第2の人生で選んだ快適コンパクトマンションライフ~DIYで家具のリメイクを楽しむ~

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子どもが成長し家から巣立った後、皆さんはどんな暮らしをイメージしていますか?
子どもの独立後、部屋数を減らしたマンションに住み替え、週末にはホームパーティを開き友達に手料理を振る舞う――そんな暮らしのためにシングル女性が、プロ顔負けのDIY術で家具をリメイクし快適に暮らしています。その再活用の技をご紹介します。

【取材者・住環境紹介】

家族構成:一人暮らし(子ども3人:長男26歳、長女24歳、次男20歳)
~賃貸マンション~
築年数:築23年
広さ:2DK
入居年数:半年

探したのは「ホームパーティ」ができる部屋

横浜市郊外のYさんは、以前は藤沢市に3LDKのテラス・ハウスを借り、子ども3人と4人暮らしをしていました。4年前に長男が結婚し、その後長女と次男も次々に家から出て独立。一人暮らしになると3LDKは広すぎて、家具や日用品の量もとても多く、暮らし辛さを感じるようになりました。「もっと、コンパクトな部屋に住み、モノを減らして身軽に暮らしたい」と決意し、部屋探しが始まりました。

新しい物件のコンセプトは、「ホームパーティができる部屋」。絶対に譲れなかったのは、“オープンキッチン”と“ダイニングの空間”でした。以前に住んでいたマンションは、キッチンが独立しているタイプだったので、人を招いたときに閉鎖的な感覚があり、あまり馴染めませんでした。新居では、お客さんでも気兼ねなくキッチンに出入りできる、そんな開放的なものにしたいと考えました。

そこで見つけたのが今のマンション。この部屋に決めた最大の理由は、どの部屋からも緑が眺められ、駅からも近いことです。そして、部屋からのロケーションの良さがコンセプトをかなえるのに適し、さらには以前より何かと手作りしていたYさんに、DIY熱を湧き起こさせました。

料理を作りながらも、窓から見える景色に癒されます。

料理を作りながらも、窓から見える景色に癒されます。

家具のリメイクはゴミ問題を解決!

物件が決まりいざ引っ越しとなると、家具を処分するにも費用が高いことや、処分する手間が掛かること、引っ越し先の部屋の使い勝手に、ぴったり合う家具を探しても既製品ではなかなか見つからないなどの問題が出て来ました。そこでちょっとした棚や雑貨なら1人で作っていたYさんは、「古い家具をリメイクして、再活用すれば解決する!」とひらめきました。沸き起こったDIY熱とこのひらめきが生かされた結果、新しい部屋には新品の家具は一つもありません。

リビングの扉を開けると、広い空間の中央にパッと目に飛び込んでくるのは、印象的なビタミンカラーで小物をコーディネートした、“アイランド・キッチン”。これは、Yさんの一番のこだわりから作り出されたものです。別の用途で使っていた家具を分解・接合して、さらに動線を考えながら自分に合った仕様に作り上げました。

アイランド・キッチンの天板と側面板は、新たに素材を購入し組み立てました。

アイランド・キッチンの天板と側面板は、新たに素材を購入し組み立てました。

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アイランド・キッチンのダイニンング側は、以前使っていた食器棚を分解しスノコと合わせて収納棚を作りました。最上段はスライド式の簡易引き出しを設け、カトラリーなど小物類を収納しています。

アイランド・キッチンのダイニンング側は、以前使っていた食器棚を分解しスノコと合わせて収納棚を作りました。最上段はスライド式の簡易引き出しを設け、カトラリーなど小物類を収納しています。

アイランド・キッチン下のキッチン側は、TV台(木製)の収納用引出し部分を利用して食品を保存しています。左手前の白いキャスター付き引出し(ワイヤー)は、以前脱衣所で衣類を収納していたもので、今は乾物を中心とした食品庫として活用。

