マンション管理組合の理事必見!佐々木圭一さんのベストセラー『伝え方が9割』の技術

tsutaekataさまざまな住民が住むマンションコミュニティで、自分の意見や管理組合からのお願いを相手に伝えるのは難しいことです。どうしたらうまく伝えられるのか?ベストセラー『伝え方が9割』の著者である佐々木圭一さんにお話を伺いました。

89万部突破のベストセラー本!佐々木圭一氏に聞く、人に気持ちを「伝える」技術

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今回お話を伺ったのは、国内外の名だたる広告賞を数々受賞しているコピーライターの佐々木圭一さんです。著書『伝え方が9割』『伝え方が9割 2』では、一般の人向けに「伝え方の技術」をわかりやすく紹介しています。

『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)※外部サイト
『伝え方が9割 2』(ダイヤモンド社)※外部サイト

マンション・ラボ編集部スタッフは、佐々木さんの『伝え方が9割』『伝え方が9割 2』を読んで、まさに目から鱗! 編集部員の一人は、本で学んだ「伝え方の技術」を早速活用して、小学生の娘さんを自主的に勉強するように導きました。
佐々木さんのアドバイスに従って伝え方を変えると、相手の心を動かせるようになるのです。
佐々木さんが提唱する「伝え方の技術」は、「管理組合の活動がうまくいかない」「イベントに住民が参加してくれない」と悩んでいる理事さんにとって役立つに違いありません!

理事会に参加してほしいとき、「ノー」を「イエス」に変える技術を使ってみる!

佐々木さんの著書で一番感銘を受けたのが、自分の頼み事に「イエス」をもらう、「ノー」を「イエス」に変える技術でした。この伝え方の技術をマスターすれば、マンションコミュニティで住民同士のコミュニケーションが円滑に進むのではないでしょうか。

——人に何かをお願いするときの、コミュニケーションのコツを教えていただけますか?

佐々木さん
コミュニケーションのコツは、いかに相手の視点に立つかです。
自分の言いたいことをそのまま言葉にして伝えるのではなく、まず相手の頭の中を想像してみてください。そして、相手にとってメリットのある伝え方をします。そうすれば、聞き入れてもらえる可能性がグッと上がります。
料理にレシピがあるように、伝え方にも上手に伝えるレシピがあります。今日は、そのレシピをご紹介します。

——マンションの管理組合は、年代や仕事も違うさまざまな住民が集まっています。中には、忙しくてなかなか理事会に参加してくれない方もいます。そんなとき、伝え方の技術を用いて、どう誘えばいいのでしょう?

佐々木さん
「ノー」を「イエス」に変える技術のレシピには、
(1)「相手の好きなこと」(2)「嫌いなこと回避」(3)「選択の自由」(4)「認められたい欲」(5)「あなた限定」(6)「チームワーク化」(7)「感謝」という、7つの切り口があります。
たとえば、いつも理事会に参加しない人がいるとします。
そのとき、ストレートに
×「理事会に来てください」と言っても来てくれないでしょう。
そんなときはこう言います。
○「佐藤さんだけには、来ていただきたいんです」
これは、7つの切り口のうちの「あなた限定」です。
「あなただけには」と伝えることで、自分が特別な存在として扱われていると感じ、次は出席しようかなと思わせることができます。

こう言われると、確かに悪い気がしません。名前を呼ばれることで、さらに特別感が増します。自分が必要とされている気がするし、責任を感じます。相手の立場になって、ほんの少し言い方を変えるだけで、伝わり方・受け取られ方がガラッと変わるのですね。

理事会で議論が混乱・対立したときには、まず「相手を認める」

——理事会では、さまざまな議題があります。話がもつれたり、理事同士で対立したりしたときに使える、伝える技術はありますか?

佐々木さん
議論が混乱しているときは、単純に双方が感情的になってしまっていることが多いでしょう。
そんなときは、ボードを使って整理した方がいいです。
でも
×「わかりにくいので、ボードに書いて説明してください」
と言ってしまったら、相手も不快に思うでしょう。
その代わりに、こう言ってください。
○「加藤さんの貴重なご意見を皆さんにもよく理解していただきたいので、ボードに書いて説明していただけますか?」
これは、7つの切り口のうちの「認められたい欲」です。
相手を認めてから伝えると、相手は心を開きやすくなります。

「認められたい」というのは、誰にでもある自然な感情です。話し合いが紛糾したときは、相手を認める姿勢をとると、状況が好転しやすくなるのですね。伝え方の技術は、家庭や仕事場など、さまざまなシーンで使えるコミュニケーションスキルといえます。

話が長い人、脱線してしまう人には、「感謝」のレシピで対応!

