流通備蓄は冷蔵庫の常備菜まで考える!フリッジストックⓇのススメ

stock防災備蓄食は、ふだんよく食べる食材を多めにストックする「流通備蓄Ⓡ」の仕組みにプラスして、冷蔵庫に作り置きしておく常備菜も併せて考える「フリッジストックⓇ」がオススメです。

国崎流「流通備蓄」+「フリッジストックⓇ」でマンション内被災生活に備える

主婦の方なら、一週間分のお総菜を作り置きしておく方も多いはずです。
3人の子どもがいる我が家でも、私が時間のあるときに、まとめて食材を買って、半日かけて作り置きのお総菜や下準備をしています。
餃子、ピーマンの肉詰め、ハンバーグ、煮物、下ゆでした野菜など、冷蔵庫や冷凍庫にストックしておくこれら食品は、災害時にそのまま「フリッジストックⓇ」として活用できます。

「作り置きのお総菜なら毎週作っている」という方であれば、以下のように少しだけ防災の視点を取り入れて調理方法を考えていただくことで、「フリッジストックⓇ」として活用しやすくなります。ただし災害時に電気が使えなくなると、どのストック食品も傷みやすくなります。傷みやすいものから先に食べていくという点だけは細心の注意を払ってください。

・肉類:そのままパックごと冷凍ではなく、なるべく火を通して下加工してから冷凍すると、電気が使えなくなったときにも、自然解凍やカセットコンロで火を通すだけでスピーディに食べられます。例:ひき肉→ハンバーグや肉詰め料理に加工してから冷凍
・ご飯:防災備蓄用のパックご飯は、温めないと食べられませんが、冷凍小分けしたごはんは、自然解凍すればそのままでも食べられます。常に冷凍庫に一週間分の小分けご飯がストックされていれば、それプラス防災備蓄食を考えれば安心です。
・作り置きお総菜:2〜3日で食べきらないといけないもの、4〜5日以内で食べきればいいものなど、時間差で食べられるお総菜を組み合わせて作り置きしておきましょう。長期間保存できる野菜のピクルスなども、野菜が不足しがちな被災生活ではオススメです。

お子さんのお弁当作りをしているご家庭なら、小分けお総菜を冷凍している方も多いことでしょう。冷蔵庫の作り置きや冷凍庫のストックの分まで、災害時には防災備蓄食「フリッジストックⓇ」として使えるのだと考えれば、乾物やレトルト、缶詰などのふだん使う食品を少し多めにストックする「流通備蓄Ⓡ」と組み合わせて、かなりの分量の食品が家庭内に常に備蓄できます。そこから足りない分だけ、消費期限の長い防災食で補えばよいでしょう。

「フリッジストックⓇ」は、家庭の主婦にはぴったりの防災対策です。ぜひ頭を使って防災観点からの献立を考えてみてください。

他にも、「流通備蓄Ⓡ」のススメについて紹介していますので、参考になさってください。

国崎流「流通備蓄のススメ」まとめ

国崎流「流通備蓄」のススメ:1週間分の非常食メニュー

国崎流「流通備蓄」のススメ:栄養満点の乾物類を積極活用

フリッジストックⓇを活かすためには、災害時に冷蔵庫が倒れないことが必須

「フリッジストックⓇ」+「流通備蓄Ⓡ」で考えると、家庭にはたくさんの食材が備蓄されているのがよくわかります。食べる順番を考えれば、もしマンション内被災生活が長期間にわたってもうまくやり繰りできるはずです。

ただし、フリッジストックⓇを活かすためには、地震の際に肝心の冷蔵庫が転倒したり飛ばされたりしないことが前提です。まず、冷蔵庫の転倒防止対策をしっかり行ってください。

マンション防災支援 マンションでは必ず家具・家電を固定(外部サイト)

また、冷蔵庫自体が倒れなくても、揺れによって扉が開いて中身が飛び出すことも考えられます。扉や引き出しには、「冷蔵庫ドアストッパー」を取り付けて、中身の飛び出しを防止しましょう。ストッパーは、最下段には取り付け不要です。揺れによって最下段の引き出しだけが引き出されても、かえって冷蔵庫の安定感が増します。

防災備蓄食も、マンション内が安全に過ごせるということが前提です。まず基本的な家具固定の実施や、危険な家具の配置を改めるところから考えてみてください。

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2016/11/14

プロフィール

国崎 信江

防災関連専門委員会所属。危機管理アドバイザーとして、全国で防災・防犯対策の講演を行う傍ら、NHKなどのメディアに多数出演し、広く防災・防犯情報を提供している。『マンション・地震に備えた暮らし方』(つなぐネットコミュニケーションズ)、『狙われない子どもにする!親がすべきこと39』(扶桑社)など、著書も多数。

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「減災:3月の議論」で減災コメンテーターとして参加しています。


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