あなたの防災備蓄品、災害時に本当に役立つのか?~子どものいる家庭で試してみました~

※本記事は2016年10月5日に公開したものを再編集したものです。

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時間や場所を選ばずに、突然やってくる災害。防災訓練は学校や自治体などでは、定期的に行われている訓練ですが、もし、自宅にいる時に大きな地震がきたら……。
子どもがいる家庭で必要な備えとは、どのようなものなのでしょうか?夏休み直前子どもが小学校から、賞味期限まで1か月を切った非常食セットを持って帰ったのをきっかけに、災害時を想定して防災備蓄品を使って過ごした家庭があると聞き、その時の様子を伺ってきました。

自宅マンションでライフラインがストップ!と想定

Nさんは東京都区部の築17年の5階建てマンションの最上階に、夫婦、小学3年生の娘と幼稚園年少の息子の4人で住んでいます。東日本大震災時に東京で、震度5の地震を経験し恐怖心を覚えました。その時から子どもには、災害時にできるだけ自分で考え、身を守れるようになってほしいと思うようになりました。

今回Nさんは、自宅マンション内で10時に地震が発生し、ライフラインがストップしたと想定し、1日を過ごしました。

設定した条件

・電気・ガス・水道は使わない。
・昼食と夕食は非常食を食べる。おやつはなし。
・防災バッグの中のもので過ごす。

防災バッグは、子どもが出せる玄関横のクローゼットに収納し、備蓄品も用意して日ごろから災害には備えていたつもりでしたが、実際にやってみるとさまざまな問題が出てきました。

備えたつもりではわからなかった不都合

(1)備蓄品不足

備えていた非常食の量では少なかった。非常食を発熱剤の入った袋で温めたら、高温で容器のままでは食べられなかった。取り皿がなく、食べにくかった。

高温注意!非常食を発熱剤で加熱

高温注意!非常食を発熱剤で加熱

(2)灯り不足

手動式懐中電灯は、ボタンをカチカチと連続して押すことで、点灯する仕組み。操作で片手がふさがり、作業中の使用には不向きでした。アロマキャンドルは、炎が小さく明るさが不十分でした。

手動式懐中電灯は、電池が無くても使えるのは便利。(左)左側にあるグレー色の三角のボタンで操作。

手動式懐中電灯は、電池が無くても使えるのは便利。(左)左側にあるグレー色の三角のボタンで操作。

(3)不便なトイレ

簡易トイレは、ペットのトイレシートのようなタイプを用意していましたが、夏場で臭いが気になって使わず、通常のトイレで風呂の残り湯で流すことにしました。残り湯を洗面器で運ぶ途中で溢したり、流し入れる勢いが足りず1回で流れなかったりと苦戦。
※被災時は敷地内建物部分の配管に問題がないか確認するまでは水を流さないでください。

袋の底が吸水シートになっている簡易トイレ。備えとしてはコンパクト

袋の底が吸水シートになっている簡易トイレ。備えとしてはコンパクト

(4)持て余す時間

災害時、マンションの住人は基本的に自宅待機となっていますが、訓練では避難所生活も想定し限られた空間で、本を除く全てのおもちゃを使用禁止にしました。日頃、走り回ったりおもちゃを部屋全体に広げて遊んだりと、元気いっぱいの幼稚園児には、テレビもない時間を持て余していました。

なんとなく揃えていた物や考えていたことが、実際やってみると「こんなにも不都合があるのだなぁ」とNさんたちは感じました。

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2017/04/04

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