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——理事会では、話が長い人、脱線してしまう人、いろいろなタイプの人がいます。うまく意見を収めて、建設的な話し合いの場にするためにはどうしたらいいでしょう?

佐々木さん
ついつい脱線して、しかもその話が長い、というのはよくあることです。でも、次の人に話を振りたいと思って、
×「少し脱線してしまったので、話を戻します。では田中さん、どう思いますか?」
と割って入ってしまうと、印象がよくありません。こういうときは、伝え方のレシピの「感謝」を使ってみてください。
○「佐藤さん、ご意見ありがとうございます。では、田中さんはどう思われますか?」
人は感謝されると、その後の話を受け入れやすくなります。
これは簡単です。先に「ありがとう」と言うだけなので、どんなシチュエーションでも使うことができます。

「感謝」から始めるコミュニケーションは、その場の空気をやわらげてくれてくれますね。会社の会議、PTAの会合、ちょっとしたおしゃべり、どんなときにでも使えそうです! 佐々木さんの具体的なアドバイスを伺っていると、伝え方の技術を活用できる場面がどんどん思い浮かびます。

「ノー」を「イエス」に変える技術を使い、住民に呼びかけるアイデア

——では、マンション掲示板や回覧板で、住民にお願いしたり協力を呼びかけたりするときに佐々木さんの「ノー」を「イエス」に変える技術を活用してみると、どうなるでしょうか?

佐々木さん
以下にいくつか例を出してみました。どんなメリットがあれば相手が行動したくなるのかを考え、7つの切り口から最適なものを選ぶとよいでしょう。

相手の嫌いなことを付け加えることで、回避したいという気持ちが働き、行動につながります。

相手に「選択の自由」を与えると、どちらか選べる日に出そうと考える余地がでます。

7つの切り口のうちから、相手に伝わりやすいものを選んで伝え方を考えます。子育て世代が多いマンションであれば、子どもの安全という「相手の好きなこと」が活用できますね。

——伝え方の技術を意識することで、伝わり方が大きく変わりますね。いままでのストレートな伝え方がいかにダメだったか、よくわかります。人を動かすためには、相手の立場になってみる努力が必要なのですね。

佐々木さん
伝え方の正解はひとつではありません。どんな言葉を使えば相手を動かすことができるのか、自分なりに考えてみてください。
私が行っている「伝え方が9割」の講演では、前半の座学と、後半のワークショップで、伝え方の技術を身に付けられるようにしています。他の人の伝え方のアイデアを聞くのも参考になりますよ。

佐々木さんは、広告業界で活躍する一方で、伝え方のプロフェッショナルとして、企業やイベントで講演を開催されています。講演のほかに、自分の好きなときにいつでも学べる「映像版 伝え方講座」を行っています。「伝え方の技術」に興味を持った方は、こうした講座を活用してみてはいかがでしょう?

「映像版 伝え方講座」※外部サイト
メールマガジン(無料)※外部サイト

管理組合の運営にこそ、伝え方のスキルが必要とされているのではないでしょうか。
たとえば管理組合の理事同士で、「バルコニーでの喫煙禁止」や「無断駐車禁止」といったマンションによくある課題解決のためのワークショップを行ってみるのもよさそうです。
これからのマンションコミュニティや管理組合に、「伝え方の技術」を学ぶ場があるとよいですね。

コピーライター 佐々木圭一さん

img_3008コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、博報堂を経て、株式会社ウゴカス設立。もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸裸に綴ったもの。 書籍『スティーブ・ジョブズ』に出てくる伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国TBWA/Chiat/Dayで2年間クリエイティブに従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6カ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計5つ獲得、Ad Festでゴールド賞2つ獲得、アジアで最も成功したと評価されAIMアワードグランプリを獲得、など国内外55のアワードに入選入賞。 広告以外には、郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。日本動物愛護協会最年少理事。雑誌「動物たち」のカバーデザイン。Warner Music Japanのレーベルロゴデザイン。上智大学非常勤講師として人気。心を動かし、人を動かすことをライフワークにしている。
著書『伝え方が9割』『伝え方が9割 2』(ダイヤモンド社)は、シリーズ85万部を突破・ビジネス書3年連続トップ10入りを記録するベストセラーとなる。日本のコミュニケーション能力のベースアップのために、精力的に活動している。
(株)ウゴカス※外部サイト
映像版「伝え方講座」開講中!※外部サイト

2017/02/03

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