[ドバイのマンション事情]最先端を走り続けるドバイは世界1ばかり!

ドバイってどんな街?

ドバイのランドマーク。バージ・アル・アラブは人口の島にたたずむ高級ホテル(170平米以上の全メゾネット式)

アラブ首長国連邦の首長国のひとつであるドバイ。1971年のアラブ首長国連邦成立と共に石油には依存しない産業発展を促進して来ました。そして2000年代には中東においての観光、流通、金融の中心地でした。

ところが、2009年に金融危機が訪れると「ドバイショック来(きた)る!」と遠い日本にも大きく報道されました。何しろリーマンショックの影響で、大きなプロジェクトだった建設も全てストップがかかり中断されてしまったからです。しかも外国企業が次々と撤退してしまうという悲惨な状態を経験することになりました。

現在ではかつての砂漠しかなかったドバイの面影も潜めて世界1の高さを誇る(824メートル、160階)ブルジュ・ハリファなどという建物を作ってしまいました。その塔の中には世界初のアルマーニの手がけた超高級ホテルも入っています。

左がブルジュ・ハリファ

最近ではドバイに別荘を持つ事がステイタスとまで言われており、ベッカム夫妻、ビル・ゲイツ氏やF1のシューマッハー、インドの誇るボリウッド映画の大スターであるシャル・カーンらの別荘があります。ヴィクトリア・ベッカムは自身のプロデュースしたショップをドバイモールの中に出しています。

「ダウンタウン・ドバイ」はドバイ政府が特に不動産業に力を入れている場所です。先ほど出たブルジュ・ハリファの周辺には高層ビルが今でも建設ラッシュの最中で、競争するように建ち並んでいます。一体何塔作れば気がすむの?というくらい工事中が多いです。

特筆すべきは、ダウンタウン・ドバイには世界1を誇る巨大なるショッピングモール「ドバイモール」があり、たくさんの人が訪れる事です。中にある店舗が1200と言われていて、到底1周出来ないくらいマンモスのモールです。

店舗には、日本のヨックモックや紀伊国屋書店もあり、やはり世界1の大規模な水族館があります。アイススケートリンクもあり、真夏でも氷の上を滑っている人がたくさんいます。サッカー場が50個分と入ると言われています。

ダウンタウン・ドバイには中東初のメトロもあり、とても便利な所です。ドバイモールから出ているのですが、外を歩かないでいいように、クーラーのきいた室内を、歩くベルトコンベアに乗ると駅に出るしくみになっています。

マンションお宅拝見!

この建物に平行してブルジュ•ハリファがある。夜景はため息が出るほど美しい

ダウンタウン・ドバイと呼ばれる最先端をいくロケーション、ドバイモールから徒歩5分くらいの所に、スペイン出身の26歳アドリアンの住むマンションがあります。

建物自体29階建てですが、1階の天井が3メートル以上なので彼の住まいである9階のバルコニーから下を見ると、とても高く感じます。

アドリアンはドバイに来て3年目で、マンションが出来上がるのと同時に入居しました。賃貸ですが半年、もしくは1年前払いが普通だといいます。ドバイはお金がないと暮らせない街だと説明してくれました。

明るいアドリアン。ラテン系だからか、とても人懐っこい彼はまだ26歳。

バルコニーからの絶景。ホテルでもこんなにいい景色は望めないくらい。アドリアンの自慢するロケーションだ。

外国人でも不動産を買う事が可能ですが、不動産を持っていたらビザが不要になるというのも特権らしいです。幸い彼は株の投資に成功したので、本職の整骨院に毎日勤務しなくても、Airbnbで月額はかなりの収入になるのだと笑っていました。

ドバイはどんなに酷暑のシーズンでも年中観光客がとだえることがないのです。またホテル代はとても高くて5−6万円するけれど、彼の200平米のマンションなら自由に使えてせいぜい2人で1万3千円程度。余裕でマイカーも持てる生活が出来るのだそうです。

そして人件費が安いため、9月から始めたAirbnb運営のために欠かせない、フィリピンの掃除人を安く雇う事が出来ていつも清潔に保っています。

高層マンションがとても多くて、夏は50度を超す日々もあるため、基本的に住人のためにマンションの中、もしくは外側にプールがついています。室内にもジムがあるのがお約束。あまりにも外が暑いので散歩などをしている住人は皆無で、皆ジムやらプールで運動不足を補っています。マンション専用のプールですが、やはり暑い日の利用者はあまりいないので、殆ど泳ぐ人を見る事がないみたいです。

ジムが人気。涼しいクーラーの中で快適に運動出来る施設。色々な機具が用意されているが、いつも空いていた。

無人のプール。ロッキングチェアに寝そべりながらの読書も、至福の時間だろう。

ドバイには外国人が8割近く生活していて、高層マンションの住人の多くが外国人です。地元の富裕層らは海外セレブのように海岸の方に別荘や豪邸を持っているのでしょうか。労働者はインド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、フィリピンなど、とてもインド系の顔が多いのも特徴です。

室内は、暑い国の作りらしく床はタイル張りで気持ちがいいです。冬でも24−5度だから絨毯を敷くことはないようです。

居間。建物の形がユニークで、直線でないところが面白い

電気のオーブンもあり、料理の腕があがりそう。

(写真左)トイレには手動のシャワーが。インドを思い出す。/(写真右)このマンションにはバスタブ付きのトイレが2つと、純粋にトイレが1つあった。常に熱い湯が出て気持ちがいい

紺のベッドカバーでリゾート感がいっぱい。

マンションのすぐ真下には大手のスーパーマーケットがあり、24時間オープンしています。新鮮な魚や寿司弁当(ドバイで人気)にとても大きくて美味しいスイーツらがたくさん並んでいます。欧米のスナック菓子をはじめ、日本の調味料にうどん、そばなど何でもある大きなスーパーはマンションの強い味方でしょう。

24時間体制のスーパーマーケット

寿司弁当は人気商品。すぐに売り切れてしまうので購入が難しい

隣接してお洒落なカフェがあり、ピザなどのデリバリーをしています。カフェでは無料WiFiも使えて、とてもおいしいコーヒーがありました。働き手はフィリピンから来た若い女性が多く、どこでも英語が通じるのも便利です。

色々な国籍の人が働いているドバイ。ちなみにパーキング場の警備は殆どがインド人でした。

【ライター】パッハー眞理

1110_14ウィーン生まれで東京育ち。ピアノ教師でライター。35年居住していたオーストリアをあとに2011
年春からインドのデリーへ。2014年からは東京を拠点として海外記事を日本のメディアに発信中。

著書に『アウガルテン宮殿への道』(ショパン刊)、『ニッポンの評判』(共著・新潮新書)、『値段から*世界*が見える』(共著•朝日新書)
『インディ泥んこウィーン生活』(文芸社)がある

2015/11/26

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