超防災マンションはここまで備える!驚くべき対策を徹底調査

阪神・淡路大震災を経験した後、防災功労者 内閣総理大臣表彰を受賞したすごいマンションがあるんです!

加古川グリーンシティ「無理せず」「楽しい」をモットーに自主的な防災に取り組む、超防災マンション「加古川グリーンシティ」。いったいどんな防災設備が揃っているのでしょう?危機管理アドバイザーの国崎信江先生と一緒に、加古川グリーンシティ敷地内見学ツアーに出かけました。 アイデアに富んだ、驚くべき対策の数々をご紹介いたします。

加古川グリーンシティ防災会

加古川グリーンシティ防災会 【HP

兵庫県加古川市に位置する大規模マンションの自主防災組織。その多彩な防災活動で各方面から高く評価され、「防災功労者内閣総理大臣表彰」等数々の受賞歴をもつ。

国崎信江さん

危機管理教育研究所代表 国崎信江さん 【HP

防災関連専門委員会所属。危機管理アドバイザーとして、全国で防災・防犯対策の講演を行う。マンションみんなの地震防災BOOKの著者。

前回のインタビューに引き続き、防災会長の大西さんをはじめ、加古川グリーンシティ防災会の皆さんにマンション内各所にある防災設備をご案内いただきました。

それではさっそく出発です。まずは集会棟から。

緊急情報伝達システムまずは集会棟にあるインターネットルームから。これはマンション内の緊急情報伝達システムだそうです。10年以上前に全戸にLAN配線敷設されたのだとか。超先進的です!
 
防災会収納庫続いては同じ集会棟にある防災会収納庫。厳重に施錠管理がされています。いったい何が入っているのでしょうかっ!?
 
AED訓練用の人形なんとAED訓練用の人形が出てきましたよ!しかも赤ちゃん用まで?!
 
「赤ちゃんへの対応は成人と違うので、このような訓練はとても大切なんです」と先生。

続いて外にある防災倉庫を見学します。

防災倉庫工具やビニールシートなど、災害備品が用意されています。こちらのマンションではこういう倉庫が、敷地内のあちこちにあるそうです。
 
防犯カメラこちらは管理事務所。さすが大規模マンション、すごい数の防犯カメラです!ちょっとしたデパート級じゃないですか。これじゃあ悪いことはできませんね。
 
防犯モニターエレベータホールではエレベータ内が映る防犯モニターを発見。エレベータ停止時はマンション内の情報が流され、いざという時には緊急情報が発信される仕組みになっています。
 
あいさつをうながす手作りポスターエレベータ脇の掲示板です。あいさつをうながす手作りポスターが貼ってあります。こういう地道な活動が、住民間のコミュニケーションを深めていくんですね。
 
AEDその隣にはAEDが設置されていました。成人用、赤ちゃん用の両方が用意され、使用期限までちゃんと明記されています。
 
AED支援自動販売機AEDの管理費用はこちらのAED支援自動販売機の売り上げ金でまかなわれているそうで。どこまでも無駄のない取り組み、本当に参考になります。

ベ、ベンチに何か仕掛けがあるんですか?

ベンチところ変わってこちらはエレベータホールの入り口にあるベンチ。なにやらいじっているようですね。
 
座るところを取り外しているようですあれ?座るところを取り外しているようです。いったいどうなるのでしょうか?
 
ベンチの中からバールなんと!ベンチの中からバールが現れました!「このベンチには災害時、私たちの命を守るものが収納されています」と明記されています。
 
実際のすわり心地も問題ナシ!座れて便利なだけでなく、収納機能まで備えているとは、本当にスゴイの一言です。実際のすわり心地も問題ナシ!国崎先生もご満悦です。

噂のマシーンがいよいよ登場っ!

高速「イカ焼きマシーン」続いてご案内いただいたのは別の防災倉庫。なにやらガスのホースが見えます。そう、こちらが注目の防災グッズ、高速「イカ焼きマシーン」です!
 
「イカ焼きマシーン」どの家庭にもたいていはある「小麦粉」などを使って、「簡単」「すばやく」「おいしく」作れるため、災害時にうってつけとか。さすが関西、やっぱり粉ものが大好きなんですね!
 
