[マンション火災]屋内消火栓の種類と使用方法を知る

東京大学地震研究所の研究チームによる2011年9月に発表された試算「首都圏に直下型地震が発生する確率は4年以内70%」が、2012年1月のニュースでとかく話題になりました。試算の数値は単純比較できませんが、いつおきてもおかしくないという心構えでいましょう。大規模な災害が発生すれば、マンションで火災が発生しても、消防隊員は来ないことを想定して自分のマンションは自分で守るという意識が必要です。居住者が扱える屋内消火栓の場所や種類と使用方法をいま一度確認しましょう。

自分のマンションの屋内消火栓のチェック・ポイント

マンション・ラボで実施した「マンション防災意識アンケート」では、屋内消火栓の取扱方法を知らない人は、約63%でした。お住まいのマンションのどの場所に屋内消火栓があるのかをご存じない方も多いようです。この機会に、今一度屋内消火栓の場所を確認して使用方法を知っておきましょう。

屋内消火栓には、1人操作用と2人操作用の2種類がある

居住者が扱える屋内消火栓は大きく分けて、2人以上で操作する「1号消火栓」と、1人でも操作できる「2号消火栓」「簡操作性1号消火栓」があります。まず、お住まいのマンションのどの位置に、どちらの種類の屋内消火栓が設置されているのかを確認してください。

屋内消火栓のボックスの中にある消火設備

どの種類の屋内消火栓も、ボックスの中に、消火栓弁、ホース、筒先などが入っていて初期消火が行えます。扉の内側に使用方法が表示されています。タイプによっては自動火災放置設備と連動している場合もありますので、事前に仕様を確認しましょう。

屋内消火栓
屋内消火栓の種類など詳細は、「社団法人 東京消防設備保守協会」のホームページに詳しい説明がありますので参考にしてください。

屋内消火栓の使用方法(1号消火栓・2人用操作の場合)

屋内消火栓使用方法

他にも各自治体の消防本部のサイトでも使用方法を詳しく説明しています。マンションの消防訓練で、屋内消火栓の使い方をしっかり覚えるまで繰り返し取り入れていくのも役立つでしょう。

「四日市市消防本部 屋内消火栓の使い方」

※その他1人屋内消火栓の使い方や消火設備の詳細については、『マンションみんなの地震防災BOOK』をご覧ください。

屋内消火栓を使うタイミングは、初期消火段階

屋内消火栓は、初期消火段階で使用します。室内の火災での初期消火のタイミングは、「[マンション火災]初期消火のタイミングと避難方法」をご覧ください。

要確認!非常ベルが鳴っても消防署へ同時通報されないシステムもある

火災報知器の非常ベルが鳴り響くと同時に、消防車がやってくると勘違いしている方が多いようですが、これはマンションの設備によって異なります。「消防機関へ通報する火災報知設備」であれば,消防本部指令センターに直接連絡するシステムもあります。また、マンション専用のホームセキュリティとして異常発生を遠隔監視しているセキュリティ会社のセンターに自動通報するシステムもあります。お住まいのマンションの設備を事前に確認してください。
また、火災報知器が誤動作した場合の止め方がわからなくて消防署に問い合わせる方も多いようです。誤動作の際の停止方法も、マンション全体で情報共有しましょう。

消防署任せではなく自分たちで守るという意識で、非常ベルが鳴ったら屋内消火栓を使用した初期消火や通報を行い、積極的で安全な防災活動を心がけてください。

2012/03/02

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


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一般社団法人危機管理教育研究所


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