アイランド・キッチン下のキッチン側は、TV台(木製)の収納用引出し部分を利用して食品を保存しています。左手前の白いキャスター付き引出し(ワイヤー)は、以前脱衣所で衣類を収納していたもので、今は乾物を中心とした食品庫として活用。

ちょっとした工夫が便利さを生む

YさんのリメイクDIYには、使い勝手を良くするのにちょっとした工夫やセンスを生かしています。
重たいホットプレートや弁当箱などの雑貨入れは、載せている天板にキャスターを取り付け、簡単に引き出せる上、掃除もしやすくなっています。

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キッチン台の収納部分には、あえて扉を付けず全てが見渡せるようにして、どこに何があるかを一目瞭然にしています。また、不要になったカーテンレールを使いファブリックをつりさげ、スライド式に開閉ができるようにしていますので、来客時はさっと引いて目隠しができます。

隙間があることで風が通りやすくホコリも意外と溜まらずに、簡単に掃除ができることがメリットです。

隙間があることで風が通りやすくホコリも意外と溜まらずに、簡単に掃除ができることがメリットです。

パソコンとプリンターを置いているサイドテーブルは、以前使用していたキッチン用・収納棚を分解して残った部分を利用して作りました。

ビタミンカラーでコーディネートし雰囲気を明るくしました。天板部分には、昔キッチン用の収納棚に貼っていたタイルをはがし貼り付け、アクセントにアンティーク風なタイルを新しく購入し加えました。

ビタミンカラーでコーディネートし雰囲気を明るくしました。天板部分には、昔キッチン用の収納棚に貼っていたタイルをはがし貼り付け、アクセンにアンティーク風なタイルを新しく購入し加えました。

失敗しないDIYの進め方

長年DIYを続けてきたYさんに、気を付けているポイントを教えてもらいました。

まず、構想を練る

作業時間をなるべく短くするために、構想にたっぷりと時間を掛けます。初めに全体のイメージを固めるのが大切で、すぐに作業には取り掛からずに以下のことをします。
・簡単な部屋の間取り図を描く。
・作図したものに、家具や必要な空間のサイズを測り記入する。
・部屋ごとの機能を決め、何をどこに置くと短い動線になるかのアイデアを練る。
・再利用できるものを考え、簡単な設計図を描く。
・必要な材料を書き出し、ホームセンターなどに買い出しに行く。

簡略図ノート。部屋の間取りや家具のレイアウトなどの情報をノートに整理します。

簡略図ノート。部屋の間取りや家具のレイアウトなどの情報をノートに整理します。

材料選びのコツ

・材料選びも入念に何件か下見をし、妥協しないよう慎重に吟味する。
・既製品の家具を購入するときは、無駄な機能が付いていないシンプルな物を選ぶと再利用がしやすい。
・家具はサイズを測るだけでなく、部屋に置いたときの使い勝手をイメージすると良い。
・アイデアに行き詰ったときは、ネットでDIY事例をチェックする。(Yさんは知り合いの大工さんに相談)

作業時の気を付けること

・作業の際に近隣への気遣いを忘れないことも重要。下階住人の外出時間帯を選び作業する。
・室内で作業するときは、ブルーシートを敷くと良い。
・小物を作る場合、部屋のメインのカラーを決めそれに合う色で統一感を出す。

ライフ・ステージの変化に合わせた住まいで幸せを

「子どもが巣立った後、ひとり暮らしで得られたことは?」と聞くと、「少し寂しいときもあるけれど、部屋から緑を眺めながら次は何を作ろうかな……と、あれこれ考えている時間が最高に幸せです」と答えが返ってきました。
Yさん宅にいつも集う友達は、「Yさんの一人暮らしは、子どもたちの巣立った後の暮らし方や住まい方の見直しのきっかけになる」と一目置いています。

「今度の週末には、また友人たちに沖縄料理をつくって振る舞う予定なの!」
―いつも前向きでパワフルなYさんは、ライフ・ステージの変化に合わせたマンション暮らしを、心から楽しんでいます。

文:Loco共感編集部 野口美湖

2016/11/17

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