夏祭りなどのイベントで訓練を兼ねて稼動イカ焼きの作り方を詳しく説明する大西会長。真剣に聞く先生。普段は夏祭りなどのイベントで訓練を兼ねて稼動するそうで、子供たちにも大人気だとか。
 
防災倉庫またまた別の防災倉庫をご案内いただきました。なにやらこれまでの倉庫とは少したたずまいが違うように思えますが。
 
炊き出し時の配膳車や、洗い物ができるシンクこちらには炊き出し時の配膳車や、洗い物ができるシンクが用意されていました。主婦業もこなす国崎先生、細やかな気配りに、いささか興奮気味!
 
手動で屋根までしかもなんと手動で屋根まで出てきましたよ。これなら雨の日も安心ですよね。

防災だけでなく、防犯対策もぬかりなし。

自転車のシール移動中、ふと目にした自転車のシール。不審車両との識別を目的に毎年防災会で制作し、配布しているものだとか。自動車を含め、マンション内にある全ての車両に貼る事で、防犯効果を高めているそうです。
 
放送設備こちらも移動中に目にした、敷地内に設置された放送設備。日々こちらから、いろいろなアナウンスをしているそうです。大きなマンションには必要な設備ですよね。
 
防災倉庫めぐりさらに防災倉庫めぐりが続きます。こちらにはいったい何が用意されているのでしょうか?
 
とんでもない数のスコップが!ちょっとのぞいてみるととんでもない数のスコップが!でもいざという時には、このくらいのスコップが必要ってことですよね。
 
マンホールトイレこちらはマンホールの上に直接建てて使うことができるマンホールトイレ。災害時には水不足により深刻なトイレ不足になるのだとか。怖いですね。

いざという時のために、役割分担も明確です。

ステッカーマンション共用廊下にて。各戸のドアのすみっこに、何やらステッカーが貼られていますね。
 
全戸に災害時の役割分担がされているかわいいワンちゃんステッカーです。しかもよく見ると「通報班」の文字が!そうです。こちらでは、全戸に災害時の役割分担がされているのです!
 
初期消火班こちらは「初期消火班」。ゾウさんですね。このほかにもライオンさんの「避難誘導班」ステッカーもあり、全部で3種類の役割があるそうです。マンション全体での協力体制が徹底しています。

今回のメイン設備がこちらです!

敷地内に井戸まで掘ってしまった最後は楽しみにしていた防災井戸。こちらのマンションでは防災用水を確保するため、敷地内に井戸まで掘ってしまったんです。スゴすぎますよね。
 
加古川の名水まず驚いたのが飲料水としても使えるということ。しかもおいしいのだとか。さすが加古川の名水というだけあります。
 
先生も試飲脇に水飲み場が設けられているので、さっそく先生も試飲してみることに。暑い中歩いていたので、喉もカラカラ。期待しちゃいます。
 
冷たくておいしい!飲んでみると本当に冷たくておいしい!笑顔がこぼれます。
 
井戸の全景これが井戸の全景。手動くみ上げ式です。普段は子供たちや住民の憩いの場として活用されています。防災時に備えつつ、日常でも役立っているんですね!
 
折角なので先生も汲み上げに挑戦折角なので先生も汲み上げに挑戦です!昔はこういう井戸、けっこう見かけました。楽しいんですよね、これ。
 
記念撮影最後に防災会のみなさんと国崎先生で記念撮影。なんだかみなさん、カッコイイです。暑い中、ご協力いただき、本当にありがとうございました!
 
編集後記

マンションの敷地内、あちこちに点在する防災設備。斬新なアイデアの数々に驚きの連続でしたが、それぞれに明確な根拠があり、全て無駄無く機能していることにも非常に感動しました。

日常生活から「防災」を考えていく事で、ここまで色々な取り組みができるんですね。マンション全体に防災が根付いているということの、本当の意味がわかった気がしました。

「非常持ち出し本」と「あんしんカード(命のライセンス/帰宅支援サポーター)」←オマケ
こちらは防災会制作の「非常持ち出し本」と「あんしんカード(命のライセンス/帰宅支援サポーター)」。マンション全戸に配布されています。それにしてもこれほどのものを自主制作してしまうなんて。ス、スゴすぎる。プロ顔負けです。

※当記事は株式会社つなぐネットコミュニケーションズ運営サイト「Chorocobi」に過去掲載した記事を転載しています。

2011/01/20

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