを閉めるなどの対応を周知しているものの、つい忘れていたりして、トラブルになることもあるようです。
また、マンションの構造によっては室内に立ち入って作業が必要な場合もあり、不在者宅に立ち入る場合には、必ず居住者の承諾が必要となります。その際、不在だと思いインターホンを押さずにドアを開けてしまい、マナー違反としてトラブルになるケースもあります。
ですから、施工会社と居住者の間で、作業に対するしっかりとした情報の共有と信頼関係を築くことが大切だといえます。

(4)マンション居住者以外からのクレーム

トラブルに発展するのは、そのマンションの居住者だけとは限りません。近隣の住民から、騒音や振動で仕事・勉強に集中できない、臭いやホコリで洗濯ができない、予定時間外に作業をした、といったようなクレームを近隣住民から受けることもあります。こうしたクレームを受けないように、施行会社は近隣の方たちにもしっかりとお知らせを実施しておく必要があります。工事による利益を受けない近隣住民の目は、居住者のそれよりも厳しいとも言えるのです。管理組合は施行会社に対し、近隣への真摯な対応をお願いしておきましょう。


マンション修繕工事に伴うトラブルの多くは、関係者間のコミュニケーション不足に起因しています。工事期間中は、管理組合と施工会社が定期的に会議を行うことが大切です。居住者や近隣住民からどのようなクレームや要望があったのか、情報をしっかりと共有し、迅速に対応するようにしなければいけません。関係者間の意思疎通をきちんと図っておくことが、最善のトラブル防止策と言えるでしょう。

「パークシティ溝の口」の修繕委員会の取り組みもぜひ参考にしてみて下さい。
修繕は一日にしてならず 〜大規模マンションの先駆け「パークシティ溝の口」の取り組み〜

2017/03/08

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