マンションに住む外国人と楽しく暮らすためのルールづくり

国際化する現代、マンションに住む外国人住民の数も増えてきています。言語の壁や文化習慣の違いなどにより、マンションの住民間でトラブルを生んでいるケースも少なくないようです。住民として、管理組合として、どのように取り組んだらいいのかについてお話しします。

マンションで外国人居住者とトラブルが起こるのはなぜ?

最近では、マンションに外国人が住むのは当たり前。それに伴い、生活習慣やマナー意識の違いでトラブルを引き起こすということも多く起こっているようです。

マンションでよくある外国人居住者とのトラブル

・ホームパーティで大勢の人を招いて騒ぐ
・大人数で住んでいる
・ゴミの出し方や曜日のルールを守らない
・共同トイレの使い方が汚い
・植栽にゴミを捨てる
・家賃・管理費の滞納

こうしたトラブルは、互いの言語が理解できて、コミュニケーションさえとれれば解決する手立てはあります。

彼らのライフスタイル・文化を理解する努力を

コミュニケーションの一歩は、挨拶から始まります。笑顔の挨拶や片言の言語でもいいので「どこの国の人ですか?」と質問するなど、外国人居住者に対して、相手を受け入れている姿勢を見せることで、互いに心を開くきっかけにもなります。意識的に打ち解けあうための行動をしましょう。

NPOに相談して、まずは話し合いの場づくり。

自治体に連絡すると、外国人を生活面で支援してくれるNPOなどを教えてもらえることもあります。NPOなどの第三者機関に相談して、伝えたいことを翻訳してもらう、通訳してもらうのもよいでしょう。

意思疎通を手伝ってくれる第三者を招いた上で、お茶会を開催するなどして、相手が困っていることの相談や問題点を聞いてみましょう。一方的にトラブルを責めるようなことはしないで、最初は話し合いから始めてみませんか?

男性の一人暮らしならば男性が、家族暮らしならば家族ぐるみで、一緒に対応する相手を考慮することも、話しやすい場づくりになるはずです。

自治体やNPOの支援を活用しましょう。

自治体やNPOなどが外国人の生活サポートを行っています。そうした団体のHPには、多言語でのゴミ出しルールの説明などの便利な情報を用意していることもありますので、これらをプリントして渡してみてはいかがでしょうか?

東京都国際交流委員会:外国人のための生活ガイド
ゴミの出し方などが、英語・中国語・ハングル語で説明されています。

東京都生活文化局都民生活部
都内の在住外国人支援などの情報がまとめられています。「外国人向け防災リーフレット」などもあります。

一般社団法人自治体国際化協会(CLAIR/クレア)多言語生活情報

入国管理局 外国人在留総合インフォメーションセンター
上手く伝わらない場合には、各地に外国人総合支援センターがあるので一緒に行って、暮らしている中で困っていること相談してみるのもひとつです。8つの言語まで対応しています。

公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 国際交流研究会
6カ国語対応の「外国人住まい方ガイド(DVD)」をサイトで販売しています。入居トラブルに関するさまざまな内容を紹介しています。

マンション管理組合の役割

管理組合でも外国人居住者の把握を行い、トラブルが起こっていなくても、何か困ったことがないか聞いてみて、積極的にコミュニケーションを図るようにしましょう。
また、外国人居住者に故郷の話を聞いたり強度料理を教えてもらったりする場を設けて、マンション・コミュニティづくりに貢献していただくのも良いアイデアです。

せっかく一緒に暮らす機会を持った居住者同士、異文化交流にも積極的に取り組んでみませんか?

2015/05/26

プロフィール

国崎 信江

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表。女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。文部科学省地震調査研究推進本部政策委員、防災科学技術委員などを務める。講演活動を中心にテレビや新聞など各メディアでも情報提供を行っているほか、被災地域で継続的な支援活動も行っている。

おもな著書に『大地震対策 あなたと家族を守る安全ガイド : ビジュアル版』(法研)、『震度7から家族を守る家: 防災・減災ハンドブック』(潮出版社)、『マンション・地震に備えた暮らし方 (地震防災の教科書)』(つなぐネットコミュニケーションズ)などがある。


株式会社危機管理教育研究所

一般社団法人危機管理教育研究所


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