春の模様替えは防災のチャンス!断捨離と防災について

これから春に向かって、衣替えや新生活のスタートとしてお部屋の模様替えをする方々も多いはずです。最近は、不要なモノを減らして快適に暮らす「断捨離」という考え方も人気です。春の模様替えや片づけは、お部屋の防災を考え直すチャンス。あわせて一緒に家具固定や安全な室内配置を考えてみましょう。

衣替えの季節は、タンスやクローゼットが空くチャンス

衣替えの季節は、成長に合わせて小さくなった子どもの服を捨てたり、着なくなった衣類を処分したり、タンスやクローゼットが空くチャンス。このタイミングで、タンスの必要性自体を考え直してみてもいいでしょう。特に、子どもが成長すると、小さい頃のようにたくさんの種類の洋服が必要なくなってきます。子ども服のタンスの大きさも考え直し、小さいタンスに取り替えてみるのもよいでしょう。
マンションの室内に家具やモノが多くあると、地震が起こったときにそれらはすべて家族の命を脅かす凶器になり得ます。

室内の防災チェックポイントについては、以下の記事でご紹介していますので、一度チェックしてみてください。

地震から家族を守るために「持たない生活」を心がける

室内の安全見直し

模様替えを考えるときに防災知識があると、自然に安全な材質や配置でインテリアを考え直すようになります。

・大きい家具はなるべく同じ部屋にまとめてタンス部屋を設ける。
・写真立てなどのインテリア小物も、紙・布・レザー素材などの柔らかく安全なものを選ぶ。
・家具の配置換えをする際に、人がいる場所に倒れてこないようなレイアウトにする。
・液晶テレビを壁掛け式にする。
・窓ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼る。
・家具に滑り止めシートを付ける。
・扉にストッパーを付ける。
・本の整理のタイミングで本の数を減らし、滑り止めシートを本棚に付ける。
・キッチンツールの数を少なくし、なるべく外に出さない。
・キャスター付きの家具は、キャスターを外すか固定する。

地震の際に液晶テレビの転倒を防ぐためにも、壁掛け式にするのは効果的ですが、きちんと間柱に金具を取り付けないと意味がありませんので注意してください。

断捨離、ミニマリスト、シンプルライフという考え方も防災を取り入れやすい

モノを処分する・捨てることには、抵抗感があると思います。ただ、不要なモノに囲まれた家は、地震の際には、溢れたモノや家具が家族を襲うモンスターに激変するということを念頭に置いてください。

モノが多い家は、カラーボックスや隙間家具といった便利な収納家具を買い足しがちですが、それがかえってモノを溢れさせることにつながっています。モノを減らすことが防災・減災への第一歩です。

最近は、リユース、不用品の交換、ネットオークション、寄付という手段がたくさんあります。こうした場を活用して、なるべく不要なモノを減らして、安全な部屋づくりを考えてみてください。

断捨離、ミニマリスト、シンプルライフなど、モノを少なくして快適に生活しようというライフスタイルが最近人気ですが、こうした生活スタイルを選択する際にも、常に防災の視点からも見直していただけるとよいですね。

お部屋の防災を考えるために、無理のない決まり事をつくりましょう

マンションは、収納場所もある程度決まっています。そこに入るだけのモノしか持たないという決まり事を設けてみてはいかがでしょうか。

私の家でも、まずクローゼットのハンガー数を決めておき、その数しか洋服を持たないという、定数の決まり事をつくっています。新しい洋服を一枚買うなら、古い洋服を一枚処分します。たとえば、鞄も消耗品です。持つ点数を定めて、傷んだら新しく買い替えます。

なるべく自分にとって負担の少ない、無理のない決まり事をつくると、持続しやすくなります。

災害が起こっても、避難所に行けば何とかなると思っている方は多いかもしれません。しかし、安全な家づくりさえ行っていれば、避難所に行かなくてもマンション内避難生活が送れるのです。避難所にいかなくてもすむ、安全な部屋づくりを目指して、ぜひご家庭でも防災を実施してください。

国崎信江先生の書籍『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』

お洒落で素敵な国崎先生のお宅には、女性と子どもを守る「防災の知恵」がいっぱい。キッチン、ダイニング、バス・トイレ、寝室、子ども部屋…1カ月3000円のコツコツ防災で、あなたの家が「避難所」に早変わりします。あなたと家族を守る「おススメ防災グッズ」も満載。

国崎信江著『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)

2015/03/11

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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